第521話 2021/3/18 政教分離とか

 本日は11時起き。朝からグッタリ。眠りが浅い。体調は言うほど悪くないのだけれど。

 それにしても、もうメディア系のサイトを開くのがイヤになる。今度は「オリンピッグ」だそうだ。アホか。レベルが低い。あまりにもレベルが低すぎる。何でこんな低能に責任ある立場を任せるのだろう。プロフェッショナルの育成を怠ってきたツケが回っているのだろうか。日本全体が文化をないがしろにしてきたしっぺ返しを食らっているのかも知れない。

 もっと面白いモノ、面白いところ、面白い人間に直接的に金が回るようにできないものか。お笑い芸人に金を使えと言っているのではない。どんな分野にも凄いヤツはいるはずだ。その凄さが金になるようにできないのだろうか。そうすれば本当に凄いヤツらが社会の目立つところに浮き上がってくるのに。

 いま日本では、大半の凄いヤツらは趣味かボランティアで活動しているのではないか。それではいずれこの国の文化は滅ぶだろう。現にいま目の前に崩壊の端緒が映し出されている。この先の日本では、あのレベルの連中がデカい顔でモノを言うのだ。まったく暗澹たる気分になる。

 とは言え、そんな評論家的な文句を垂らしていても仕方ない。モノを作る者の端くれの片隅に身を置くのなら、まずは面白いモノを作らねば。話はそれからだ。


 理想論として、政教分離は目指すべき方向性であろうと思う。思うが、完全なる分離はなかなかに難しい。日本なら公明党がどうこう言う以前の問題として、国家の象徴たる天皇陛下が神道の長であるから、どうしたって体制は宗教国家的な性質を帯びる。

 イギリスのエリザベス女王もイングランド国教会の長であるし、アメリカ大統領は就任式の宣誓を行う際、聖書に手を置く。宗教の持つ「人を結びつける機能」と、国家というシステムを切り離すのは至難の業であろう。宗教を国家から切り離した壮大な実験として共産主義があるが、共産主義思想それ自体を「新しい宗教」と言う者もいる。

 結局のところ、どれだけ優秀なシステムを作っても、それだけでは「仏作って魂入れず」になってしまう。システムを動かすのは機械ではなく、意思を持った人間だ。本来バラバラの方向性を持つ人間集団を同じ方向に向かせるには、1つの方法論として、人智を超えた存在を漠然と意識させるのが有効なのだろう。

 とは言うものの、やはり建前は大事である。国家や国の代表が安易に「神」を持ち出すのは感心しない。まして国の指導者が神の名を出しながら国民に制約をかける手法は、独裁と言われてもやむを得まい。しかしそういう国をちょくちょく見かけるのが現実である。

 アフリカ大陸の国タンザニアもそんな中の1つであった。2015年に当選したジョン・マグフリ大統領は今般の新型コロナの感染拡大に関し、昨年来このように述べてきた。

「今はわれわれの信仰を構築し、神に祈り続け、マスクに頼らないようにするときだ。教会やモスクの礼拝に行くのをやめてはならない。風向きがちょっと変わっただけで、これまでそうだったように収束すると確信している」

「国づくりを懸命に続けていこう。新型コロナウイルスは働かない理由にはならないし、すべきではない。農家は降り続いている雨を有効活用すべきで、経営者らは製造を続けるべきだ。またいかなる開発計画の中断も想定していない」

「だからここにいる全員がマスクを着けていない。それは死を恐れていないからだろうか? 新型ウイルスがここには存在しないからだ」(以上AFP)

「悪魔のようなコロナウイルスはキリストの体のなかでは生存できない」(朝日新聞)

 しかし先月に入って、急に風向きが変わった。マグフリ大統領が国内に新型コロナの問題が存在している事実を認め、国民にマスクを着用するよう演説で求めたのである。これに先だってザンジバル自治政府の副大統領が新型コロナに感染して死亡しているのだが、この件が影響したのではないかと考えられていた。演説があったのは2月22日。そして27日以降、マグフリ大統領は公の場から姿を消した。

 3月に入っても大統領は姿を見せない。もしかしたら病気で療養中なのでは、という噂が立った。12日になってタンザニアの首相はこれを否定し、「大統領は元気に激務をこなしている」(産経新聞)と話した。しかし昨日17日、ハッサン副大統領がテレビで演説し、マグフリ大統領の死去を国民に伝えた。

「マグフリ氏は10年超にわたって闘病を続けていた心疾患のため亡くなった」(CNN)

 との事。これがどの辺まで本当なのかは確認のしようがない。この死に新型コロナが関係しているのかどうかは不明だ。何とも言えない幕切れだが、61歳という年齢での死去は周囲も想定外だったろう。ご遺族にはお悔やみを申し上げる次第。しかしまあ、祈っただけではどうにもならん事が世の中にはあるのだ。病気だって神の作り出したものなのだからな。


 新型コロナと言えば、いまは変異株が問題となっているが、イギリス型や南アフリカ型、ブラジル型などある中に、今度フランスのブルターニュで確認されたフランス型が仲間入りしたらしい。

 これは重症化率や感染のしやすさについては従来型とたいして変わらないようなのだが、PCR検査で検出されにくいのだそうな。明らかに新型コロナの症状が出ているにもかかわらず、検査では陰性となってしまう。厄介な話である。

 だがこれ、あまり他人事でもないのではあるまいか。実際のところ、日本やアメリカで固有の変異が起きていてもおかしくない。各地の事情にローカライズされたウイルスが定着を始めているのかも知れない。

 日本では21日に非常事態宣言が全面解除されると昨日決まったが、もう押さえ込むのは諦めたのだろうな。爆発的な感染拡大さえ抑制できれば、後はワクチン頼みで何とかなってくれる事を期待するしかない、といったところか。さすがに政府が「神のみぞ知る」とは言えないだろうが。


 大阪府警は17日、大阪市内の30代の女を保護責任者遺棄の容疑で逮捕した。今年の1月25日、大阪市内の産婦人科の通用口前に乳児を置き去りにした容疑だ。しかしこの病院では5年前にも乳児が置き去りにされる事件が起きている。DNA鑑定の結果を元に警察が追求したところ、女はそちらも自らの犯行であると認めた。逮捕されたとき、女は他に3人の子供を育てていたという。

 ……猫か? まあ男がいないのに子供が産まれる訳はないので、とりあえず男も逮捕すべきだろう。教唆の疑いがある。しかし何と言うかまったくもう。終戦後かと思うような話だな。ため息が出るばかり。


 ミャンマーでは日々治安部隊に殺害される人の数が増えているが、それと同時に、治安部隊に連れ去られて行方不明になる、いわゆる「強制失踪」の数も数百人に上っていると国連が非難した。

 国連が言うから何でも正しい訳ではないが、この件に関して国連が嘘をついてミャンマーを攻撃する理由も思い当たらないし、火のない所に煙は立たないのだろう。胃が重くなるような話である。


 本日はこんなところで。今年は野球関連で明るい話題が多い。まあ去年が暗すぎたとも言えるのだが。とりあえずスポーツ関係のニュースが楽しく見られるのは嬉しい限り。

 昨日は300文字ほど書けた。少しずつ増やしていこう。まだまだ物語はこれからだからな。

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