続・虫の日記

第81話 2020/1/3 内戦とか

　本日は９時起き。何かもう気持ちがユルユルである。集中力とか緊張感とか、すっかりどこかへ行ってしまった。まあ毎年の事ではあるのだけれど。世間的には５日まで休んで６日から仕事始めのところが多いようだが、虫けらは明日仕事納め、言い換えれば明日までは気を張っていなければならんのだ。しかし、なかなかそれも難しい。正月のユルい空気の恐ろしさよ。

　トルコとリビアというと、随分距離があるイメージなのだが、地中海の対岸の国だったのだな。

　カダフィ大佐を失って以降、混乱の続くリビアであるが、いまはザックリ大きく分けると、国連が承認した暫定政権である国民合意政府（ＧＮＡ）と、東部を拠点とするハリファ・ハフタル氏率いるリビア国民軍（ＬＮＡ）とが対立し、内戦状態となっている。ＧＮＡを背後から支援しているのはトルコであり、一方のＬＮＡはロシア、エジプト、アラブ首長国連邦などが支援している。

　トルコの国会は２日、ＧＮＡ支援を目的としたリビア派兵を賛成３２５票、反対１８４票で可決、承認した。これはＧＮＡ側からの支援要請を受けたもので、先月２６日にエルドアン大統領が派兵の方針を表明していた。

　トルコはシリアに次いで今回のリビアと、外国への派兵が続いている。中東周辺でアメリカの影響力が低下した隙間に入り込んでいる感がある。アメリカのトランプ大統領はエルドアン大統領と２日に電話会談をし、「外国の介入はリビア情勢を複雑化させる」（ＡＦＰ）と懸念を伝えた。またエジプトも強い口調で派兵を非難しているという。

　とは言え、リビアに対する外国勢力の干渉は、アメリカがどうこう言うまでもなく今さらである。ＥＵではイタリアがＧＮＡを支持しているし、同じＥＵ、同じＮＡＴＯに参加しているフランスが、ＬＮＡに兵器を提供している。フランスは移民に対して美辞麗句を並べ、移民の受け入れを拒絶するイタリアを極右政権と非難するが、やっている事はリビアの内戦での金儲けである。イタリアはリビアから見たＥＵの玄関口であり、移民の流入を止める事は死活問題と言って良い。リビアの平和と安定を、イタリアとフランスのどちらが望んでいるかは明白と言える。

　事ほど左様に、リビアの国内情勢はすでにこれ以上ないほど複雑化している。トルコが派兵したからといって、この複雑な結び目がほどけたり、逆に一層こんがらがったりはしないかも知れない。ただ、トルコとロシアが相対する勢力に肩入れするのは、すでにシリアで行われている。その結果として、トルコの支援する勢力とロシア軍との間には適度な距離が保たれている。同じ現象がリビアでも起こるかも知れないと考える向きはあるようだ。

　何にせよ、どんな歪な形であれ、平和が訪れてほしいと願う。リビアの内戦が続こうが収まろうが、虫けらの生活に影響はないのだが、それでもそう願わずにはいられない。

　ペロッ、これは青酸カリ！　というネタがあるが、青酸カリ（シアン化カリウム）は毒物及び劇物取締法によって購入や管理の方法が厳しく取り決められており、誰でも買える訳ではない。という事になっている。

　とは言え、何であれ闇ルートというのは存在し、管理者の目を盗んで流出した青酸カリによる事件が実際に起こったりする訳である。日本国内でも起こるのだから、インターネットの発達した現代、管理のユルい海外から青酸カリを輸入する者も居るのではないか。例えばベトナムとか。

　昨年の１２月初旬、ベトナムのタイビン省にある病院に、タピオカミルクティーが６つ届けられた。宛先が誰であったのかは不明であるが、とにかく冷蔵庫に入っていたそのうち１つを看護師の女性が飲んだところ、急死した。どうやら青酸カリが入っていた模様。

　そして２７日、容疑者の２５歳の女が逮捕された。女はある男性と不倫をしていたのだが、その男性の妻が、事件の起きた病院で看護師をしている。この妻を狙って、６つのタピオカミルクティーのうち４つに毒を入れ、病院に届けたらしい。毒物はインターネットで購入したのだそうな。

　ミステリー小説だと、複数ある飲み物の中から被害者にピンポイントで毒の入ったカップを選ばせる、というトリックがあったりするが、今回の事件にそういうのはなかったようだ。何故６つ全部に毒を入れなかったのかはわからない。もしかしたら、ちょっとした遊び心だったのだろうか。何にせよ迷惑な女である。

　かなり短いが、本日はこんなところで。

　しかしホント、このユルユル気分は何とかならんか。何もできない。やる気スイッチはどこに行ったのだろう。三が日が終われば気分も変わるかなあ。変わらないような気がするなあ。