第276話 2020/7/16 小ネタ集

 本日は9時起き。いや、違うな。また3時に目が覚めたのだ。で、5時までゲームをやって、「小一時間くらい目を閉じよう」と思って目を閉じたら、9時まで眠ってしまったと。その間に、物凄く怖い夢を見たのだが、それがどんな内容だったか思い出せない。とにかく物凄く怖かったのは間違いないのに、もったいない話である。

 そんなこんなで、外は晴れているのだが体が鉛のように重い。なので今日も小ネタ集。始まり始まり。


 昔から「所変われば品変わる」と言うが、それは品が変わっても行為の本質は変わらない事の裏返しである。所詮は人間、やる事に大差はない。

 14日、モンゴルの保健省は15歳の少年が腺ペストで死亡したと発表した。当局者によれば、この少年と接触した15人は隔離され、抗生物質による治療を受けているという。この少年は自らが狩ったマーモットを食べてペストにかかったらしい。モンゴルでは毎年1人以上がマーモットを食べて腺ペストで死亡しているのだそうな。そのためモンゴル政府はマーモットに近付いたり、狩って食べたりしないよう呼びかけている。

 日本人的価値観から言えば、随分と愚かしい事のようにも思える。政府が食うなという物を何故あえて食おうとするのかと。しかし冷静になって振り返ってみれば、日本人だって政府があれだけ言っているにも関わらず、生レバーや鳥刺しを食って食中毒を起こす者は毎年出る。品が変わっているだけで本質的な違いはない。

 もちろんカンピロバクターやO-157はペストとは違う。しかし「ペストじゃないから大丈夫」と考えて判断した結果として生肉を食った訳ではなく、「どうせ自分には関係ない」と何の根拠もない漠然とした思いにそそのかされて無思慮に生肉に手を出した挙げ句、病院送りになっているのだ。マーモットを食って死んだ少年もたぶん「どうせ自分には関係ない」と思っていたのだろう。人間のやる事になど、それほどの大差がある訳ないはずだから。


 大差がないと言えば、いまは情報化社会のおかげで詐欺が国際的になり、世界中どこでも同じような被害が出るようになっている。最近ではコールセンターを設置して電話をかけまくる大規模な詐欺が横行しており、海外で日本人の集団が逮捕された事例もある。一方で、地味な詐欺も消えてはいない。

 CNNの報道によれば、64歳のアメリカ人女性が、34歳のナイジェリア人に騙されて結婚し、4万8000ドル(約500万円)を奪われたらしい。女性は1年以上ナイジェリアのホテルに監禁され、脅されたという。2人はFacebookで知り合ったのだそうな。いわゆる典型的なロマンス詐欺である。こういった被害はアメリカだけではなく、日本でも出ている。「外国人から突然好意を寄せられる」という状況は、どこの国の人にとっても魅力的に思えるのだろう。客観的に見れば怪しい事この上ないのだが。

 ナイジェリアで詐欺といえば、俗に言う「ナイジェリアの手紙」が有名である。とは言えナイジェリア人がみんな詐欺師という訳でもない。大多数のナイジェリア人は迷惑に感じていることだろう。しかし我々も自衛をせねばならんからな。ナイジェリア人からメールが来たら、用心するに越したことはない。まあ、そもそもナイジェリア人からのメールを読めるだけの英語力など、最初から虫けらにはないのだけれど。


 所変われば評価も変わる。ある場所で素晴らしいと賞賛されるものが、どこでも賞賛される訳ではない。14日、覆面芸術家として有名なバンクシーが、ロンドンの地下鉄車内に「新作」を描く動画をInstagramに投稿した。マスクをパラシュートにして降下するネズミなどを描き、「マスクをせよ、さらば与えられん」の言葉を動画に添えたという。

 しかし15日に明らかになったところによれば、この作品は落書きとして清掃員によって消されたらしい。まあ、当たり前の対応である。これで清掃員やロンドン市交通局を責めるのは筋違いというものだ。

 どこにだって守るべきルールはある。もちろんルールの方が間違っている場合もあるが、だから無視して構わないという姿勢はいささか傲慢と言える。芸術は素晴らしいが、芸術だけが素晴らしい訳ではない。清掃員の仕事だって素晴らしいのだという事を、芸術家は理解すべきであると思う次第。


 短いが本日はこんなところで。体調の悪いときにはこんなものである。

 昨日も何とかかんとか1000文字ほど書けた。まあまあ頑張った。今日もどうにか頑張りたいところ。

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