第305話 2020/8/14 スポットとか

 本日は5時起き。二度寝する事もなくスッと起きられた。まあ暑かったからな。この週末は殺人的な暑さが到来するらしい。勘弁してくれ。

 それにしても肩が痛い。原因は不明だが昨日からどうにも我慢出来ないレベルで右肩が痛む。うーむ、病院に行くしかないか。ああ、また金がかかる。何でこう出て行くばかりなのか。たまにはドカンと入って来いよ。いまさらではあるのだが。


 スポットとは「斑点」や「地点・場所」を意味する言葉であるが、日本人はスポットが大好きである。観光スポット、お買い物スポット、ミステリースポット、パワースポット、スポット溶接にスポットライト。別にスポットでなくても良いような気がする言葉もあるのだが、スポットで言い表してしまう。日本語の「スポッと」と同じ音だから収まりが良いのかも知れない。

 さて生まれてこの方ずーっと大阪府民である虫けらなのだが、基本的に泉州域民である。何度か引っ越しをしているのに、江戸時代以前の令制国名で言えば和泉国から出た事がほとんどない。なので本来の大阪(かつての大坂)であるところの摂津国の事はまるで知らないのだ。現代の大阪市の事も知らなければ、歴史的な事にもとんと無知である。

 とは言え大阪市の中心地が、いわゆるミナミとキタである事くらいは知っている。さらにミナミの中心地は難波であり、キタの中心地は梅田である事も。その大阪を代表する繁華街の一つ梅田が、ミステリースポットになるかも知れない、とメディアが書き立てた。

 JR大阪駅の北側、いわゆる「うめきた」はいま再開発の最中なのだが、それに伴う発掘調査によって、ここにかつてあった「梅田墓うめだはか」の全容がほぼ明らかになったと、大阪市文化財協会が13日発表した。1500体を超える埋葬人骨と、数珠玉、六文銭、かんざしくし、キセル、酒盃しゅはい、土人形や二朱金、ミニチュアの食器などの副葬品などが見つかったらしい。

 梅田墓は当時の一般庶民が埋葬された大規模共同埋葬地の一つで、江戸時代の終わり頃から明治時代まで使われた。明治20年(1897年)頃に有縁の墓は各所に移転されたので、今回見つかったのは無縁仏であると考えられる模様。

 江戸時代の大坂には大規模な墓地が7つあり、「大坂七墓」と呼ばれていたのだそうな。うち2つ、南浜と蒲生がもうの墓地はいまも継承されているとの事。大坂七墓は民間信仰の対象となっていたようで、陰暦の7月16日の宵から翌17日の夜明けにかけて7箇所の墓を巡る「七墓巡り」が江戸時代の庶民の間で流行したらしい。七墓の中でも特に梅田墓は有名で、近松門左衛門の「曽根崎心中」や「心中天網島」にも登場する。

 2019年から始まった今回の調査は2回目で、1回目は2017年から始まったのだが、その際発見された約200体の人骨からは、埋葬者の平均年齢が30代と若かった事が判明している。また病変も見受けられ、梅毒や骨腫瘍などが考えられるそうだ。今回の発掘では一箇所に複数の死体が埋葬されている墓もあり、疫病の流行があったのではないかと推測されている。墓も規模が大きくなれば、イロイロわかるものなのだな。

 何にせよ、当時の一般庶民の生活がうかがえる貴重な資料である。調査の終わった墓は埋め戻されたそうだが(そりゃまあな、仕方ない)様々なデータが取れた事だと思う。いずれ一冊の本にでもまとめるなりして、後世に情報が残るようにしていただけるとありがたく思うところ。


 中東においてイスラエルとアラブ諸国は犬猿の仲どころの騒ぎではなく、不倶戴天の仇敵同士だったのだが、ここ数年イランを巡り情勢が変化していた。イスラム教シーア派の大国イランが軍事力を増強し、イラクやシリア、イエメン、レバノンなどに勢力を拡大するのに対して、イランと敵対するイスラム教スンニ派のサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)、エジプトなどの国がイスラエルとの緊張緩和に乗り出したのだ。いわゆる「敵の敵は味方」理論であるな。

 13日、アメリカのトランプ大統領はイスラエル・UAEと共同で、イスラエルとUAEが国交を正常化すると声明を発表した。両国はトランプ氏の仲介によって歩み寄ったとの事。イスラエルのネタニヤフ首相とUAEのアブダビ首長国のムハンマド皇太子がトランプ大統領と電話会談し、合意に達したそうだ。

 これは素直にトランプ大統領を賞賛しても良いのではないか。まあイスラエルとUAEは隣国関係にはないので、直接的に戦争の危機があった訳ではないが、他の中東諸国に与える影響は大きいだろう。無論、パレスチナ住民は反発するはずだ。ネタニヤフ首相はパレスチナ自治区の併合を一時停止すると表明したらしいが、中止ではないからな。

 とは言え、中東における戦乱の火種が少し小さくなったのは事実だろう。それは喜ぶべきなのではないか。ただし、イランとの開戦が近付いているという見方もできるのではあるが。


 兵庫県警は13日、65歳の男を脅迫の疑いで逮捕した。近所に住む70歳の女性につきまとい、「お前は泥棒や」「きょうは手を出さんけど、いつかブスッといってもうたるからな」(神戸新聞)などと脅したのだ。

 さて、それではこの女性が何をしたのかと言えば、何もしていない。何かをしたのは女性の夫だ。どうやらこの男の家の庭に生えていた柿の木から実を取って食べたらしい。子供の頃に。

 女性の夫が何歳なのかは報じられていないが、女性と同年代だとすれば、子供の頃というのはもう60年くらいは昔のはずだ。男はこの事について「20万円払え」と数十年言い続けているのだそうな。

 確かに、本当に柿の実を食べたのであれば窃盗に当たるのだろう。だが、さすがに法的には時効である。まして20万円という金額がどこから出て来たのかも不明だ。もしかしたら柿の実を食われただけではなく、何か大変に悔しい思い出でもあるのかも知れないが、それにしても数十年というのは偏執的にすぎる。イロイロとマトモな人物ではないのかも知れない。

 近所のヤツが気に食わないという感覚は理解できるところだが、何事にも限度がある。とりあえずこれ以上エスカレートしなければ良いのだけれど。


 本日はこんなところで。昨日は1000文字。もうちょっと頑張りたいんだが、なかなか思うようには行かない。まあ仕方ないか。

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