第322話 2020/8/31 当たり前とか

 本日は4時起き。眠い。さて、今日で8月も終わりである。今年も残すところあと4ヶ月。早い。早過ぎる。今年は何もできていない気がする。ぬあー、気ばかり焦ってしまう。何とかしないとなあ。まあ何とかしないと、で何とかなるのなら苦労はないのだが。


 先般の安倍首相の辞任表明以来、いろんな人間がいろんな事を言っている。少し面白かったのは、「私は病気を揶揄しないが」と宣言をしてから安倍氏を批判する人物がたまにいる事だ。

 自分ではちゃんとした予防線を張っているつもりなのだろう。だが冷静に考えればわかるが、人と話すときに「私はあなたを殴りませんが」と宣言するヤツはまずいない。街中を歩くときに「私は人を殺しませんが」と言いながら歩くヤツもまあいないだろう。いるとしたら、狂人である。普通の人間は当たり前の事をわざわざ宣言しないものだ。そんな事も知らずに他人を批判するのは、さすがにやめておいた方が良いのではないか。周囲に多大な迷惑をかける事になるかも知れないぞ。

 30日、TV番組『サンデー・ジャポン』に出演した元衆議院議員の金子恵美氏が、安倍首相辞任表明に関するタレントのラサール石井氏のTwitter投稿について、

「全くもって政治家をやったことのないコメンテーターのコメント」

「選挙に出て、国家のために命を尽くそうと思った人間であったなら、健康を理由に辞めることがどんなに辛くて、悔しいことか。選挙に出て、総理になってから言ってもらいたい」(以上スポーツニッポン)

 と述べたのだそうな。

 ものの道理として、まず総理になったという事は、国会議員になったという事である。ではどうやって議員になったのか。安倍氏が自ら立候補し、有権者が票を入れたからであろう。そして安倍首相自身だけではなく、安倍氏が首相に選出されたときに一票を投じた他の議員もまた有権者から票を得て議員となったのではないのか。どれもこれも当たり前の話だ。

 つまり有権者には安倍首相に対し、間接的に総理大臣に「してやった」という疑いようのない事実があるのだ。ならばその安倍首相に対し、有権者は文句を言う権利がある。選挙区の有権者だけではない。日本中の、とりあえず野党に票を入れた者以外のすべての有権者には、首相に対して「気に入らない」と言う資格がある。当たり前である。

 まあラサール氏は自民党へは投票していないだろうと思われるので、その点から見れば文句を言う資格はないのかも知れないが、「総理になった事もないヤツは黙れ」は言い過ぎというものだ。有権者全体への冒涜と言える。誰かが虫けらを批判したとき、「虫けらになった事のないヤツは黙れ」で通じると思うか。相手が納得するとでも思うか。いくら何でもちょっと世の中を舐めすぎではないかと思うのだが。

 安倍首相に対する好き嫌いはどうでも良い。尊敬しようが崇拝しようが個人の自由だ。だが曲がりなりにも元国会議員が、その肩書きで飯を食っている者が、国のシステムを無視して有権者を非難するというのは見苦しい。「私は同意できません。ラサールさんは外から見ているだけで総理の仕事を理解されていないのだと思います」とでも言っておけば良かったものを。総理にならなきゃ何も言えないのなら、言論の自由って何だ。表現の自由って何だ。それらはいったい、何のために誰のためにあるのか。金子氏には明解な答があるのだろうか。

 虫けらには当たり前の事をわざわざ宣言する趣味はないのだが、彼女の前で話す機会があった場合、いちいち「この国には言論の自由がありましてね」と前置きしなければならないのかも知れない。何とも面倒臭い事である。


 夜中、世間が静まりかえった時間帯にAMラジオのチューニングダイヤルを回していると、北朝鮮からの日本語放送が聞こえてくる。おそらく日本海側ならハッキリと聞こえるのだろうが、大阪でも雑音混じりで聞こえていた。若い頃はときどき興味本位で聞いていたものである。たいてい民族音楽っぽいものが流れているのだが。

 しかしその中に、「○○という本の○ページ」といった謎の放送が紛れている事があるという。虫けらは聞いた事がなかったのだが、これは暗号ではないかと、おそらくは日本に潜伏している工作員に対しての指示ではないかと昔から言われていた。ここ最近、この手の話はとんと聞かなくなったのだが、形を変えてまだ存続しているようだ。

 北朝鮮の国外向けラジオ放送は平壌放送というのだが、その平壌放送のYouTubeチャンネル(何でもあるもんだな)に29日、「0100011001-001」というタイトルの動画が投稿された。この中ではアナウンサーが、

「今から710号探査隊員のための遠隔教育大学情報技術基礎復習課題をお伝えします」

「564ページ23番、479ページマイナス19番、694ページ20番」(以上聯合ニュース)

 などと読み上げていたのだそうな。明らかな暗号放送である。使える物はアメリカの物でも使うのだな。まあいまさらではあるが。動画はすでに削除されているそうだが、またいずれ上がるのではないか。大規模な厄災の前触れでなければいいのだが。


 日本船籍の貨物船「わかしお」が座礁し、重油などが流出したモーリシャスの首都ポートルイスで29日、政府に対する大規模な抗議デモが発生した。およそ7万5000人が参加したとされる。

「船が沿岸に近づいた時、政府は何もしなかった。石油が流出するまでの12日間も何もせず、今では何千人もの人が影響を受けている」(BBC)

 といった声が聞かれた模様。この日、ロンドン、パリ、パースなどでも在外モーリシャス人が抗議行動を起こしたそうだ。

 何か、アレだな。どんな顔をして良いのやらわからない。おそらくはモーリシャス政府にも何らかの問題はあったのだろうが、日本人に指摘されるいわれはないと彼らは思うに違いない。かと言って日本人や政府が謝るのも変だしな。とは言え知らん顔するのもいかんだろうし、この件に関して、とりあえず日本人は両手を上げて中立を保つしかないように思う。


 本日はこんなところで。昨日はニコニコのタイムシフトで『約束のネバーランド』を一気見したので何もしていない。まあ、完全休養日という事でいいか。余裕がある訳ではないのだが、どうにもならないときにはどうにもならないのだから仕方ない。今日もできる範囲でやれるだけの事をやろう。それでいいや。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る