第323話 2020/9/1 新刊とか

 本日は10時起き。特に不調はないが気分は重い。台風10号が間もなく発生し、西日本に向かってくるらしいからだ。9月に入った途端にこれかよ。勘弁してくれ。マジ勘弁してくれ。小さい台風なら構わないが、予想されるレベルでデカいとまた屋根瓦が吹っ飛んでしまう。金がないんだ、金が。まあ金のないのは自業自得なのだが、それにしたってなあ。はあ、ため息しか出ない。


 虫けらはいま大スランプの真っ只中である。スランプになる理由はイロイロ考えられる。アイデアが尽きた、単純に飽きた、物語の展開に制限がある、などなど。いま書いている作品を放り出して、まったく新しい作品を書き始めればスランプも消し飛ぶかもしれない、などと思わなくもない。まあそんな訳にもいかんのだが。

 スランプはプロの作家にもある。とは言え、プロの場合には書けないからスランプだとは限らない。映像化作品の監修をしなければならなかったり、様々な企画への参加を要請されたりして、書きたくても書く時間がないという人もいるだろう。そんな苦労ができる立場になってみたいものであるが、さて、この人の場合はどうだったのか。

 谷川流氏の小説、涼宮ハルヒシリーズの新刊『涼宮ハルヒの直観』が11月25日に発売される事が発表された。本日より予約注文の受付が開始される。前作『涼宮ハルヒの驚愕』から9年半ぶりであるという。250ページに及ぶ完全書き下ろし1本と2本の短編からなるのだそうな。

 涼宮ハルヒシリーズについては、虫けらは世代ではない。アニメは見ていたが当時創作からは完全に離れてしまって、日銭を稼いでなんとか辛うじて生き延びている状態だった。原作も読んでいないため、今回のこの情報にも特に感慨はない。だが興味はある。9年半前の作品のキャラクターって、動かせるものなのか、と。

 虫けらは1年前に書いていた作品のキャラクターすらもう忘れている。設定も覚えていないし、どう動かしていたのかなど記憶に残っていない。出来上がっている作品を改訂するとかいうのならわからなくはないが、よく新作が書けるなと思う。プロの作家って凄いな。いや、凄いからプロになってるんだろうけど、我が身に置き換えるととんでもないなと思わずにはいられない。

 とはいえこの9年半、ずーっとスランプだったという訳でもないのだろう。涼宮ハルヒは時代のアイコンである。あの頃、どこにでもハルヒの存在があった。それ故に書きづらかった面もあるのかも知れない。しかし時代は移り変わった。いまならまた自由に想像の翼を広げられるのではないか。いずれシリーズの完結という事も見えてくるだろう。今後の展開に期待したい。と言っても、どうせ虫けらは読まないのだろうけどな。


 東欧チェコのビストルチル上院議長ら代表団は先月30日から台湾を訪問しているのだが、これについて中国の王毅外相は外務省のウェブサイトで、

「彼らの浅はかな行動を中国政府と人民は放置せず、重い代償を支払わせる」(毎日新聞)

 と述べた。また中国外務省の趙立堅副報道局長も、31日の定例記者会見で、

「チェコ側には、今回の誤った行動による悪影響を打ち消し、両国関係の大局への打撃を避けるような措置を直ちに取るよう求める」(毎日新聞)

 と発言したそうだ。おお、怖い怖い。台湾はいまや巨竜中国の逆鱗である。触れれば激しい怒りを買う事になる。世界はどんどん触れて行くべきだろう。

 この中国の反応にチェコの外相は、プラハで記者団に対し、

「これらのコメントについて、中国側からの説明を期待する」

「今回の訪台がわが国と中国の関係に影響するのは当然だが、これは度を超していると思う」(以上AFP)

 と見解を表明した。隣国関係にないとは言え、いまの中国にこれだけ言えるのはたいしたものである。さらに言うなら、いまのチェコの大統領は中国に近しい人物であり、今回の代表団派遣にも反対していた。その中でのこの行動だ。政治家にプライドがあるというのは頼もしい限り。

 日本は中国と隣国関係にあり、事情はチェコほど単純ではない。だがいつまでも今のままズルズルと行っていい訳がない。どこかで明確な意志表示をする必要があるだろう。いったい誰が、どのように行うのか、注目していたいと思う。


 そんな意志表示も岸田総理大臣では無理だろう、と思っていたのだが、管官房長官の総裁選出馬が取り沙汰されるようになると状況が変わってきた。どうやら二階派と麻生派は管氏を支持する模様。その結果、麻生派の河野防衛相は総裁選への出馬を見送るらしい。

 河野氏は党三役を経験していないから、という声もあるのだが、うーん、どうだろうか。管氏は安倍政権の路線を継承するという意味では悪い選択ではないように見えるが、イマイチ魅力に欠ける気がする。

 実務的な事を考えれば、いちいち前政権の方針をレクチャーされなくても済む管氏なら引き継ぎは楽に違いない。基本的な方針を何も変えなくても良いというのは、現場としては有り難いのだろう。でもまた1年くらいで終わる内閣なら、ここで腰を据えて長期政権の担える若い総裁を選ぶべきなんじゃないかなあ。

 自民党内のローカルルールに意味がないとまでは言わないが、世界がこんな状態である。非常事態である事を考慮して特例でより新鮮な総裁を、すなわち総理大臣を選んでみてはと思うのだが、二階幹事長が実権を握っているのでは無理か。対中国への明確な意志表示など、当面不可能なのかも知れない。


 本日はこんなところで。昨日は1000文字ほど書けた。自分なりには何とか頑張った方だと言える。今日はまた書けなくなるのだろうか。まあ、それはそれであるのだが。

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