第420話 2020/12/7 ことわざ集

 本日は6時半起き。ちゃんと起きられると気分が良い。ただ最近寝付きが悪い。もの凄く悪い。寝る前にラーメン食わないと眠れなくなっている。これは大変に体に悪いのだが、どうしても眠れないのだ。何とかならんものか。

 それにしてもネタがない。いまの世界では面白そうな事が全然起こっていないようだ。面白くなさそうな事は多々あるのだがな。とは言え毎日休んでばかりでは意味がない。そんな訳で本日はことわざ集企画。始まり始まり。


◆馬耳東風:他人の意見や忠告に耳を貸さず気にも留めない様。唐の詩人李白の詩に由来する。

 6日、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は、NHKの討論番組(日曜討論だろうな)において、

「『Go To トラベル』も含めて人々の動きと接触を短期間、集中的に減らすことが、今の感染(拡大)を沈静化するために必須だ」

「全く意図せず、感染拡大の重要な原因(になっている)と分かってきた」

「早く感染のレベルを沈静化させないと(医療現場は)長くは続かない」(以上朝日新聞)

 と述べたそうだ。まあ、そりゃあね、という感じである。何をいまさらという気もしないではないが、尾身氏にだって立場もあればしがらみもある。彼を責めても詮無い事である。批判されるべきは政府の方だろう。

 ただどうだろうな、多少の路線変更はするかも知れないが、基本的にいまの方針は変えないのではないか。もし根本的に方針転換しようとすれば、管首相は自民党内で二階派と対立せねばならないのだ、果たしてそれを選ぶだろうか。

 二階氏に国民の声を説いたところで馬耳東風だろうしな。いずれGoToどころか中国からの観光客を受け入れろと言い出すのは目に見えている。しかしこれを抑え付けるだけの実力は管首相にはあるまい。あ、このネタは「獅子身中の虫」でも良かったか。


◆針の穴にラクダを通す:そのくらい難しいという意味。金持ちが天国の門を通るのは難しいという新約聖書におけるイエス・キリストの言葉に由来する。

 みんな大好き Google は、 Google ニュースなどで様々なメディアのニュース記事を配信している。虫けらは滅多に利用しないがな。ニュースに限定すれば古式ゆかしい Yahoo! ニュースの方が使いやすいので、余程の事がない限りそちらでまかなっている。どうしてもクロスチェックしたいときには Google のニュース検索を利用するが、そんな事態になることはあまりない。

 さてそんな Google だが、これまで日本では報道メディアに対価を支払っていなかった。タダでニュースを利用していた訳だ。天下の Google 様がセコい話である。しかしさすがにいつまでもセコいと言われていてはいけないと思ったのだろうか、記事に対価を支払う方向でメディア側と本格交渉に臨む予定であると4日発表した。

 ヨーロッパや南米ではすでに報道記事に対価を支払っており、その方針を日本にも拡大した形だ。日本のメディアは喜んでいるだろう。「当然の権利だ」と思っているところもあるかも知れない。ただ、これって事実上 Google が日本のメディアのお客様、すなわちスポンサーになるのと同義である。ならば今後、日本の報道の現場から Google 批判が出て来る事はなくなるのではないか。

 金持ちというのはこういう事をする。こういう事を考え、そして実行するだけの力を持っている。それは2000年前から変わらないのだろう。そりゃあキリストだって「おめえらに天国は無理だ」って言いたくなるわな、と思う次第。


◆因果応報:自分のなした事は何らかの結果をともなって自分に返って来るという事。仏教用語。「自業自得」と同様の意味合いの言葉として使われる場面が多い。

 アメリカのトランプ大統領は6日、自らの顧問弁護士で元ニューヨーク市長であったルドルフ・ジュリアーニ氏が新型コロナウイルスに感染した事を Twitter で明らかにした。うん、まあお大事にとしか言えない。


◆李下に冠を正さず:「瓜田にくつれず」とセットで使われる。他人に疑われるような事はすべきでないという教え。古楽府こがふ(要は古い漢詩である)「君子行」に由来する。

 ノルウェー中央銀行は4日、4月に再任されたばかりの副総裁の辞任を発表した。彼には機密情報の取扱い許可が与えられず、職務の実行が困難となったため。と言っても別にイジメではない。彼個人に適性を疑われるような問題がなかった事は明らかだが、それだけでは不十分と判断された模様。

 実は彼の妻が中国人なのだ。中国系ノルウェー人ではなく、中国籍で中国在住である。そしてノルウェーはかねてより、中国とロシアが自国を標的としたスパイ活動を行っていると非難している。

 まあ、さすがにこれは仕方ないのではないか。もちろん中国人全員が中共のスパイであるとは限らない。限らないが、ノルウェー中央銀行としてはその可能性を無視できまい。いかに彼が有能であっても、国の中央銀行が進んで李下に冠を正すような真似はできないだろう。何でもかんでも推定無罪とは行かない場合もある。て言うか、日本は大丈夫だろうか。


◆先ず隗より始めよ:変革を求めるのなら、まず足下から始めるべきであるという意味。中国の古典「戦国策」の「燕策」の故事に由来する。

 ギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相が批判を受けた。ギリシャでは新型コロナウイルスの感染拡大にともない、11月7日より全土にロックダウンが施行され、不要不急の外出には300ユーロ(約3万8000円)以上の罰金が科せられる。ところが4日明らかになったところによると、首相はこのロックダウン期間中に妻と他に数人の友人と共に、首都アテネから約45キロ離れたパルニタ山へバイクで登っていたのだそうな。また、その際の動画が公開されたのだが、誰もマスクを着けていなかったという。

 同日政府の報道官はAFPの取材に対し、文書で「運動や散歩は、広い場所では許可されている」と返答したらしいが、まあ言い訳にしか聞こえない。自分がロックダウンに我慢出来ないで、国民に我慢しろというのはちょっと無理があるだろう。実際この件を受けて Facebook 上ではパルニタ山へサイクリングに行くグループが開設され、4000人ほどが参加する意向だという。

 ギリシャの感染状況の詳細は知らないが、ロイターの報道によればいまはピーク時の60%程度であり、感染者数は減少傾向にあるらしい。だがそれも台無しになってしまうかも知れない。人の上に立つ者には、自らを律する覚悟が求められるのだ。


 今日はこんなところで。全然ネタが見つからない。明日は何かあるだろうか。新作の方も全然進まないし、どうしたものかね。

 さあて、そろそろ昼だ。飯でも食うかな。

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