第230話 2020/5/31 暴動とか

 本日は10時半起き。まあ雨が降ってるし、昨夜は睡眠導入剤を飲んでも全然眠くならずに、結局午前3時くらいまで起きてたからな、仕方ない。しかし5月も今日で終わりか。あと1ヶ月で1年の半分が終わってしまう。その間、自分は何をやっていたのかと愕然とする。去年から書き始めたミステリーはまだ完成しそうにない。果たして9月に待ち合うのか。ああ、頭が痛い。


 どうせこんな日記は、いつもの常連さん以外読まないだろうと思っているので、虫けらも毎日好き勝手に話題を取り上げて、無責任な事を書き殴っているのだけれど、それでも一切何一つとして気を遣わずに書いている訳でもない。それがたとえ苦笑であっても、笑える話題ならば気兼ねなく取り上げるが、世の中にはまったく心底どうにも笑えない話題がある。もちろん笑えなくても、興味深ければ普通は飛びつく。しかし、迂闊に興味を向けるのもはばかられるような話だってあるのだ。そんなときには一旦スルーし、様子を見ることにしている。

 今月25日、アメリカのミネソタ州ミネアポリスで、黒人男性であるジョージ・フロイド氏が白人の警官に身柄を拘束された。警官はフロイド氏に手錠をかけ、引き倒すと首に膝を乗せて体重で圧迫、フロイド氏は「息ができない」と助けを求めたにもかかわらず、警官は8分46秒に渡ってそれを継続し、結果フロイド氏は窒息死した。この様子は周囲に居た人々によって動画として記録されている。

 動画は探せばいまでも見られるのではないか。だが、見ない方がいい。いわゆるグロ動画ではないものの、心理的な傷を残す。少なくとも虫けらがここで取り上げるのを躊躇う程度には。人間の邪悪さというのは、目の当たりにするとストレスを生じさせるのだ。興味本位で触れると、しばらく飯は不味くなるだろう。

 このフロイド氏の死が報じられると、翌日にはミネアポリスで警察への抗議デモが発生、デモはやがて暴徒化し、放火や略奪を伴う暴動へと発展した。事件に関わった警官4人はその日のうちに解雇されたが、逮捕はされなかった。デモは翌27日にも続き、その火はアメリカ国内の各地に拡散した。27日から29日にかけてカリフォルニア州ロサンゼルスやオハイオ州コロンバス、コロラド州デンバー、ニューヨーク、テネシー州メンフィス、首都ワシントン、イリノイ州シカゴなど少なくとも20都市で抗議デモが発生し、一部は暴徒化した。

 29日に主犯の警官が逮捕・起訴されたものの、事態は沈静化せず、各地で夜間外出禁止令が出され、ホワイトハウスも封鎖された。29日にはデモを生中継で取材していたCNNの記者が突然警官に逮捕される事態も発生し、メディアの報道も過熱、多少なりとも火に油が注がれたのではないか。30日にはミネソタ州知事が、州兵1万3000人を出動させると表明、これは第二次世界大戦以後初めてのケースだという。

 人種差別をなくそう、と言うのは簡単だ。しかし人間の心の中から差別心を消し去る事など、薬物を使って洗脳でもしない限りは不可能である。差別とは仲間意識や同族意識の裏返しであるからな。人が社会という集団の中で人間として生きて行く限りはなくならない。ただそれでも、差別による被害者をなくす事は理屈として可能なはずだ。それは教育や法規制によってできる事だからだ。

 覆水は盆に返らない。失われた命はなにをしても戻っては来ない。それでも未来を変えることは可能である。今回のこの事件が、悲しく恐ろしい歴史のターニングポイントになる事を祈るばかり。


 新型コロナの感染拡大によって事業継続が困難になった中小企業の事業者を、援助するために設けられたのが持続化給付金であるが、この給付業務は電通やパソナ、トランスコスモスなどが作る『サービスデザイン推進協議会』に769億円で丸投げされ、さらにそこから電通へ749億円で再委託されている事が、週間文春の報道で判明した。

 ほとんど仕事もせずに丸投げするだけで20億円儲かるって、いい商売だなと感心する反面、日本には文春しかマスメディアがないのかと情けなくもなる。テレビや新聞は何をしているのだろう。個人情報を垂れ流して、知る権利だ何だと騒ぐしか能がないのか。報道の自由云々言う以前の問題だと思うところ。


 いまオーストリアでは新型コロナの感染拡大防止策の一環として、レストランの営業時間は午後11時までとされているらしい。今月15日まではロックダウンが行われていたので、段階的に規制が緩和されている途中なのだが、24日の真夜中過ぎ、ウィーン市内のイタリア料理店のテラスで会話をしている4人がおり、警官に声をかけられた。その中の1人が、Twitterで公式に謝罪した。

「深く謝罪します。間違ったことでした」

「ロックダウン以降で初めて、友人2人と妻と外出した」

「おしゃべりしている間に時間を忘れてしまった」(以上BBC)

 との事である。規則に違反したのはわかるが、何も謝罪までしなくてもと思うかも知れない。規制が緩和されて、嬉しくてはしゃぎすぎただけなのだろう、と。しかしそうも行かないのだ。何せその1人というのが、オーストリアの大統領だったのだから。まあ、示しはつかないわな。

 もしこれで店に罰金が科されるような事になったら自分が払う、とファンダーベレン統領は言っているそうだ。国家の最高責任者として批判はあるだろう。でも虫けらは、人間的で可愛いと思うがな。て言うか、大統領なのに秘書や護衛が付き添っていないのか。普通のレストランに妻と友人で出かけられるなんて、オーストリアの大統領は随分自由なのだなと思ったところ。


 世界保健機関(WHO)脱退の意向を示したアメリカのトランプ大統領に、国内外の各方面から批判が集まっている、とAFPが報じているが、こういう時に賛同する声があまり報じられないのは、メディア側の問題なのかトランプ大統領の問題なのか。

 とりあえず台湾は歓迎している。

「米国が本当に脱退すれば、新型の疾病に即応するための別の世界的枠組みができるかもしれない」

「これは一つのチャンスだ」

「詳細は米側の説明が待たれるが、将来は台湾の防疫態勢向上に向け、米国と協力する機会が増えることを望んでいる」(以上時事通信)

 と、陳時中・衛生福利部長が30日の記者会見で述べた模様。WHOのような機関は必要だが、いまのWHOは理想的な存在ではない。脱退するのも1つの方法だとは思うのだが。


 本日はこんなところで。はあ、とりあえず昨日買い物に行っておいて助かった。今日はゆっくりするとしよう。

 きのうも1000文字は書けている。何とか今日も頑張ろう。できる範囲で。

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