第161話 2020/3/23 フィールドワークとか

 本日は10時半起き。まあ仕方ない。達観というか諦念というか。

 昨日はサボった。とにかくサボった。とりあえず何もせずに一日過ごしてみた。さて、今日はどうなるだろう。やたら書く気になったりしないだろうか。どうすれば自分がやる気になるのか、どんなニンジンをぶら下げれば良いのか、わかるようで全然わからない。はてさて。


 虫けらは大学に行っていない。高校時代の虫けらの様子を考えれば、とてもじゃないが進学するという選択肢はなかった。学校という機関に対する嫌悪感が凄まじかったし、学問に対してもそれを引きずっていた。とにかくすべてを拒絶していたのだ。

 だがそれから時間も経ち、いまにして思えば、大学に進学してみるのも面白かったのではないかと考えたりもする。もちろん当時の自分には100%無理だったのだが、時を隔てれば自分の事も他人事である。良く言えば客観的に、悪く言えば無責任に考える事もできるようになる。

 では大学に行って何をしたいのかと言えば、まず創作という物を学問的に、体系的に学んでみたい。いまある表現がどのような経緯の果てに登場したのかという歴史を知れば、発想の仕方も変わるかも知れない。

 知識は道具である。知識だけで何かを作る事はできないが、何かを作る際にはあるに越したことはない。大学で学べば、その道具を多種多様に、豊富に手に入れる事が可能であったろう。

 次にやりたい事はフィールドワークである。フィールドワークくらい大学に行かなくてもできるだろう、と思うかも知れないが、実際にやってみようとするとイロイロ乗り越えなくてはならないハードルが高い。何を用意して何を持って行けば良いのかすらわからない。無論、何十回も繰り返せばわかるようになるのかも知れないが、それは効率が悪すぎる。先達に学ぶのが最も効率的で効果的なのだ。

 それにおそらく、フィールドワークにもコツがあるはずだ。学者と呼ばれる人たちが、何に興味を持ち、何を見つけようとするのかを知りたい。それを自分の目で見て追体験したい。そんな事を、ときどき思ったりする。

 さて東北大学には災害科学国際研究所があるのだが、東日本大震災の犠牲者の死因や発見状況などを分析している研究グループによると、宮城県内の陸地で発見された犠牲者は8919人、被災した沿岸15市町別で見ると、石巻市(3058人)東松島市(1029人)気仙沼市(931人)の順に多かったそうだ。面積も人口密度も違うので、一概に石巻に被害が集中したと考えるべきではないのだろうが、災害対策を考える上で、ある種の目安にはなるだろう。

 発見場所の状況では、屋外が4965人、屋内が1701人、がれき(下敷きという事だろうか)1159人、車内が597人となり、死因別では9割の8208人が溺死であったという。

 また、死因が特定できなかった『不詳』が358人おり、研究グループによれば「平野部に比べ、リアス海岸がある市町で不詳の割合が高い。津波の高さやがれきの量が関係しているのではないか」(河北新報)という事らしい。

 この研究グループは、宮城県警から提供された9527人分の検視データを基に、2018年度から犠牲者の死亡状況を分析するプロジェクトを進めているそうだ。とは言えデータを右から左に書き写して、Excelで計算してハイ終わり、という事ではさすがにあるまい。現地でのフィールドワークも行っている事だろう。もし虫けらが学生なら、こういった調査に参加してみたいと思ったかも知れない。傍で見ているより大変だろうとは思うが、頑張っていただきたいところ。


 虫けらが子供の頃、まだマクドナルドなど日本にはなかった。なので子供時代に親にマクドナルドに連れて行ってもらった経験はない。だからだろうか、いまだにファストフード店には入りにくい。どうも心の奥底で緊張している気がする。トンカツ屋なら緊張しないのだが。

 そんな事もあってか、虫けらはいまだにドライブスルーを利用した事がない。そんな気にならないのだ。もしかしたら一生利用しないかも知れない。まあ、別に困りはしないのだが。

 さて昨今、話題になるドライブスルーといえば、新型コロナウイルスの検査であろう。韓国とかドイツとかアメリカとか、日本では新潟とか名古屋で実施していたり、実施する予定だったりしている。しかし新型コロナのおかげで、それ以外のドライブスルーも登場している模様。

 アメリカのジョージア州アトランタにあるマーケンティング企業が、備蓄されていたトイレットペーパーをドライブスルー形式で配布しているそうだ。アメリカでもトイレットペーパーは不足しているそうだから、近隣住民は助かるだろう。

 はたまたアメリカのメリーランド州ブーイのカトリック教会では、ドライブスルーで懺悔ができるらしい。教会は閉鎖されたが懺悔は禁止されていないという事のようなのだけれど、いったい誰と知恵比べをしているのやら。

 まあドライブスルー発祥の地はアメリカだからな。この先もイロイロ出て来るのかも知れない。どうしても暗い話題ばかりが流行るこの頃だが、こういうちょっと面白い話も、もっとあって良いように思うところ。


 そのアメリカについて、日本政府は渡航自粛要請を出した。いわゆるレベル2、EU各国と同じ扱いとなる。またアメリカからの入国も制限し、入国者には2週間の待機を要請する方向で検討しているそうだ。

 アメリカのCDC(疾病対策センター)も日本への渡航情報をレベル3に引き上げ、不要不急の渡航を取りやめるよう勧告している。しかし、すでにアメリカ政府はすべての国について渡航中止勧告を出しているので、当たり前と言えば当たり前だ。

 シンガポールは今日深夜からすべての外国人を入国禁止にするようだが、どうせなら日本もそうしてはどうか。段階的対応は理屈としては理解できるが、現場の対応が大変だろう。一律入国禁止にした方が簡単な気がする。

 とは言えなあ。完全に海外からの入国を禁止にすると、経済が死ぬのではという懸念がある。もちろん日本は内需が強いから簡単には死なないだろうが、この騒動がいつまで続くのか先が見えない。いついつまでに終わる、というのがハッキリしていたら、一定期間完全に鎖国するのも可能なのだろうけれど。


 アメリカのトランプ大統領が北朝鮮の金正恩委員長に親書を送ったそうだ。新型コロナウイルス対策で協力を申し出た模様。「協力するなら金をくれ」と言われて終わりのような気もするのだが。


 今日はこんなところで。はてさて、今日も書けなかったらどうしよう。どうもここ最近、自信をなくす事が多い。何とかならんものだろうかと思うのだが、何ともならんのだろうなあ。

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