第416話 2020/12/3 電動車とか
ハイチュウは手作りだった! という夢を見た。調理台の上に素材を広げて伸ばして重ねて包んで、といった作業を見続ける夢なのだが、それで出来上がったのが、どう見ても不二家のソフトエクレアである。夢に意味など求めても仕方ないのだろうけど、いったい何を言いたかったんだろうか、アレは。そんなこんなで9時起き。
それはさておき、昨日自主企画用に4000文字弱の短編を上げた。
『雪待ちの人』
https://kakuyomu.jp/works/1177354055101141762/episodes/1177354055101256906
ジャンル的には現代ドラマだろう。普段あまり書かない世界だが、たまにはいい。読んでくれた人がどう思うかはともかくとして、自分では面白いと思って書いている。決して趣向を凝らしたゴージャスな小説ではないものの、これはこれで有りではないか。楽しんで頂ければ幸いである。
2030年から2050年にかけて、ヨーロッパや中国でガソリン自動車の廃止が決まっている。日本でもかねてより2050年までにガソリンエンジン車の新規販売が停止されるといった話があったが、今朝の報道によれば、経済産業省は2030年代半ばまでに、新規販売されるすべての乗用車の電動化をする腹づもりらしい。
電動化といってもヨーロッパや中国ではそのまますべての乗用車を電気自動車とする方向性だが、日本では少し事情が違う。電気自動車だけではなく、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、燃料電池車などもすべて「電動車」に含む。まあ現状を鑑みるに、ハイブリッド車が主流になるのだろう。
もちろん、電気自動車や燃料電池車を普及させる事も理屈の上では可能である。政府が公共事業として、日本中に充電ステーションや水素ステーションを建設すればいいのだ。いいのだ、と簡単に言っているが、当然金はかかる。もちろん税金だ。そして儲けは出ない。それどころか赤字を垂れ流す事になる。だがこれは仕方ない。
因果性のジレンマ、などと小難しい言葉を使うより、「鶏が先か卵が先か」と言った方が理解しやすいのだろうが、結局ステーションが先か電動車が先かの問題は生じてくるはずだ。
税金をなるべく使わず、一般の企業に充電ステーションを作ってくれと頼んでも、手を挙げてくれる企業はない。何故なら充電ステーションを作ったところで、電気自動車が走っていない以上、誰も充電などしないからだ。ならばそこから利益を出す事は不可能である。
一方ユーザーに電気自動車を買ってくれと頼んでも、ほとんどの人はガソリン車を買うだろう。何故なら街中に充電ステーションがない以上、電気自動車は常にバッテリー切れに気を遣わなくてはならない。そんな不便な物、余程の変わり者でもない限り進んで買うはずもない。
だから結局電気自動車を広めたいのなら、採算を一切度外視して、赤字を垂れ流しながら政府が充電ステーションを作り続けなければならない。燃料電池車の水素ステーションも同様である。それらが街中にある程度あって当たり前くらいのレベルにまで設置されれば、そこが電気自動車や燃料電池車の広がるスタートラインになる。
つまり政府が乗用車の電動化の旗を振りたいのであれば、まずはスタートラインを引く事を検討しなくてはなるまい。民間に向かって声をかけるだけでは何も進まないのだ。まあ現実問題として、ヨーロッパや中国にそこまでするつもりがあるのかどうかはいささか疑問だが、とりあえず日本国内に電動車を広める必要が本当にあると思うのなら、最初に政府が動くしかないだろう。動くつもりがあればの話だが。
上にも書いたが、現状から考えてハイブリッド車を主流にするのが一番現実的だと思うのだがな。これ以上電力需要を増やして発電所を幾つも建てるのはどうなんだ。それともまた山を削って堤防を削ってメガソーラーとか考えているのか。広大な砂漠地帯でもあるのならそれも構わないのだろうが、狭い日本であまり現実的とは思えない。デカい風車を並べた風力発電も、自然環境に対する悪影響が小さい訳ではないからな。あまり右肩上がりに物を考えるのは、いい加減やめた方が良くないか。
発展そのものを否定するつもりはない。しかし、産めよ増やせよ地に満ちよ、なんて時代ではもうないのだ。人口はそう増えないし、内需も拡大しない。現代はそれを前提とした国家作りが求められているはずだ。
「そんな事はない! 日本の人口はまだ増えるし、内需も拡大する!」
とか思うのなら、民間に大量の資金を流す必要があるだろう。それもせずに消費税だけ上げて人口増大も内需拡大もないし、少子高齢化も止まらない。増税が悪い事だと言っている訳ではない。ただ増税して国力が低下するのは本末転倒である。
とにかく「人口が増えないなら外国人を移住させよう!」みたいな事ではなく、もっと人的な、あるいは物的な、もしくは自然環境も含めた資源を有効活用して行く方向に進んでくれると有り難いのだが。
昨日2日、香港の裁判所は民主活動家の黄之鋒氏に禁錮13ヶ月半、周庭氏に禁錮10ヶ月を言い渡した。まあどう転んでも無罪放免になる可能性はなかった訳だが、どうにも無力感を覚える。と言うか、この期間で釈放されるという保証もない。
これについてイギリスを始めとして諸外国から懸念が表明されているが、当然の如く日本政府に動きはない。まあ外務大臣がアレであるから、どうしようもないのかも知れない。
フランスのジスカールデスタン元大統領が亡くなったそうだ。94歳だったという。どうやら新型コロナに感染した模様。
いまでは普通に「サミット」で通じる主要国首脳会議(当時は先進国首脳会議)を最初に提案した政治家として名高い。この人がいなければG7もG20もなかったかも知れない。ご家族にはお悔やみを申し上げる。
本日はこんなところで。ああ、ネタがない。
明日は病院で肝臓のエコーを撮らねばならない。面倒臭いが半年に1度だしな、まあ仕方ない。どうせまた脂肪肝だろう。
そんな訳で明日はたぶんお休み。朝食抜きかあ、つらいなあ。
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