第146話 2020/3/8 鎮火

 本日も11時起き。朝飯食ったら昼過ぎだ。本日のタスクは荷物の受け取りと犬の病院。それだけ。それだけなのにもうやる気がない。はあ。

 相変わらず世間は新型コロナ新型コロナ、もうすぐ東日本大震災の3.11が来るのに、その話題はどんどん埋もれてしまう。報道がない訳ではない。この点に関しては、メディアは結構頑張っていると思う。しかし新型コロナ関連の話題があまりにも多過ぎ、また耳目を集めすぎているのだ。メディアのウェブサイトは注目度の高い話題を目立つ場所に置く仕組みになっているからな。結果どこを見ても新型コロナの話題ばかりになってしまう。何とも歯痒い。


 新型コロナ関連以外で目についた話題と言えば、オーストラリアのニューサウスウェールズ州の森林火災がようやく鎮火したらしい。240日以上続き、28人が死亡、住宅約3000棟が全焼し、10億匹の野生動物が影響を受けたと言われている。

 この被害から回復するには、5年や10年では無理だろう。住宅だけなら建てれば済むが、自然環境は元に戻るのに数十年単位の時間がかかる。特にコアラは大変だ。

 コアラの数を増やすにはまずユーカリの数を増やさねばならない。だがユーカリなら何でも良いわけではない。コアラは極めて食にうるさく、自分の好みに合ったユーカリしか食べない。それ以外は餓死しても食べない。つまりコアラの数を回復させるには、多種多様なユーカリを、コアラが食べても無くならないくらいの数、生い茂らせなければならないのだ。その時点で途轍もない時間がかかる。

 しかも、ここまで大規模な火災は滅多に起こらないにしても、オーストラリアで森林火災それ自体は毎年発生している。つまり火災で焼失する分を考慮してユーカリの数を管理しなくてはならない。おそらく自然回復を待っていたら何百年単位の時間がかかるだろう。

 今後考えられる施策としては、比較的被害の小さかった他の州からユーカリとコアラをセットでニューサウスウェールズ州に移植する、という事になるのではないか。ただ、そうなるともう、少なくともニューサウスウェールズ州においては、コアラは野生動物とは言えなくなるのかも知れない。物悲しい事だが。

 当たり前の事だが、コアラだけがオーストラリアの野生動物ではない。他の動物たちも生き延びる事ができるよう、環境を整える必要がある。ユーカリ以外にも樹を植え、草を生やさなければならない。いま現地の関係者は途方に暮れているだろうか。とは言えようやく火が治まったのだ。前途は厳しいが、何とか頑張っていただきたいところ。


 他に目についた話題もなかった訳ではないのだが、全部新型コロナ関連だ。中国で新型コロナの患者の隔離施設として使われていたホテルが倒壊したとか、武漢を視察中の副首相に住民から非難が浴びせられたとか。アメリカの首都ワシントンで新型コロナ感染者が見つかったとか、トランプ大統領の集会に感染者が出席していたとか。日本では保護者が新型コロナで休職した場合、その間の給与を保証すると政府が決めたとか、新型コロナの検査数を1日7000件超にまで拡充するとか。

 どれも「そーですかー」としか言いようがない。まるで話が広がらない。まあ、仕方ないわな。今日は諦めよう。


 今日はこんなところで。さあ、犬を病院に連れて行く準備をするか。ああ身体が重い。

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