第583話 2021/5/19 本日休業

 本日は13時起き。昼の1時まで眠ってしまった。昨日の阪神の大敗がショックだった訳でも田村正和氏の死去がショックだった訳でもないとは思うのだが、どうしても起きられなかった。ああ、そう言えば電話が鳴って一度目が覚めたな。体を起こすのがツラかったのでそのまま出なかった。どうせいまの虫けらにかかって来る電話など、ろくでもない営業だけである。知った事ではない。


 外は曇天。かなり暗い。雨は降らない予報だったはずなのに、明らかに雨が降る寸前といった空模様である。気温は暑いというほどでもないが、蒸し蒸ししている。いかにも梅雨の空気だ。何とも言えぬ不快感。気持ちが悪く気分も悪い。心は果てしなく落ち込んで行く。昨日も全然書けなかった。上向きになるはずもない。


 ただそんな中でもそよ風が吹くように一服の清涼感を与えてくれるのが、大谷翔平選手である。ロサンゼルス・エンジェルスは主砲のマイク・トラウト選手が故障で離脱し、大谷選手にかかる有形無形のプレッシャーは相当なものだと思うのだが、今日の試合で14号ホームランを放った。メジャーの両リーグを通してホームランダービーのトップを快走する1発だ。


 大谷選手のホームランはいつもデカい。外野フェンスのギリギリにかろうじて入るホームランがほとんどない。たいてい外野手が呆気に取られて見上げる遙か上を通過するようなホームランだ。わかりやすく言えば、日本のプロ野球で元メジャーの外国人選手に期待されているようなホームランを、大谷選手はメジャーで放っている。それが何とも言えず痛快である。ただでさえあんな打球を放てる日本人選手は少ない。それもメジャーの舞台でとなると、もうこんな選手は当分出て来ないだろう。生きた伝説を我々は目の当たりにしているのだ。


 しかし一方視線を我が身に転じれば、まあ何とも情けない限り。情けなさを自慢しても無意味なので何がどう情けないのかまでは書かないが、これが大谷選手と同じ時代を生きている人間なのかと呆れるやら恥ずかしいやら。比較対象が間違っているという声はあろうが、それにしたって差がありすぎるだろう。自分という存在は何故こうもダメなのだろうかと不思議で仕方ない。せめて小説くらい書けよと。やれやれまったく。


 そんなこんなで本日は休業。さすがにネタを探す余裕すらなかった。明日は今日より良い日になるのだろうか。なって欲しいのだが、また雨だしなあとため息をつく。

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