第65話 2019/12/18 セイラム魔女裁判とか

 本日は9時起き。うーむ。まあ雨で外が真っ暗だったしな。仕方ないのかも知れないが。

 金がない金がないと言いながら、マウスを買った。1500円弱のまったく知らない中華ブランドのBluetoothマウスなのだが、ロジクールのワイヤレスマウスより使い心地が良くて困惑するレベル。特に一太郎を使うとき、以前は対象の行にクリックでカーソルを移動させようとすると、複数行を選択してしまってイライラする事が多かったのだが、新しいマウスではそれがない。非情に快適である。

 まあロジクールのマウスも一番安いヤツだったから、もっと高いのを買えば違ったのかも知れないが、まさか1500円くらいでここまで快適になるとは思わなかった。イロイロ試してみるものであるな。


 セイラムの魔女裁判という言葉を初めて知ったのは、たぶんラヴクラフトの作品であるはずなのだが、作品名は思い出せない。Wikipedia情報によれば、これら一連の裁判はセイラムを中心とした複数の町村で予備審問が開かれ、中でも最も悪名高い裁判が、1692年にセイラム町のオイヤー・アンド・ターミナー裁判所で行われたのだそうな。

 告発された人の総数は200人近くになり、逮捕者は150人近く、しかし実際に裁判を受けたのは31人だけらしい。それでも処刑されたのは19人、拷問中に1人が死亡し、乳児2人を含む5人が獄中死したという。何とも悲惨な事件である。

 この事件は集団パニックの深刻な事例として取り上げられる事が多いものの、個人的にはキリスト教の欠陥ではないのかという気がしないでもない。神に対立する悪魔の存在は百歩譲って良しとしても、魔女なんてモノを教会が認めたせいでこんな事が起きたのであろう。無論、創作の世界において魔女という存在が大きな影響を後世に残したのは間違いないし、それ自体は喜ばしい事なのかも知れないが、あまりにも人が死にすぎている。何のための宗教だと思わずにはいられない。

 さて、そんなセイラムの魔女裁判の被告より酷い目に遭っていると主張する人が現代に居る。誰あろうアメリカ大統領のトランプ氏である。

 今日18日には下院議会で、彼のウクライナ疑惑をめぐる職権乱用と議会妨害の罪を問う、弾劾訴追案の採決が行われる。下院は野党民主党が過半数を占めているので、おそらく訴追案は可決され、トランプ氏は弾劾訴追されるだろう。もっとも弾劾裁判の行われる上院は与党共和党が過半数を占めているため、トランプ氏が罷免される可能性はほぼないのだが、この採決が行われる事それ自体を大統領は厳しく非難している。

 AFPの報道によれば、17日に民主党のナンシー・ペロシ下院議長に送られた書簡の中で、トランプ大統領はこう述べた。「歴史があなたを厳しく裁くだろう」「憲法尊重擁護義務に違反し」「米民主主義に対し宣戦布告している」、対して自身は「クーデターの試み」の被害者で、「セイラム魔女裁判の被告」よりも少ない権利しか与えられていない、と。

 仮にトランプ氏が罷免されたとしても、処刑されたり獄死したりする事はないと思うのだが、本当にそこまで酷いだろうか。ありもしない罪状で告訴されていると強調したいのだろうけれど、ちょっと言い過ぎな感はある。まあ彼は以前から自分に向けられた疑惑を「魔女狩り」と呼んでいたので、今回の書簡はその延長線上にあると考えるべきなのだろう。もしかしたらラヴクラフトとか好きなのかも知れない。


 アメリカのニューヨーク、マンハッタンの高層ビル群はよく知られているが、中には築100年を超えるビルも珍しくないのだそうな。そんなビルの1つから17日に外壁の一部が落下し、下を歩いていた60歳の女性を直撃して、死に至らしめたという。

 このビルは1915年頃に建てられた17階建てで、今年の4月に外壁の損傷による落下の可能性を市の当局から指摘され、1250ドル(約14万円)の罰金を支払って、11月に修繕開始の許可を市から得ていたという。ただ、修繕に際しては足場を設けると申請していたのだが、それはまだ設置されていなかった。何かイロイロとガバガバなような気がする。

 ビルの管理会社の広報はCNNの取材に対して「本件に関しては市に全面的に協力する」と表明したとのことだが、協力したところで死んだ人間は戻ってこないし、外壁の劣化が収まる訳でもないしな。とにかく早急に何とかした方が良いのではないかと思う次第。


 イタリアのサッカー界では観客などによる非白人に対する人種差別的な言動が大きな問題となっているようで、これに対して1部リーグであるセリエAが16日に反人種差別キャンペーンポスターを発表した。ポスターには3頭のチンパンジーが描かれており、それぞれ肌の色や眼の形などが微妙に違う。要するに「所詮人間はみな猿であり、人種の差など些細な違いである」という主張だ。虫けらはわかりやすいと思ったのだが、このポスターが公表されると、非難の声が相次いだという。

「作品に激しい憤りを覚える。逆効果であり、今後もアフリカにルーツを持つ人々の人間性を損なう風潮が続くだろう」

「セリエAが何を考えているのか理解に苦しむ。どういった人物から助言をもらったのか? リーグに所属する進歩的なクラブは声を上げるべきだ」(以上CNN)

「セリエAが反人種差別キャンペーンにサルを使ったのはまったく不適切。どんな前向きな意図をも損なうものであり、逆効果だ」

「セリエAが再考し、キャンペーンのポスターを変更するよう望む」(以上BBC)

 どうもチンパンジーはアフリカ系をイメージさせる、と遠回しに主張しているように思えるのは虫けらだけか。それとも人間は猿ではないと言いたいのか。それはそれで根底に差別的な意識が見え隠れするのだが。


 うーん、昨日はイマイチ調子が出なかった。今日は頑張りたい。毎日そんな事を言ってるが。いまミステリーは1万8000文字程度、『魔獣奉賛士』は9万7000文字程度だ。順調と言えなくもないのだけれど、絶対にいまよりペースが落ちるときが来るからな。特にミステリーとか後半になったら全然進まないだろう。それを考えると、急げるときに急いでおきたいところ。

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