第159話 2020/3/21 春とか

 本日は9時起き。必要至急の用事で外出――まあ、納豆を買いに行っただけなのだが――をしたところ、車が多くてイヤになった。3連休の真ん中の土曜日だから意味はわかるが、大阪府知事が不要不急の外出は控えろと言っているのである、もうちょっと控えてはどうか。と、自分の事は棚に上げる。

 そういえば昨日、大阪府の新型コロナ感染者数を100名、兵庫県を69名と書いたのだが、あれはどこの資料だったのかと改めて履歴を捜すと、Yahoo!の「新型コロナウイルス感染症まとめ」だった。厚生労働省発表の数字らしい。

 何故そんな事が気になったかと言えば、NHKにも同様のページがあるのだ。しかしこれは独自調査なのだろうか、比較するとえらい数字に差がある。2割くらい違うだろう。もしかしたら、各メディアそれぞれが独自の感染者数を報じているのだろうか。台風や地震の被害者数ならまだわからん事もないが、ウイルスの感染者数なんていったいどうやって調べているのやら。もうどれを信じれば良いのか。どれも信用しないという手もあるのだけれど、何ともアレな話。

 あと、日本で生活支援給付金が出るなら1万2000円という話がある、とも書いたが、自民党議員の中から「10万円分の商品券」みたいな話が出ているらしい。是非やっていただきたいのだが、難しいのか。世間が景気悪いと小鳥の宿の仕事もないからな。干上がるのを待つだけの身とすれば、何とかしていただきたいところ。


 さて今日も暖かい。春である。圧倒的に春である。春の風物詩といえば変な人、というのはある意味常識であるように思うのだが、ざっと調べた感じ、そのような統計はないようだ。すなわち学術的には、春は変な人が出る季節ではない。しかし学術的にどうであろうと、この季節「頭の中に春が到来している人」は居る。いわゆる変態紳士の方々とは別に存在し、時として世を騒がすのだ。

 2月の17日、午前6時頃。北海道岩内町にあるコンビニのレジに、女性店員が立っていた。そこに現れた男性客が、缶コーヒーを購入した。チンコを放り出しながら。男はその後、店の前に止めてあった車(社用車)に乗って立ち去ったが、店員が車のナンバーを覚えており、また防犯カメラにもしっかり映っていたため、通報されて逮捕された。

 この36歳の会社員の男、どうやらこの店の近くに住んでいる別居中の妻子に会った後、出勤するために札幌に向かう途中でチンコを出した模様。アカンやろ。そら別居もされるわな。なお、この事件の30分くらい後に、別のコンビニでもチンコを出した男がおり、同一犯の可能性が高いと警察は見ているようだ。普通に考えればそういう結論になるだろうな。

 一説によれば、寒い冬を過ぎて急に暖かくなると交感神経と副交感神経のバランスがおかしくなって変な行動を取る人が増えるらしいが、はたして2月の北海道でそのような異変が起こったのかどうかは不明である。とはいえ会社員が務まり、別居中とはいえ妻子が居るというのだから、年がら年中、日常的にチンコを出していた訳でもあるまい。まったく同情はできないものの、やはり春の陽気に誘われたのではないかという気がする。

 まあ、世の大多数の人間は、春の陽気に誘われたからといってチンコは出さないものなのだが。


 ブーマーと聞くと、どうしても阪急ブレーブスの外国人選手を思い出すが、いま英語圏でブーマーと言えば、『ベビーブーマー』、つまり第二次世界大戦後のベビーブームに生まれた世代を指す。もちろん褒め言葉ではない。日本語で言えば『老害』がもっとも近いのではないか。

 現在世界中で感染が拡大している新型コロナウイルスは、若者は感染しても比較的症状が軽く、高齢者の死亡率が極めて高い。つまりブーマー直撃である。……やっぱりホームランのイメージがあるな。それはともかく、このような理由から海外ではこの新型コロナウイルスを『Boomer Remover』と呼ぶ者がいるらしい。

 ギニアでは老人が死ぬと「図書館が燃えてなくなったのと同じ」と悲しむ、というのはオスマン・サンコン氏の言葉だが、昔は日本でも『姥捨山伝説』に見られるように老人を大切にしたものである。ただ、現代の老人が昔のように尊敬できるかと言えば、いささか首をかしげなければならない。とにかく無駄にウジャウジャいるしな、若者から敵意を向けられるのは、ある程度自業自得な部分もある。海外でもその辺の事情は通じるものがあるのではないか。

 だがそれでも、他人の死を願うのはあまり良い趣味とは言えない。相互扶助は人間社会の根底原理であるはずだ。人を呪わば穴二つとも言う。「年寄に新型コロナうつしてやろうぜ」みたいな行動はやめてもらいたいものである。


 いまアメリカで新型コロナウイルスの感染者が最も多いのはニューヨーク州らしいのだが、使われていないニューヨークのホテルや大学の寮などを改装し、病室として使う案を国防総省が検討中であるらしい。その数1万室以上。いずれ病院のベッドが足りなくなるのを見越しての計画のようだが、さすがに動くときにはスケールがデカいな。初動の遅れを取り戻すために、トランプ政権も必死なのだろう。

 そう言えばトランプ大統領は「中国が情報を隠していたから世界的に感染が広がった」と発言したようだが、これ自体はそう間違っていないと思う。ただ、アメリカで新型コロナウイルスの感染が報告され始めたとき、中国で何が起きていたかは知っていたはずだ。日本でクルーズ船の問題が起きたときにすぐ国内の対処をしていれば、政権支持率は落ちる心配をするどころか、かえって上がっただろう。そこをのほほんと見過ごしてしまったのはトランプ大統領の失敗である。

 民主党の大統領候補はバイデン前副大統領に決まりそうな情勢だが、この新型コロナウイルスの感染が拡大を続けた場合、国民皆保険を強調すれば民主党が勝つ可能性が出て来たのではないか。ちょっと面白い展開になるかも知れない。


 ニッキー・ヘイリー氏と言えば、アメリカの国連大使を務めていた女性だが、大使を辞めた後、ボーイング社の取締役に就任していたらしい。やはり優秀な人材と言うのは引く手数多あまたなのだろう。

 ところがこのヘイリー氏、その仕事をスッパリ辞めてしまった。天下のボーイングの取締役である。虫けらがそんな立場になったら意地でもしがみつくと思うのだが、経営陣の姿勢が気に入らないという理由で辞任したそうだ。

「連邦政府の救済に頼る動きは支持できない。当社を他社よりも優先し、税金を使って財務を守るようなことはできない」

「ボーイングの経営陣は、私が賛同することのできない方向に向かっている」(以上ロイター)

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で航空産業にも不況が押し寄せ、ボーイング社はアメリカ政府に公的支援を要請したのだが、これがヘイリー氏を激怒させた模様。正義感の強い人物なのだろうな、とは思うが、やはりそれ以上にもったいないと考えてしまうのは、虫けらが骨の髄まで庶民的というか、頭の中が貧乏慣れしているせいだろう。

 ヘイリー氏は将来の大統領候補とも目されているそうだ。比較的現実味のある話という気がする。ボーイングとしては逃がした魚は大きいかも知れない。


 今日はこんなところで。それにしてもミステリーが書けない。まったく進まない。何とかしないと。どうしてもまだ追い詰められた感が足りないのだよなあ。あと半年あると思ってしまうのだ。半年しかないのだけれど。ぐあー。

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