第156話 2020/3/18 骨とか

 さすがに1日無駄に潰しただけあって、昨日はそこそこ順調に書けた。文字数はたいしたことないが、糞詰まり状態が一気に解消された。やはり定期的に休むべきなのだろうか。

 とは言え、基本怠惰な虫けらである。追い詰められなければ何もしようとしない。毎週1日は休日を設定しよう、などと思っていたら週休5日状態くらいはあっという間であろう。とりあえずケツを蹴り上げるしかないか。


 タイムボカンに出て来た敵メカ『ガイコッツ』、正義の味方『黄金バット』に、もっと古ければ妖怪『がしゃどくろ』、などなど骨という物にはロマンがある。織田信長がドクロの盃で酒を飲んだとかは真偽不明だが、いかにもそれらしくて面白い。

 こういう傾向は洋の東西を問わずにあるようで、たとえば中米メキシコには「死者の日」があり、この日には街中に骸骨のメイクやコスプレが溢れかえるそうだ。

 あるいは東欧の国チェコには有名な『セドレツ納骨堂』がある。別名『骸骨教会』とも言われるここの詳細についてはググって調べていただきたいが、まあ大変にユニークである。

 事ほど左様に骨に執着する感のある我ら人類ではあるが、これはどうやら大昔から変わらなかったようで、現代からおよそ2万5000年前、氷河期の最中に作られた骨の構造物がロシアで発掘された。とは言っても、これは人間の骨ではなく、マンモスの骨を使った物であったらしい。全長およそ12メートルの円形構造物で、マンモスの骨60頭分で造られていた模様。

 しかしこれが何のために造られたのかはまったく不明なのだそうだ。狩猟採集民は一箇所に長期間とどまらずに移動しながら生活していたはずで、大型の構造物を造る理由が見当たらない。そもそも骨で組んだ建物などマイナス20℃に達したと言われる氷河期では風が通り抜けて寒いだろうし、居住施設には向かない。だが実際に構造物は存在し、それもかなりの時間をかけて造られている。

 何らかの儀式的要素の高い施設ではないかと研究者は述べているが、実際のところどうだろう。2万5000年前に芸術家が存在しなかったと考えるのは、現代人の傲慢なのかも知れない。チェコのセドレツ納骨堂も、2万5000年くらい後の人類にとっては、意味不明で首をひねる施設となる可能性もある訳だし。


 欧米人の、特に政治家など権力者が日本人のそれと違う点として、原稿を読む姿を見せたがらないところがある。原稿を読まねばならない場合にはプロンプターなどを使い、とにかく顔を上げて話す事を重視する。公の場で政治家が下を向いて平気で手元の原稿を読み上げるのは、先進国では日本くらいのような気がする。

 アメリカのトランプ大統領もその点は普通のアメリカの政治家である。演説でもあまり下を向かず、まるで全部アドリブであるかのように話す事が多かった。ところが最近、つまり新型コロナウイルス関連で新たな対策を発表する際、下を向いて原稿を読む場面が増えている。

 先般ヨーロッパからの入国を制限する事を発表したとき、貿易や貨物は止めないのに、「貿易も貨物も止める」と発言して大混乱を引き起こしてしまったから、それへの反省もあるのかも知れない。ただもしかしたら状況の変化が早すぎて、対応も急ぎ足にならざるを得ず、対処の内容を覚えている時間がない可能性もあるのではないか。

 トランプ大統領は「アメリカは医療先進国だ」と言うが、実際のところ医療体制はアメリカの最大の弱点の一つであろう。現場にある程度任せておけば食い止めてくれるなどという楽観的な見方はできない。政府がとにかく動かなければ二進も三進も行かないのだ。普段は「大きな政府は社会主義的だ」と言ってるくせに、非常時になればこの有様である。

 まあインフルエンザで6万人も7万人も死ぬ国だ。新型コロナでも相応の死者は出るだろう。それでアメリカがひっくり返る事はないと思うが、大統領選挙を控えたトランプ氏への追い風になるかどうかは微妙なところである。


 お金というのは誰の手に触れたかわからないから汚いものだ、というのは昔から言われてはいるのだが、実際今回の新型コロナウイルス流行に際しても中国や韓国などでお金を消毒するという話があった。そこから思いついたのかも知れない。目端の利くヤツというのは居るものである。

 南アフリカ共和国で、記章をつけた連中が、現金を回収しているのだそうな。現金を渡すと領収証が発行され、これを銀行に持って行けば消毒済みの現金に交換してくれると言って。もちろん詐欺である。だがこれ、中には引っかかる者も居るだろう。日本でも似たような詐欺が起こるのではないか。注意しないとなあ。


 短いが本日はこんなところで。今日は暖かい。さすがに3月も半ばだからな。身体も何だか調子良いし、頭も回ってくれそうな気がする。さて、今日も頑張るか。

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