第160話 2020/3/22 ポスト安倍とか

 本日は9時起き。暖かい。昨夜は暖房を切って寝た。今日の最高気温なら、鳥部屋も暖房は要らない。助かる。

 朝食を摂りながらNHKの日曜討論を見ていた。テーマは当然新型コロナ。自民党からは次期総裁候補筆頭の岸田氏が出ていたのだが、まあボソボソとした声でノラリクラリと。決断力のあるリーダーというイメージがまるでない。公明党の何とか言う人の方が遙かにマシだった。そら安倍総理を続投させようって話も出て来るわな。

 野党はまあ野党だったな。別に森友問題を国会で取り上げる事をダメだというつもりはない。それはそれで意味のある事なのだろう。だが順番をキチンとつけるべきだ。いまはまず新型コロナ対策を一番に、重点的に審議するのが当然だと思う。正直言うと虫けらは、いまでも新型コロナに対しては怖がりすぎだと思っているのだが、現実に世間が、あるいは世界が怖がってしまっているのだからしょうがない。とっととやるべき事をやって、決めるべきを決めてしまってから森友とか桜とかやれば良いと思う。

 あと野党の誰だかが「外国人技能実習生が入国できないから農業や漁業従事者が困っている」みたいな事を言っていたが、あんな非人道的な制度は廃止しろと主張するのが野党のあるべき姿なのではないか。そもそも『実習生』を『低賃金労働力』と認めて良いのか。何か建前もへったくれもないなと思った次第。


 そんな日本の政界では、ポスト安倍を巡る動きが活発化しているそうな。まあ、動きがある事自体は当たり前なのだろうけれど。上にも書いたように、ポスト安倍筆頭格は岸田文雄氏だ。対抗馬は石破茂氏か。ただし「ポスト安倍は安倍首相」という声もいまだ根強い。

 安倍首相の出身派閥は細田派なのだが、ここからは下村博文選対委員長、西村康稔経済再生担当相、稲田朋美幹事長代行らが次期自民党総裁を目指して活動しているという。

 もうアホらしいので紹介もしない。興味のある方はググるかWikipediaでも見ていただきたい。どれを見ても小粒も小粒、スケールが小さいにも程がある。何で総裁、すなわち事実上次の総理大臣な訳だが、そんな立場を目指すのか意味不明と言える。北斗の拳ではないが「おまえのような総理がいるか」と言いたいレベルである。

 もちろんそれは細田派の面々も理解しているようで、

「岸田氏を支援して派の影響力を発揮した方がいい」

「細田派として総裁選は1回休んで、幹事長を狙うべきだ」(以上時事通信)

 という冷静な声もあるらしい。まあそうなるわな。正直なところ岸田氏ですら総理大臣には物凄く物足りないのだ。それを大きく下回る細田派の3氏ではとても総裁選で太刀打ちできないだろう。金と時間の無駄遣いである。

 次の総裁選がいつ行われるかは知らないが、おそらく岸田氏と石破氏の一騎打ちになるのではないか。河野太郎氏あたりはまだ出て来ないかも知れない。個人的には出て来てもらいたいのだがな。


 ヨーロッパ各国は新型コロナウイルス対策の一環として、外出禁止令を出している。フランス、イタリア、スペインなどだ。ドイツでも外出の自粛要請が出ており、今後の展開によっては外出禁止令を出すかも知れないと政府は警告をしている。

 ところが、この辺は国民性というか文化なのだろう、規制の網の目をくぐり、あれやこれやと理由をつけて外出する者が続出し、困った政府がさらに規制を強化する、というイタチごっこになっている模様。ドイツでは若者らがわざわざ屋外パーティを開いたりしているそうだ。

 まあ政府に押さえつけられる事に慣れていない人たちだからな。自由を巡る闘争のつもりなのかも知れない。フランスのマクロン大統領は「自分や家族を守る措置だと多くの人が理解していない」(時事通信)と怒ったそうだが、やんぬるかな。

 イタリアでは死者が5000人に達しようかという勢いで増えている。止まらぬ感染に政府は外出禁止令を強化し、原則として通勤すら認められなくなった。ただでさえ経済が低調だったイタリアでこれである。EUがこの先もつのかどうか、かなり不安と言える。


 一方日本ではまだ外出禁止令は出されておらず、通勤の満員電車も(多少少なくなったという話は聞くが)これまで通りである。21日には、東京の上野公園で大勢の人が花見を楽しんだという。もっともいま上野公園は宴会禁止なのだが、人々は酒も飲まずに桜の花だけを見ていたというから、大阪の造幣局の通り抜けのような感じだったのだろうか。

 もちろんこれを緊張感がないと非難する声もある。しかし、屋外の開放空間である。よほどギュウギュウに集まりでもしない限り、これで感染が一気に拡大する事はないだろう。少なくとも満員電車よりはリスクは低い。この程度は許されて良いのではないか。

 て言うか、この花見が危険かどうかを判断するには国内の新型コロナウイルスの感染規模を特定しなくてはならない。東京都に実際のところ無症状を含めてどの程度の感染者が居るのかを推計でも出さなければ、人々の行動を抑える事など無理というものだ。それを出すのを嫌がっているのは、いったい誰なのだろう。いったい何故なのだろう。何をすべきかはわかっていると思うのだが。


 IOCのバッハ会長はドイツのラジオ番組で東京オリンピックについて、

「オリンピックは土曜日のサッカーの試合のように延期することはできない。手続きが非常に複雑で、確かな根拠があってこそ責任を持って決断できる」

「異常事態で、理想的な解決策はない。オリンピックが取りやめになることは1万1000人の選手たちの夢を壊すことになる」(以上NHK)

 と述べたそうだ。何か高野連みたいな事を言っているな。

 その東京オリンピックについては、AFPが「実質的な最終判断を下すのは日本政府になるとみられる」と報じている。これが国際社会の共通認識になるのではないか。つまり延期なり中止なりを日本政府が決断せよと世界中から非難される未来が想像される。ただそうなった場合、「日本が言いだしたのだから違約金を払え」などとIOCから言われるやも知れない。これ、物凄い貧乏くじを引かされてるよね。日本人は怒った方が良い。

 オリンピックの問題は、オリンピックだけでは収まらない。オリンピックまでに国際社会が納得する形で新型コロナウイルスの流行について終息宣言を出せないと、日本はこの先ずっと新型コロナ汚染国として扱われる事になるのではと心配になる。もしそうなれば、いまですら青息吐息の観光業が、この秋以降完全に死ぬ事になる。早急に何とかした方が良いように思うのだが。


 今日はこんなところで。書けないなあ。全然書けない。何かする必要があるのだろうけれど、それが何なのかがわからない。単に休めば良いのだろうか。はて。

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