第182話 2020/4/13 調査とか

 本日も10時起き。うがー。雨は降ってるけども。冷え込んだけども。もうちょっと早く起きれないものか。一日が短くてかなわん。業務スーパーに買い物に行ったら行ったで、いつものブラジル産冷凍鶏肉が売り切れていて、ちょっと高い国内産を買うしかなかったし。別のスーパーで甘い物買おうかと思ったら棚がガラガラでワッフルかシュークリームの二択だったし。納豆もいつものヤツが売ってなかったし。もうちょっと早く起きられたら全体的に上手く行ったような気がしてならない。

 しかしほぼ食品しか買ってないのに6000円近い出費になってしまった。1週間分くらいはあるとは言え、やっぱり全体的に値段が上がってるんじゃないか。ゲッソリする。


 人間は自分が見たいものしか見ない。それは大前提である。昨今の新型コロナウイルスにまつわる諸問題についても、

「これはこうすべきだと理屈で考えればわかるはずなのに、何故わからないのか」

「こんな事をしちゃダメだと何度も言ってるのに、アイツらは聞く耳を持たない」

 といった声をよく聞く。だがそれは当たり前の話だ。わからない、聞かない人々の頭が特段悪い訳ではない。ただ自分の見たい聞きたい知りたい情報ではないから、そちらに意識を向けないだけである。人間はそういう生き物なのだ。

 言い換えれば、「これはこうすべきだ」「こんな事をしちゃダメだ」と言ってる側も、無意識に自分の好きな情報を選別している事は前提としなくてはならない。繰り返すが人間はそういう生き物であり、人間の脳とはそういう風にできている。

 虫けらもここでああだこうだ好き勝手な事を言っているが、これもまたそういう前提あっての話だ。「誰の目にも正しい事しか主張してはならない」なんてもし法律で決まったら、虫けらは一文字も書けなくなるだろう。いや、虫けらだけではない。右も左も真ん中も、この世のあらゆる主張が姿を消すに違いない。

 人間は自分の好きな情報だけを選び取り、いい加減な事を主張する。それは政治家でも庶民でも同じだ。さらに言えば、人間の構成する組織もまた同じである。たとえばマスメディアとか。

 さて今年の11月、アメリカでは大統領選挙が実施されるが、与党共和党からは当然トランプ氏が、そして野党民主党からはバイデン氏が候補として選挙戦に臨むのはまず間違いない。この2人の戦いを現段階で調査した結果、バイデン氏が優勢となった、とCNNが報じている。

 バイデン氏の支持率は53%、対するトランプ氏は42%となったそうだ。特に新型コロナウイルスへの対応でバイデン氏を信頼するとしたのは52%、トランプ氏を信頼するとしたのは43%。医療保険制度改革ではバイデン氏支持は57%、トランプ氏支持は39%。中間層の支援ではバイデン氏支持が57%でトランプ氏支持が38%となった模様。ただし、経済への対応についてはバイデン氏が46%であったのに対し、トランプ氏が50%の支持を得ている。

 数字についてはさすがに嘘はないであろう。いかなトランプ大統領の宿敵CNNとは言え、数字を捏造してまでトランプ叩きをするとはなかなか思いがたい。ただ、CNNは数字の持つ意味を報じていない。トランプ氏の支持率は実行した結果に対する評価であるのに対し、バイデン氏の数字はただの期待値である。選挙の段階で実際にこの数字通りの投票行動につながるかどうかは、まったくの未知数と言える。

 アメリカの主要メディアは前回の大統領選挙の際、「ヒラリー・クリントン氏の勝利は確実」との予想を大々的に繰り広げ、見事に大失敗した。次の選挙ではその汚名をそそぎたい、それもできればトランプ氏敗北の予想を的中させたいと願っている事だろう。だがその願いは情報をねじ曲げる。そして反トランプ派はそのねじ曲がった情報を受け入れ、親トランプ派は無視をする。

 マスメディアとしてのCNNは、自分たちの報道によってアメリカの世論が左右されると思っているし、思いたいに違いない。しかし時代は変わった。もはやメディア側から一方的に流される情報をただ鵜呑みにするのではなく、自分の好みによって情報を選別する時代になっているのだ。

 CNNの報じる情報はCNN内部の人間が見たい情報であり、CNNと同じ方向を向いている人々にしか受け入れられない。この先メディアが生き残るためには、それを大前提とするしかないのではないかと思う次第。

 なお虫けらはトランプ氏が嫌いであるが、バイデン氏についてはいささか頼りないという印象しかない。果たしてアメリカ人から見てどうなのだろうか。


 調査と言えば、産経新聞が世論調査の結果を報じている。内閣支持率は前回3月の調査より2.3ポイント下がって39.0%、不支持率は3.2ポイント増の44.3%だったのだそうな。また緊急事態宣言の発令それ自体については65.3%が評価していると答えたが、82.9%が遅すぎると回答している。

 言うまでもないが、これもCNNの調査と同様と言える。産経新聞には産経新聞なりの政府に対する立ち位置というものがある。この数字がリアルに国民の意識を反映しているかどうかは不明だ。とりあえずの目安にしかならない。内閣支持率が下がったからといって次の選挙で自民党が敗北するかどうかは、実際のところやってみなければわからないのである。

 しかし人間は勝ち馬に乗りたいと思うものでもある。もし報道各社の世論調査において軒並み内閣支持率が下落したタイミングで、野党に誰か救世主的な首相候補が現れれば、次の選挙で勝利する道も開けるかも知れない。まあ、現れればの話だが。と言うか、いまの野党の状況を見ていると、それなりの人物が現れても統一候補として世論を盛り上げる方向に行かずに、結局選挙に勝てないという未来が見えるような気がする。

 個人的にオリーブの樹構想は、ただの幻想でしかないと思うのだがな。所詮人間のやる事だし。


 ネタがまったくないので、本日はこんなところで。どこどこで誰が何人感染した、アメリカの感染者数は、世界では、みたいなニュースばかりである。仕方ないとは思うのだが、もう気分が落ち込む落ち込む。何か別の話題が見つからないかなあ。しかしいまの状況を考えると、次に出て来るのはもっと嫌な話かも知れない。それを思えば、とりあえず我慢するしかないのだろう。

 昨日はそこそこ書けた。でもまだそこそこだ。もっと書きたい。書かなければ。そんな意識が空回りしている。なかなか上手く行かないものである。

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