第435話 2020/12/22 罵倒とか

 本日は4時起き。まあこれくらいならマシ、と思ってしまう程度には感覚が麻痺している模様。今朝も6時まで小説を書いていた。ホント文字数が稼げる。もちろん眠い目をこすりながらの創作なので、後で書き直したり手間は必要なのだが、とにかく話を進めてくれるので助かる。グツグツと煮立った頭ではあちこち引っかかってしまうので、こうは行かない。

 それにしても白菜が美味いな。冬の白菜はポン酢で食うと、何でこんなに美味いかね。ご飯が進んで進んで仕方ない。また体重が増えそうだ。


 国によって言語によって文化によって、もっとも様々バリエーションが豊富であるのが罵倒語であるそうな。たいていはクソだのケツの穴だのと汚い言葉が使われるのだが、中には比較的上流と言っていいのか、綺麗な響きで最低の意味を表す言葉もある。日本語なら代表的なのが「人非人」であろうか。読みは「にんぴにん」、平家物語にも出て来るらしい。いわゆる「平家にあらずんば人にあらず」のアレである。

 意味としては人でなし、あるいは人未満の存在といったところ。蛮族的な意味にも下等種族的な意味にも取れる。どちらにせよ、この言葉は使う側の者が「自分は高等な人間である」と考えている事が前提だ。罵倒語ではあるが、人間の傲慢さを映し出す言葉でもあるのだろう。

 さて話はまったく変わるが、アメリカのフロリダ州ではビルマニシキヘビが大繁殖し、侵略的外来種として駆除されている。そんな中、フロリダ州魚類野生生物保護委員会が州の衛生局と連携して、ビルマニシキヘビを食べても安全かどうかを判断するために、水銀濃度の検査を行っているそうだ。もし食べても大丈夫だという結果が出ればビルマニシキヘビの肉が食卓に上るようになり、駆除も進むのではないかとの思惑があるらしい。

 当たり前の話だが、ビルマニシキヘビは別にアメリカに来たくて来た訳ではない。人間が無理矢理、勝手に連れて来たのだ。いかに生態系に悪影響を与えるからといって、全頭駆除はどうなのだろう。もしこれがネコならこうしただろうか。

 また話は変わるが、デンマークは世界最大のミンク毛皮の輸出国だった。過去形なのは毛皮の輸出をやめたからではない。新型コロナがミンクに感染し、国内で飼育されていたミンク1500万匹の全頭殺処分を決定したからだ。来年の年末までミンクの飼育そのものが禁止されるそうだ。

 大量殺処分は日本でも鳥インフルエンザのときのニワトリなどで行われるが、死体は袋詰めするなど処置をして埋葬している。腐敗した死体が地下水などに影響を与えないようにだ。ところがデンマークでは殺処分したミンクをそのまま土の中に埋め、腐敗によって膨張したミンクが土の下から湧き出してくる事態になった。そこで政府は慌ててミンクの死体を掘り起こしす事を決定した。奪った命に対する敬意とか何も感じられない対応と言える。

 まあそれぞれ国によって事情があり理屈がある。批判したって始まらない。ただ不思議なのが、こういう事をしている国々が、よってたかって日本の捕鯨を野蛮だと叩き、まるで人非人であるかのように日本人を扱った事実がある事だ。

 何度も書いているが虫けらは捕鯨反対派である。しかし捕鯨関係者を攻撃し貶めるような連中は見ていて虫唾が走る。フロリダやデンマークの対応と、日本の捕鯨とにどこまで本質的な違いがあるのか。「フロリダやデンマークの例は人間を守るためだから仕方ない」と言うのかも知れないが、その理屈が通るなら食料を確保する事だって人間の生活を守る事であり、仕方ないのではないか。

 捕鯨に反対するのは構わないが、それを自分の欲求不満のはけ口にしたり、暴力的な思想を解放したりするための理由にこじつけるなど、野蛮極まりない。いったい人非人はどちらなのだろう、とか思う今日この頃。


 昨日21日、自民党の吉川貴盛元農林水産相が議員辞職する事を表明した。

「現在、慢性心不全などにより入院治療を行っているが、近日中に手術を受けることが決まった。術後はさまざまな日常生活に最も気をつけなければならないことが予想される」

「今までのように国会議員としての職責を果たすことが難しく、国民の負託にお応えする十分な活動ができなくなる」(以上NHK)

 と、健康状態が理由だと述べている。鶏卵大手のアキタフーズから500万円受け取った事は理由ではないとでも言いたいのか。政治家になれば病気も自由自在なのだな。何とも羨ましい事で。


 フランスのマクロン大統領の支持率が38%に低下したらしい。警官による黒人暴行事件とか、新型コロナへの対応などが理由として考えられるそうだ。まあ自分が感染しちゃったからな。次の調査ではもっと下がるかも知れない。

 そう言えば朝日新聞の世論調査による管内閣への支持率も39%だったか。数ヶ月前にできたばかりの政権が、3年目のマクロン政権と同レベルというのはなかなかに厳しいのではないか。この先上がり目があれば良いのだろうけど。


 もはや話題に上る事も滅多になくなった「NHKから国民を守る党」であるが、21日、党名を「NHKから自国民を守る党」に変更すると総務省に届けた。先般「ゴルフ党」に改名するとか「民主党」にするとか言っていたのだが、とりあえず「自」の一文字を増やす事で落ち着いたらしい。

 なお、略称を「自民党」と申請したという。これについて中央選挙管理会が可否の判断を行うそうだが、まったくご苦労な事だと思う。アホらしいやら情けないやら。


 21日、EUは自動車メーカー大手でフィアットとクライスラーを傘下に持つ、イタリアのフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)と、プジョーやシトロエンなどを傘下に持つフランスのPSAグループとの経営統合を、条件付きで承認した。

 FCAは去年ルノーとの経営統合の話が出て、それがおじゃんになって僅か4ヶ月後にPSAとの経営統合を決定したのだが――まあ普通に考えて二股かけていたのだろう――この判断が吉と出るか凶と出るか。統合された新会社の名前は「ステランティス」となる、と去年の時点で報じられている。そのまま行くのかどうかは不明。


 昨日「紅白歌合戦の曲目決定!」とNHKが嬉しそうに報じていたが、誰が望んでいるんだろう、この話題。いや、まあ人の趣味はそれぞれだから中には喜ぶ人もいるのだろうけれど、公共放送の報道がそんなマニアックな姿勢でいいのか。


 本日はこんなところで。相変わらずのネタ不足。年末年始が迫っているから、この先しばらくはこんな状態が続くのやも知れない。

 新作はいま3万1000文字ほど。年内に5万文字に到達してくれるだろうか。5万じゃ余裕もって書けないかも知れないとも思うのだけど、なるべく早めに出したいし、週一更新の予定だし、何とかなるのではないか。頑張るしかない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る