第249話 2020/6/19 サイバーとか

 本日は9時半起き。雨。まだ眠れた感が強い。このまま11時まで眠ってもいいかも知れないと思ったりしたのだが、ただ今朝は涼しいと言うか、少し肌寒かったので何とか起きられた。慌てて長袖のジャージを引っ張り出してくる始末。今日も調子は上がらないのだろうなあ。


 虫けらが「サイバー」という言葉を最初に知ったのは、おそらく聖悠紀氏の漫画『超人ロック』の『サイバー・ジェノサイド』編であったと思う。もちろん、それ以前からサイボーグという言葉は知っていたが、これがサイバネティック・オーガニズムに由来する造語だと当時の虫けらは知らず、「へー、サイボーグの事をサイバーって言うんだ」くらいの感覚で読んでいた。まあ、当時はGoogleもなかったしな。

 サイバーとは元々サイバネティック(人工頭脳学)の略である。そこから転じて、現在では「コンピューターの」「インターネットの」といった類いの事を意味する接頭語となっている。サイバー犯罪とか、サイバースペースなど。

 ちなみに超人ロックのサイバー・ジェノサイド編は、シリーズの中では非常に地味な作品と言える。舞台が地球で、まだ銀河連邦ができる前の話でもあるし、ロックをフルパワーで大暴れさせる訳にも行かなかったのだろう。しかし、決して面白くない訳ではなく、非常にサスペンス色の濃い仕上がりとなっている。ザックリ内容を言えば、体を機械化された人間が発狂して行く過程を描いている。

 それまでサイボーグと言えば『サイボーグ009』か『仮面ライダー』、あるいは『銀河鉄道999』くらいしか知らなかった虫けらには、非常にインパクトが強かった。超人ロックのシリーズとしては『ロード・レオン』編よりかなり後に描かれた作品だが――時間軸的にはロード・レオン編の方が未来の世界――ちゃんと話の底がつながっているのは驚異的である。

 聖悠紀氏は現在パーキンソン病と闘病中であるが、まだ創作は続けると先般発表した。襟を正したいような気分になる。

 さて閑話休題。今月8日、自動車メーカーのホンダがランサムウェアによるサイバー攻撃を受けた事が、先般話題になった。これはサイバー犯罪集団(クラッカーと言うべきなのだろうか)による、ホンダの中枢ネットワークをピンポイントで狙った攻撃ではなかったかと言われている。

 そんな中、オーストラリアのモリソン首相は19日、オーストラリアは大規模なサイバー攻撃を受けていると明らかにした。

「あらゆるレベルの政府、産業界、政治団体、教育事業者、保健事業者、必要不可欠なサービスを提供する事業者、その他の重要なインフラの運営事業者など、幅広い分野にわたるオーストラリアの組織を標的としている」

「オーストラリアの組織は現在、国家ベースの洗練されたサイバー攻撃主体に標的とされている」(以上AFP)

 との事。どこの国による攻撃かは明言しなかったが、まあ普通に考えれば中国しかないだろう。新型コロナウイルスの発生源を調査すべきだとしたオーストラリアに対して、中国は牛肉の輸入停止や大麦に対する高関税など、事実上の経済制裁を科しているが、それだけでは腹の虫が治まらなかったのではないか。

 所詮は図体のデカい北朝鮮の親玉である。意外性はない。どうせ中国の報道官はまた否定するのだろうが、果たして誰がそれを信じるのか。サイバー・ジェノサイドの物語では、サイバー技術は封印される。中国のサイバー犯罪技術も、封印されるべき時が近付いているのかも知れない。


 19日、フジテレビと産経新聞は、FNNと産経新聞が合同で実施してきた世論調査において、調査業務契約先による不正な入力があったと発表した。関連した過去14回の世論調査結果について、フジテレビは予想調査結果と関連放送を取り消し、産経新聞は世論調査14回分の記事をすべて削除するとの事。

 不正入力があった事自体とんでもないとは思うが、まあ人間が関わる事である、そういう事態が発生する可能性は常にあるだろう。それを正直に公表した事を評価しても良いのかも知れない。だが、何故取り消すのだ。何故削除するのだ。

 消すなよ。残せよ。残した上で、この調査結果のどこにどんな手を入れていたのかを明示しろよ。マスメディアとして責任を取るなら、そうすべきだと何故理解できないのか。やった事をなかった事にして、謝罪もへったくれもあるか。マスメディアの連中はどいつもこいつも、何でこう自分勝手なのだろう。読者や視聴者の方などまったく見ていない。傲慢にも程がある。そら犯罪被害者の個人情報で金儲けもするわな、としか感じない。まったく腹立たしい。


 今日19日、都道府県をまたぐ移動制限は解除された。本日から県境を越えたい放題である。とは言っても、これで生活がガラッと変わるという人は少ないかも知れない。県境近くの飲食店などであれば、客足が回復する切っ掛けになるのだろうが。

 しかし日本の外を見てみれば、アメリカでは経済活動を早期再開した州で、新型コロナの感染者数が急増しているらしい。ドイツでも食肉工場で650人の集団感染が発生し、数千人が自主隔離しているとの事。まだまだこの話題を見かけなくなるまでには時間がかかる模様。


 18日、河井克行前法相とその妻である案里参院議員が公職選挙法違反(買収)容疑で東京地検特捜部に逮捕された。まあ、わかりやすい政治家の汚職事件である。安倍政権もそろそろ末期の雰囲気が漂いつつあるし、そう驚くべき逮捕でもないのかも知れない。何にせよ、政界の新陳代謝が活発になるのは良い事だ。この手の汚職は与党だけでなく、野党にも探せばあるだろう。検察はドンドン掘り出してもらいたい。

 て言うか、汚職撲滅なんてのは本来、リーダーたる首相が旗を振って実行すべきものである。自分に後ろ暗いところがないのなら、遺憾の意の表明ではなく、あらゆる政治汚職をなくす決意と具体策を明らかにしてもらいたいところ。


 本日はこんなところで。ああ、体が重い。昨日はダメだった。まあ何とか1000文字書けて、更新はできたのだが、全般を見ればあまり進んでいない。今日は何とか頑張りたい。という気持ちはあるのだけれど、さあ、頭が動いてくれるかどうか。

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