第181話 2020/4/12 演出とか

 本日も10時起き。まあ寒いし雨降ってるしな。ああ、体が重い。これから暴風雨になるという話もあるのだが、本当なのだろうか。いまは静かだけど。

 緊急事態宣言が出て初めての日曜日。NHKの正午のニュースは「繁華街に人が居ない」というだけの内容を何分も時間を割いて報じていたが、よほど話題がないのだな。そろそろ新型コロナ以外の話題を引っ張ってきてはどうかと思うのだが。などと言いながら、虫けらが取り上げるのも新型コロナ関連ばかりである。他にないんだから仕方ない。


 物語を書いていると、演出が気になる。たとえばミステリーなら、淡々と物語を進めて淡々と謎解きをするのも一つの方法だが、やはりアクセントがないと読者がわかりにくい。探偵役が謎を解き核心に気付いた瞬間、それと読者に伝わる演出を入れないと、物語のどこまでが謎で、どこから先が謎解きに入るのか理解しづらいだろう。「謎が出て来るのはここまでですよ」と終点を示す事によって、読者が頭をひねりやすくするのだ。難解な謎は読者の興味を引くが、演出不足で読者の理解を妨げる事を難解とは言わない。

 うーむ、書いていて自分にグサグサ刺さるな。理屈はわかるのだが、実際にやろうとすると、話の流れや探偵役のキャラクター的に違和感を感じる場合もあって、あまりオーバーな、誰の目にも明らかな演出はしにくかったりするのである。と、自分に言い訳をしてみたり。しかし、そこを何とかするのが物語を創るという事なのだろう。何とか頑張ってみたい。

 さて、中米の国ニカラグアは大統領制の国であるが、大統領と副大統領が夫婦であるそうなので、アフリカなどでよく見られるパターンなのだろうと思われる。家内制手工業的独裁政権とでも言うべきか。ジンバブエでムガベ氏が大統領だったとき、夫人を副大統領にしようとしたら、それを切っ掛けにして事実上のクーデターが発生したのは記憶に新しい。

 現在ニカラグアでも新型コロナウイルスが感染を拡大させているのだが、そんな中、気になる事が起こっている。オルテガ大統領がこの1ヶ月、公の場に姿を見せていないのだ。国民の間では「新型コロナウイルスに感染して療養中」「いや、死亡したのでは」などといった噂が広がっているそうだ。

 オルテガ大統領は74歳、慢性の心疾患を患っているとも言われている。もし本当に新型コロナに感染したのだとすれば、かなりアウトに近い。ただ夫人であるムリジョ副大統領は、大統領は健在であると主張しているそうだ。

 ニカラグアはキリスト教国であるため、大統領は4月12日のイースター(復活祭)に姿を現わして、イエス・キリストの如き復活をアピールするつもりなのではないか、といった憶測も流れている模様。もしそれが本当なら、わかりやすい演出ではある。しかしわかりやす過ぎて、国民に見透かされるだろう。

 権力者は、国民が馬鹿である事を前提としなくてはならない。しかし馬鹿である事と、自分に都合の良いように動いてくれるかどうかは、まったく別の話だ。果たしてこの演出が功を奏するのかどうか、いや、それ以前に大統領がまだ生きているのかどうか、いずれ近いうちに明らかになる。

 ムリジョ副大統領はかなり強権的な人物らしいからな。国民から反感も買っている事だろう。大統領がもし死亡しているなどとなれば、ニカラグア国内は蜂の巣をつついたような大騒ぎになるかも知れない。アメリカの頭痛の種が増えない事を祈る。


 ローマ教皇フランシスコが11日、イースターを前にバチカンのサンピエトロ大聖堂で『復活徹夜祭』を執り行った。本来なら数千人の信者が集まる大きなイベントなのだが、今回は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための封鎖措置により、規模を大幅に縮小して行われたという。

 説教の中で教皇は、イエス・キリストが復活した際に語ったとされる「恐れることはない」という言葉を引用して、「恐怖に負けてはいけない。これは希望のメッセージだ。私たちに向けられた言葉だ。神様はまさに今夜、この言葉を繰り返される」(CNN)と説いたそうだ。

 余計なお世話かも知れないが、いまはそれなりに恐れている方が良いと思う。「信仰があればウイルスなど恐るるに足らず!」みたいな連中は、宗教を問わず必ず居るものである。そういうのが社会全体に迷惑をかける。神様も大事かも知れないが、命はもっと大事だ。影響力を考えるなら、とにかくおとなしく家に閉じこもっている事を優先するようなメッセージを出すべきだと考える次第。


 北朝鮮で11日に金正恩委員長が出席して、朝鮮労働党中央委員会政治局会議が平壌で開かれたとのこと。議題はここでも新型コロナウイルス。北朝鮮は現時点で新型コロナの感染患者は1人も出ていないと主張しているのだが、「感染の危険が短期間で解消されることは不可能」(時事通信)と危機感を表明したそうだ。

 まあ実際のところ感染者がゼロって事はないのだろう。そんな中、金委員長が会議に出席したのは健在アピールなのではないか。ちょっと前に新型コロナに感染したんじゃないかって噂が流れたらしいしな。つまり、こちらはこちらで演出だと思うところ。独裁者もイロイロと大変である。


 裸に靴下とネクタイ、そんな服装――と言っていいのか――は、いかにも変態の定番という感じで安心感があるのだが、これが完全に一糸まとわぬ全裸となると、不思議と猥褻感があまりないものである。なので欧米によくある開けっぴろげで健康的なヌード写真というのは、虫けら的にはあまり需要がない。しかしここにマスクが加わると、果たして如何なる化学変化が生じるのか。

 東欧の国チェコの小さな町で先月27日、警察に苦情が入った。警官が現場に駆けつけると、全裸の人々が日光浴をしていたという。そこで警官はこう言った。裸なのは構わないからマスクを着けろ、と。

 警察の声明に曰く、

「残念なことに、日光浴中の市民の多くは大人数で集まり、一部はマスク着用を怠っていた」

「警察が到着すると、全員すぐに(屋外での顔面保護具の着用を義務づける)政府の規則を尊重してくれた」

「市民は指定の場所で服を着ずにいることが許されるが、それでも口は覆って、集まる場合は適切な人数にとどめる必要がある」

「多くの人が庭を持っておらず、地方で新鮮な空気を楽しみたい気持ちなのは理解している。しかし我々の共通の願いはただ一つ、制限を段階的に解除できるよう、政府の指針を守ることだ」

「ただし全員がきちんと規則を守るまで、その日は訪れない」(以上CNN)

 との事。確かに新型コロナウイルスは口と鼻から侵入する確率が最も高いので、服を着ていようと着ていまいとたいして変わらないのは事実なのだろう。個人の趣味をなるべく邪魔しないように心がける警察の姿勢は好印象である。ただ、全裸にマスクって卑猥ではないか。そんな事を心配するのは虫けらくらいなのかも知れないが、この新型コロナの流行が落ち着くまで、全裸の日光浴は一時中止してもらった方が良かったのではなかったかと思わなくもない。


 テレビ朝日のニュース番組『報道ステーション』のメインキャスターが、新型コロナウイルスに感染していたと11日に判明したのだそうな。まあ虫けらはまったく観ていないので、何の影響もないのだが。


 本日はこんなところで。さてどうしようか。買い物は明日にすべきだろうな。今日はおとなしく家に居よう。明日は何時に起きられるだろうか。

 昨夜は書けなかった。最近同じ事ばかり言っている。何とかしないとなあ。これも何度も書いている。どうにも解決策が見当たらない。気分転換に明日甘い物でも買ってきて食うかな。

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