第612話 2021/6/17 小ネタ集

 本日は9時半起き。外は晴天。晴れてはいるが頭は重い。それにしても暑い。だが冷房はもう少し時間が経ってからにしよう。電気代も抑えなきゃなあ。

 さて本日は小ネタ集。数だけはあるのだがな。


 声という現象を組み合わせると言葉になる。物質ではないので質量はない。だが不思議と「重み」がある。場合によっては「軽さ」まである。何とも不可思議。似たようなものとして「責任」が挙げられる。これも概念であって物質ではないので質量はないが、痛感するほどの「重さ」があるらしい。もっとも、それが本当なら「責任の重さを感じる」という言葉には二重の意味で重さがかかっているはずなのだが、この手の言葉が軒並み軽かったりするのは何故だろう。

 昨日16日、政府は沖縄を除く9都道府県(北海道、東京、愛知、大阪、兵庫、京都、広島、岡山、福岡)の非常事態宣言を今月20日で解除し、うち北海道、東京、愛知、大阪、兵庫、京都、福岡の7都道府県は来月11日まで「まん延防止等重点措置」へと移行させる方針を、感染症などの専門家でつくる政府の「基本的対処方針分科会」に諮った。今日17日午後5時から対策本部を開き、その後、午後7時を目途に菅総理大臣が記者会見する予定。

 この宣言解除については西村経済産業相が15日、

「何人かの知事が(宣言の)解除を口にしているが、あまり軽々に解除のことは言わないでいただきたい。特に病床が厳しい、陽性率が高いにも関わらず、解除ありきのような前提で話をすることには非常に違和感を覚える」

「気が緩むような発言は控えていただき、20日までの期間、徹底して感染を抑え、病床を確保していく姿勢で臨んでいただきたい」(以上産経新聞)

 と述べていた。これに愛知県の大村知事などが反発したりしていたのだが、どっちもどっちではないか。日本の政治家さんは言葉が軽い。国務大臣も知事もその点ではたいして変わらない。できればもっと責任の重さを感じてもらいたいところなのだが。


 責任の重さを感じなくてはならないのは政治家だけではなく、いわゆる「大人」なら誰しも責任ある行動を取らなくてはならない。中でも公務員は一般サラリーマンよりも責任が重いとされる。まあこの点に関しては「それってどうなのよ」という気がしないでもないのだが。

 大阪府警は16日、大阪府箕面市在住の50歳の男を著作権法違反などの疑いで書類送検した。兵庫県芦屋市の税務署に勤める統括国税調査官であるこの男、4月に大阪府吹田市内の映画館で『名探偵コナン 緋色の弾丸』をスマートフォンで撮影していたらしい。警察の調べに対し、

「翌日の4月25日から始まる3度目の緊急事態宣言の期間中に、撮影したものを1人で見直して楽しもうと思った」(読売テレビ)

 などと話し、容疑を認めている模様。

 そんなに面白かったのならDVDなり何なり買えばいいだろ、と普通は思うところなのだが、まあこういう連中は収集マニアだからな。自分が撮影した映像が手元にある事が重要なのであって、実際に見る事はたぶんないはずだ。虫けらは見もしないアニメを録画してDVDやブルーレイに焼いて保存しているが、それと本質的には変わらない。そこに万引き的な楽しみが乗っかったようなものである。緊急事態宣言もクソもないのだ。それは単なる言い訳に過ぎない。

 大阪国税局の国税広報広聴室長は「内容が事実であれば、国民の信頼を損なう行為であり、誠に遺憾です。今後の捜査の状況を踏まえ、厳正に対処します」とコメントしている。容疑者はクビにこそならないかも知れないが、まあ出世の道は閉ざされたろう。依願退職の圧力もかかるに違いない。どうか大人としての責任の重みを痛感してもらいたいところ。


 少し入り組んでいてややこしいのだが、8日にフランスの原子炉メーカーフラマトムが中国の台山原発の件でアメリカ政府へ支援要請をした、とCNNが報じた。フラマトムの親会社であるフランス電力は、

「原子炉1号機の1次回路内で、希ガスの濃度上昇」(AFP)

 があったと公表している。

 13日中国国有の中国広核集団は、

「同原発とその周辺の環境指標は正常」(AFP)

「すべての運転指標が原子力安全規則や原発技術仕様の要件を満たしている」(CNN)

 との声明を出し、14日にはフラマトムが問題の解消に向けて作業中であると発表している。

 15日には加藤官房長官が記者会見で、現時点では都道府県に設置した放射線を計測するモニタリングポストの計測値に変化がない旨を説明している。

 16日、中国生態環境省は同原発の燃料棒の破損により冷却材中の放射性物質の濃度が上昇したと発表した。燃料棒5本の破損により、同原発にある原子炉2基のうち1基で放射線量の上昇があったのだそうな。

「燃料製造や輸送、装填そうてんなどの過程で起きる制御不能な要因による影響で、燃料棒の軽微な破損は避けられない」

「よくある現象」

「安定稼働の許容範囲内」

「環境への放射性物質流出の問題はない」(以上AFP)

 と強調しているらしい。

 まあ中国の言う事であるから、実際のところ本当の事などわからない。大気中にバンバン放射性物質が吐き出されている可能性もなくはないだろう。ただ現状では日本に影響は出ていない。注視はすべきだがパニックを起こす必要はあるまい。

 台山原発は南シナ海に面し、日本から見れば台湾よりもずっと向こうにある。よほどとんでもない事にでもならない限り日本に影響は出ないだろう。日本に何かあるときは、おそらく北京にも何かあるはずだ。北京が落ち着いている限り、慌てる事はない。


 福岡県福岡市にある「心霊スポット」として有名な廃墟に無断侵入したとして、福岡県や佐賀県の男女12人が軽犯罪法違反(立ち入り禁止場所等侵入)の疑いで書類送検された。

 はいはい、呪い呪い。


 日本の第二次世界大戦のA級戦犯7人の遺灰が太平洋に撒かれたと書かれたアメリカの公文書が見つかった事は先般報じられたが、BBCの続報によれば、どうやらこれは支持者が遺灰を探し、殉教者として扱うのを恐れての事だったらしい。

 まあもしも昭和天皇が死刑になっていたならそういう事もあり得ただろうが、A級戦犯ではな。その辺の「普通の日本人の感覚」はキリスト教徒には理解しにくいものなのだろう。

 天皇陛下を現人神と信じていた日本国民であっても、当時の政治指導者を「宗教的英雄」と考えていたとは思いづらい。欧米基準で見れば狂っていたように見えたのであろう当時の日本人も、「間違った宗教を信じ込んだが故に狂った」訳ではない。国家神道から解放されたはずの現代日本人でも、同じ状況になれば同じ行動を取るかも知れない。この点は永遠に理解されないのではないか。


 本日はこんなところで。結局冷房を入れた次第。

 昨日は900文字ほど書けた。まあ書けている間は文句は言うまい。今日も何とかチョコチョコと頑張って行こう。

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