第324話 2020/9/2 小ネタ集

 本日は2時起き。やれやれ、3時間ほどしか眠っていない。

 さて毎日「書けない! 書けない!」と喚いている虫けらだが、昨日は短編を2本書いた。

『視線』 https://kakuyomu.jp/works/1177354054921198849

『サヨナラ、小さな罪』 https://kakuyomu.jp/works/1177354054921202207

 どちらも自主企画用の作品である。たぶん合計しても書くのに1時間とかかってない。そうなんだよなあ。実際のところ、何も書けない訳じゃない。気分が乗りさえすれば書けるのだ。乗らないだけで。こればっかりはどうしようもない。何かまったく新しいアイデアでも思いつけば乗れそうな気はするのだが、思いつかないからな。もう当分ファンタジーは書きたくないと思えるほどにはアイデアが枯渇している。カッツカツである。乾いた雑巾を絞っているようなものだ。それでも何とか終わらせないといけない。頑張れ、自分。

 そんなこんなで本日は小ネタ集。始まり始まり。


 2004年の映画『ホテル・ルワンダ』は、1994年にルワンダで起きたフツ族による大虐殺の際、ツチ族やフツ族穏健派の人々をホテルにかくまった副支配人を主人公として描いた作品である。主役の役名「ポール・ルセサバギナ」は副支配人の本名。彼はこの映画によってルワンダ一の有名人となった。

 しかしその後、彼はツチ族のカガメ大統領と対立し、反政府政党を立ち上げた。この政党は隣国であるコンゴ民主共和国に武装組織を保有しているという。2011年には政府転覆を画策した疑いをかけられたが、逮捕等はなかった。しかし先月の31日、ルセサバギナ氏はルワンダ当局に逮捕された。「テロ行為」に関わった容疑であるという。

 ルセサバギナ氏はルワンダからベルギーに亡命しており、国際逮捕状によって逮捕されたとの事だが、どこでどのように逮捕されたのか、詳細は明らかになっていない。今回の逮捕が本当にテロ行為の黒幕だからなのか、それとも強権的なカガメ大統領による政敵粛正なのかはまだ定かではない。判断するには情報が不足している。ただこういう話は往々にして、情報が不足したまま時間だけが経過するような気がする。

 ルセサバギナ氏に、ルワンダの悲劇を自分の売名に使っているという批判があるのは事実である。ただし、その批判をしている人々の背後にはカガメ大統領がいるのでは、という噂があるのも事実であり、さらにはこの大統領が野党の政敵を逮捕拘束し、反対勢力を弾圧しているのもまた事実であるという。外からではどこに真実があるのか容易に見通す事はできない。

 ただ一つ間違いないのは、カガメ大統領は欧米諸国の支持を取り付けている事だ。ルセサバギナ氏の逮捕について、欧米から圧力がかかる事はないかも知れない。果たして真相は明らかになるのだろうか。


 中国の国営放送局・中国環球電視網(CGTN)で国際ビジネス番組の司会をしていた中国系オーストラリア人の女性ジャーナリスト、チェン・レイ氏が先月14日に中国当局に身柄を拘束されたと、オーストラリア外務省が31日に明らかにした。

 この件に関し中国外務省の華春瑩報道官は1日、

「詳細は公表できないが、中国は法治国家である以上、法にのっとって対処する」(AFP)

 と述べた模様。中国の法は共産党より下にあるのに、それでも彼らは法治国家であると強弁する。いつもの事であるが。

 オーストラリアが新型コロナの発生源を調査すべきと主張して以来、オーストラリアと中国は緊張関係が続いている。今回の身柄拘束とそれが無関係とは考えにくい。もっともこのチェン・レイ氏、習近平国家主席に批判的な人物であったようで、SNSにそういった内容の投稿を繰り返していたらしい。そっちの方で拘束された可能性はなきにしもあらず。まあ合わせ技一本というところなのだろうか。

 何にせよ、大国のやる事ではない。所詮この程度の国なのに、不相応に強大な軍事力と経済力を得てしまったのだ。そらワガママ勝手を通そうとするわな。世界はこれを何とかしなければならない。早々に手を打たないと、後々自分の首を絞める事になる。いい加減目を覚ましてもらいたいところ。


 トマ・ピケティ氏といえば、経済の事などまったく理解できない虫けらですら名前を知っている超有名な経済学者であるが、どうやら彼の最新刊は中国国内では発売されないようだ。著書の中でピケティ氏は中国の金権政治を批判しているのだが、これを検閲するのなら中国語版は出さないという考えらしい。

 彼はAFPの取材に曰く、

「要するに彼ら(中国の出版社)は現代中国に関するすべての記述、とりわけ中国における不平等や不透明性に関する記述を削除したがっている。私はこうした条件を拒否し、いかなる種類の削除もない、完全な翻訳以外は受け付けない意思を示してきた」

「私のフランスの出版社に接触している他の複数の中国の出版社も、やはり削除を求めてくるだろう。よって現時点では、中国本土でこの本が出版される見込みはない」

 のだそうだ。何とも中国政府のケツの穴の小さき事よ。学者1人に怯えなければならんのか。こんな国が核ミサイルを持っているのだ。それがどれだけ危険か国際社会は考えるべきであろう。


 香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は1日の定例記者会見で、

「香港は三権分立ではなく、立法や司法はそれぞれが役割分担をしているにすぎず、行政がこれらを上回る権力を持つ」(NHK)

 と発言した。まあそりゃあね、三権分立が機能してたりしたら北京の意向に沿った行政なんてできないからね。とても正直な発言だと思うところ。正直なら何でもいいのかという気がしないでもないのだが。


 自民党総裁選挙は管氏、石破氏、岸田氏の三者による争いになる事がほぼ決定した模様。石破氏は推薦人が集まるかどうか微妙な気もするが、ギリギリ何とかなるかも知れない。まあ最大派閥の細田派が管氏を支持する動きなので、議員投票になればほぼ決まりなのだが。

 だが正直言うと、虫けらは管氏にこうも支持が集まるのが不思議である。人間性を評価されたのか、政治手腕を評価されたのか、それとも「神輿は軽い方がいい」という理屈なのか、いまひとつ理解できない。しかしもう大勢は「管首相」へと動き出している。できれば大ハズレのない及第点の首相であってくれますように。


 本日はこんなところで。昨日『魔獣奉賛士』は300文字も書けていない。まあそれでもゼロよりはマシだ。何とか少しずつでも進められれば良しとしよう。

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