第255話 2020/6/25 100億とか

 本日は4時起き。しかしさすがに外は真っ暗だし、ゲームで1時間潰して5時から動き出した。で、テレビを見たら関東で地震のニュース。「首都直下来たか?」と一瞬思ったものの、マグニチュード6.2で震源は千葉東方沖、深さは約30キロ、最大震度は5弱。決して小さい地震ではないのだが、日本だからな。まあこの程度なら大丈夫なのではなかろうか。

 長崎の五島列島では50年に一度の大雨が降っているそうな。まーた50年に一度かと思ってしまうのだが、もし被害が出た場合、その規模で言えば、関東の地震よりこちらの方が大きくなる可能性があるだろう。何もない事を祈るばかり。


 虫けらが小さな子供の頃、「とにかく物凄い金額」と言えば100億万円だった。億以上の数字がある事を知らなかったし、そもそもそれ以上を知る必要性すらなかった。もちろん、実際にもらえるなら100億万円より5000兆円の方が嬉しいが、どうせもらえないのだから、頭の中で保有する金額など100億万円で十分だろう。「億万円なんて単位はない」などと野暮な指摘をする意味すらない。とにかく凄いのだから。

 さて、100億万円よりは多少リアルな数字だが、100億円も十分に凄い金額である。24日、ユニクロでお馴染みファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は、ノーベル医学生理学賞受賞者である京都大学の山中伸弥、本庶佑両教授の研究支援のため、個人で10年間に渡り50億円ずつ、総額100億円を寄付すると発表した。

 山中教授のiPS細胞研究所では、2020~2022年度の3年間でまず5億円を新型コロナの研究に充てる模様。新型コロナ感染者のiPS細胞から心筋細胞や肺の組織をつくり、病態や感染経路の把握のほか、治療薬やワクチンの開発にも役立てる計画だという。また残り45億円で、拒絶反応を防ぐために患者自身に由来するiPS細胞を100万円程度で提供する技術を開発し、2025年3月ごろの実用化を目指すらしい。

 一方本庶教授は自身がセンター長を務めるがん免疫総合研究センターの活動に用いるとのこと。次世代のがん免疫治療法研究や若手研究者の育成を目的に『柳井基金』を設置し、この50億円で運営するそうだ。

 この寄付に文句を付ける声もある。曰く、「新型コロナの専門研究機関に寄付すればいいのに」と。だが、誰がどこに寄付をしようと自由である。ましてや商売人の行う寄付であるから、そこには広告宣伝費的なニュアンスが少なからずあるのは当然と言える。それに、新型コロナの研究には国から資金が投入されているだろう。今回の寄付について本庶教授は、謝辞の中でこう述べている。

「公的資金と異なり、寄付は使途が自由で若手の研究支援を含めて自由に構想できる」(京都新聞)

 使い道に縛られない、自由に使える研究資金は必要なのだ。ことにいまのコロナ禍が過ぎ去った後の時代の事を想定するならば。確かに新型コロナのワクチンや治療薬は喫緊の課題ではあるが、人は新型コロナ以外で死なない訳ではない。新型コロナにかからなくても、たくさん死ぬのである。それを少しでも減らすための研究は常に必要だ。この世は先手を打ち、未来に備えている者が生き残る。いかに新型コロナが流行っているからといって、それにしか注目しないのは、ただの敗退行為と言えよう。

 本来なら民間の寄付に頼るのではなく、国家戦略として次世代の医療を育てるべきなのだろうが、いまの政治屋さん方にはそんな意識はないのかも知れない。


 ロシアで24日、モスクワの赤の広場において「大祖国戦争(対ドイツ戦)勝利75周年記念」の軍事パレードが行われた。国威発揚のためなら新型コロナもへったくれもないというところか。まあプーチン大統領も支持率が下がっているそうだしな、背に腹はかえられないのかも知れない。映像を見たが、パレードも観客席も、思いっきり「密」であった。あれでは収まるものも収まるまい。この先どうするつもりなのだろうな。


 大阪府枚方市の性風俗店がサイトに「休業中に店内の除菌清掃の徹底を実施し、ウイルス検査の結果、全従業員に陰性診断」(時事通信)と嘘の情報を書き込んで営業したため、大阪府警に不正競争防止法違反(誤認惹起じゃっき)容疑で摘発されている。

 これは当然出て来るだろうなあと、誰もが思っていたのではないか。風俗に限った話ではあるまい。いまの時代、「陰性」という言葉を、果たしてどこまで信用して良いのやら。ウイルス検査にもイロイロあるしな、しばらくは疑心暗鬼になりながら情報を吟味し続けねばならんのだろう。


 オリンパスがデジカメ事業を分社化し、売却する予定だという。不採算部門からの撤退と言ってしまえばそれだけなのだが、何とも寂しい話。オリンパスのデジカメを1つ持っているのだが、最近は写真を撮るのもすべてスマホになっている。虫けらですらそうなのだから、いまの世の中にはデジカメの居場所は本当にないのだろう。

 昔、まだキヤノンやニコンがプロユースのデジカメを出し始めた当初くらいは、「デジカメの写真は銀塩写真に及ばない」と言われていたのだが、気付いたらそんな言葉もまるで聞かれなくなっていた。しかし、デジカメも時代の流れには勝てなかったか。まあ世の中の大多数は、プロ並みの写真なんて撮れなくても構わないのだものなあ。仕方ないのだろう。


 短いが、本日はこんなところで。明日は月に一度の通院である。ここの更新はできるだろうか。

 昨日は1000文字ほどしか書けてないなあ。もうちょっと頑張りたいのだが。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る