第66話 2019/12/19 デザインとか

 本日は10時起き。うがー。調子悪い調子悪い。何でこうも書けないのか。年末年始は忙しくなるし、いまより書けなくなるのは目に見えているのだが、さてどうしたものやら。


 日本語的に「正しい文章」というものは存在する。虫けらに書けるかどうかは別として、正しい構文で正しい言葉を正確に使えば、それは正しい文章である。ただしその文章が、誰もが読みやすくて意味が正確に伝わる「良い文章」であるかどうかは、またさらに違う話となる。

 そもそも、読んだ人間みなに正しい意味が伝わる「良い文章」などというものが、果たして存在するのかどうか。全体の6割くらいに伝わる文章なら、ちょっと頑張れば誰にでも書けるようになる。しかし9割に伝わる文章となると、かなり厳しい。100%全員に正しい意味を伝えるなど、どう考えても無理だろう。何せこれは文章を書く側だけの問題ではないからな。読む側が文章というものに慣れ親しんでいなければ、どれだけわかりやすい文章を書いたところで意味は伝わらない。知識も能力も欠けているのだから。

 とは言え、文章を書いて他人に読ませる側の人間としては、「読み取れないヤツが悪い」と開き直ってばかりもいられない。文章にあまり親しんでいない読者にも伝わりやすい作品を書く事が求められる。ネット小説だけの話ではない。商業作家もこれは意識すべきであろう。出版不況は不景気だけが原因ではないのだ。読解力のない読者を切り捨てている限り、出版界に明日はない。

 さて、デザインもまた創作の世界なのだが、この業界だけはよくわからない。いささか透明性に欠けるのではないか。ちょっと規模の大きなコンペになると、誰もが納得する結果になる事がない。無論、人の価値観はそれぞれなので、見た人間全員の評価が一致する「良いデザイン」などという物が存在しないのは当然だ。だがそれにしたってちょっと酷くはないかと思う事がある。いわゆる「大人の事情」がしばしば垣間見えるのだ。

 中国の大連(Dalian)市の文化観光局が観光促進を目的に、市の新しいロゴを選ぶためのデザインコンペを開催し、先週優勝作品が発表された。しかし、直後からネット上では批判の的となったという。何故か。ロゴのDとIとNの文字が、あのディズニー(Disney)のロゴとほぼ同じデザインだったからだ。

 問題のロゴは以下のURLで見られる。

https://www.cnn.co.jp/business/35147093.html

 まあ、アレだ。大連にはディズニーランドないしな、役人がディズニーのロゴを知らなかった可能性もなくはない。なくはないのだが、公平なコンペティションの結果がこれか? とも思う。なーんかまた大人の事情があるんじゃないかと勘ぐりたくなる。こういう不透明感は日本でも中国でも同様なのだな。職業病みたいなものか。

 とりあえずこのロゴはまだ正式採用された訳ではない。大連市は調査をすると公表しているし、優勝取り消しの可能性にも言及している。その辺は結果をゴリ押しする感のある日本よりは、まだマシなのかも知れないと思うところ。


 中国絡みでもう1つ。IR(統合型リゾート)、と言うかまあ早い話カジノなのだが、これが将来日本にできる事になっている。どこに建設されるかはまだ未定ではあるものの、すでにイロイロ裏では動いているようで、金も流れているらしい。

 東京地検特捜部は19日、IRに参入を目指していた中国企業の日本法人の元役員が不正に数百万円の現金を国内に持ち込んだ、外国為替及び外国貿易法(外為法)違反の事件に絡み、関係先として自民党の秋元司衆院議員の地元事務所や国会議員会館の事務所に家宅捜索に入った。秋元議員は去年10月まで内閣府でIR担当の副大臣を務めていたという。

 こうだよな。汚職というのはこうでなくてはいけない。メディアはこういう事件をどんどん掘り起こすべきなのだ。この手のわかりやすい事件があって初めて国民は批判的な視線を政権に対して向けるのだから。首相の花見とどちらが優先されるべき問題か、一目瞭然であろう。もっとも、これでもまだ花見にこだわるのが日本のメディアや野党であるような気がしないでもないのだが。


 18日、米国の下院議会は職権乱用と議会妨害について、トランプ大統領の弾劾決議案を可決した。大統領による権力乱用は230対197で、議会妨害は229対198。下院議会の民主党は233議席なので3人以上が造反したと考えられるが、とにかくこれでトランプ氏は、1868年のアンドリュー・ジョンソン氏、1998年のビル・クリントン氏に次いで3人目の弾劾訴追を受けた大統領となった。

 しかし何度も書いている通り、弾劾裁判の行われる上院では与党共和党が過半数を占めているので、トランプ大統領の罷免はまず有り得ない。まあ、民主党もそれは理解しているのだ。要は来年の大統領選挙への布石である。

 とは言え、これで国民の支持が一気に民主党に傾くほど、アメリカの民意も単純ではあるまい。まずは民主党がちゃんとした大統領候補を選出できるかどうかであろう。虫けらはいまの様子を見る限り、難しいかもしれないと思っているのだが。


 ちょっと短いが、本日はこんなところで。

 昨日は2作品で3000文字も進まなかった。うーむ、時間ばかりが過ぎて行く。やる気が空回っている気がする。何かもうちょっと上手い手はないものか。ないんだろうなあ。

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