第62話 2019/12/15 小骨とか

 本日は4時起き。やめてくれよお、早起きするんなら明日にしてくれよお、とか思いながらこれを書いている訳だが、まったく、何が切っ掛けでこんな時間に目が覚めるのか、理解できない。明日は健康診断があるため、多少なりとも早起き出来れば助かる。だが今日は何もない。時間を持て余してしまうかな、これは。


 オカルトは異物である。社会の喉に引っかかる魚の小骨のようなもの、それがオカルトだ。小骨が引っかかっている状態を、当たり前と思ってはいけない。それはそこにあるべきものではない。小骨の存在を知識として知った上で魚を食べるのは正しいが、小骨が引っかかる事を正しいと考えてはいけない。それは引っかかったら取り去らねばならないのだ。

 今年の9月、ロシアで捕まったシャーマンの話題を書いた。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054881308419/episodes/1177354054891257240

 プーチン大統領という「悪魔」を退治するためにモスクワに向けて徒歩で進んでいた彼は、その旅路の途中で拘束され、出身地に送り返されると精神病院に入れられた。ロシアの事、もうこれでおしまい、二度と日の目を見る事はあるまいと思っていたのだが、いつの間にか精神病院から退院していたらしい。何故それがわかったかと言えば、旅を再び始めようとしてまた当局に拘束されたからだ。

 彼は今月8日にヤクーツクから同行者2人と犬4匹を連れて出発したのだが、10日にはもう幹線道路上で拘束されている。過激な活動の実行を呼び掛けた容疑が掛けられていて、もし有罪となれば、最大で禁錮3年の刑が科せられる可能性もあるという。

 ロシアの人権団体の代表は、AFPの取材に答えて曰く、「体制派や警察はオカルトやシャーマニズム、魔術を真剣に受け止める」と述べている。もし事実なら、それはロシア人社会の中にオカルトが根付いているという証明ではないか。本来オカルトは距離を置いて楽しむ娯楽である。システムの中に取り入れてはいけない。社会の中に存在するのが当たり前の状況は作るべきではない。

 プーチン大統領を悪魔と呼ぶシャーマンに対しては、笑えば良い。指をさして馬鹿なヤツよと言っていればいいのだ。それが近代文明国家に暮らすという事である。オカルトを禁ずるというのは、オカルトを恐れているのと同じ意味。無論どこかの国のように、宗教団体が国政に口を挟むような事態になっては混乱の元であるから、何らかの規制は必要であろうと思うが、弾圧するのは愚策。弾圧はオカルトに意味があるという前提を作ってしまう。そこに正義を生んでしまう。これは良くない。

 それにプーチン大統領を悪魔と罵るシャーマンが弾圧される状況は、逆にプーチン大統領を天使と崇めるシャーマンを跋扈させる土壌を生む。これを逮捕・拘束できるかと言えば、現場の人間には判断が難しかろう。つまりオカルトが権力を持つようになるのだ。

 オカルトは異物である。魚の小骨である。だからこそ面白くもあるのだが、下手に引っかかると命取りにもなりかねない。どれもこれも等しく距離を取るのが肝要であろうと考える次第。


 学校で授業を教えている人間を『先生』とか『教師』とか『教育者』と考えるのも、もしかしたらオカルトなのかも知れない。

 栃木県の小学校で去年の7月、6年生の担任が担当クラスの全員にいじめに関する新聞記事を読ませて感想を書かせたのだが、「3年からいじめが続きました」「全身にどろをかけられ、プロレスといってぼうこうもされました」「今も続いているため対応してほしい」(朝日新聞)と書いて提出した生徒に対して相談に乗らなかったばかりか、その文章を他の同級生の物と一緒に教室に掲示したらしい。そこには赤ペンで、「その痛み、つらさを知っているからこそ、人に優しくなれる」「負の連鎖をどこかで断ちきろう」と書き添えられてあったそうだ。脳みそが腐ってるのか。

 これを掲示されたときの生徒の絶望感を思うに、想像を絶するものがある。この教師は市の教育委員会に対し「(児童の気持ちに)思いが至らなかった」と話したそうだが、至らないのは思いだけか。人として基本的で大事な何かが欠落しているのではないか。

 いまは学校も人手不足だとは聞いているが、よくこんなのを教師として使っているものだと呆れ返る。コイツは今年度クラス担任を外されたとのことだが、教師は続けているのだろう。いったい何を教えられるというのか。子供の教育に携わらせてはいけない人間だと思う。教員免許の更新制度とかではなく、もっとちゃんと無能な教師を排除できる仕組みが必要ではないか。まあ、そのためにはまず教師の労働現場を改革せねばならんのだろうけれど。


 時間はあるがネタがない。本日は短いがこんなところで。

 昨日も2作品で3000文字ほど。うーむ、これくらいが精一杯なのだろうか。もうちょっと頑張りたいのだがなあ。

 という訳で、明日は特定健診に行かねばならんため休みである。ああ面倒臭い面倒臭い。

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