第60話 2019/12/13 イギリス総選挙とか

 本日は7時半起き。やはり普通に寝れば普通に起きられるのだな。昨日は本を1冊読んだ。やはり脳を休めるには読書に限る。さて、果たして今日は書けるだろうか。ちょっとずつでも前に進まないとな。


「混」の字には「まじる、まざる、まぜる」といった意味の他に、「道理に暗い、理性が働かない」の意味があるという。これに「迷」がくっつけば「混迷」となる。混迷する政局に一条の光が差すのだろうか。

 イギリス下院の議席数は650、過半数は326議席である。日本時間の昨日から始まった総選挙投票の出口調査の結果、与党保守党は過半数を大幅に上回る368議席を獲得する可能性があるとBBCが報じた。ジョンソン首相は早々と事実上の勝利宣言をし、Twitterで有権者や候補者に「ありがとう」というメッセージを出した。

 一方最大野党の労働党は191議席にとどまる模様。選挙前より52議席減らしている。大敗と言って良いのではないか。労働党は総選挙において4回連続の敗北であるという。コービン党首の首が飛ぶくらいでは済まないかも知れない。

 出口調査が絶対に正確であるとは限らないのだが、この数字が仮に正しいとした場合、イギリス国民の過半数は「いい加減さっさとEUから離脱しろ」という思いなのだろう。保守党が単独過半数を獲得した事により、来年1月末のEU離脱が可能となった。

 ただしだからといって、その離脱が必ずしもEUとの合意ありのものとなるかは現時点では不明。合意なしのハードなものになる可能性もある。また、離脱してそれで終りという話にはならない。EUから離脱すれば、その後イギリスはEUと貿易協定を結び直す必要がある。これは離脱後1年の移行期間に締結されるのが理想だが、そうなるかは実際にやってみないとわからない。

 そもそもイギリスがEUから離脱した場合に起こる問題は、いまのところほぼ想像の域である。実際に離脱したら、思いも寄らなかった問題が噴出するやも知れない。無論その解決策はまだない。すべてが想定内という訳には行かない。想定外は必ず出てくるのだ。

 また、今回の選挙ではスコットランド民族党が改選前より20議席増の55議席を獲得すると考えられている。スコットランド民族党はEU残留派であり、スコットランドの独立を訴えている。その支持が高まった事を受けて、何らかの動きがあるかも知れない。

 ここをご覧の方ならご存じかと思うが、虫けらはボリス・ジョンソン首相をまったく評価していない。今回の選挙の勝利が彼の功績であるかどうかについて判断するにはまだ時間がかかろう。時間ばかり浪費するブレグジット問題に嫌気が差した国民の窮余の一策であった可能性もある。もし労働党に政権を獲らせたりした日には、国民投票の段階からまたやり直しになってしまう。それなら保守党に入れるしかないではないか、という悲痛な叫びがこの数字に込められているのだろうか。

 何にせよ、混迷するイギリスにおける今回の国民の選択が、理性に基づいたものであればよいと思うのだが、それが判明するにはまだかなり時間がかかるだろう。西ヨーロッパには安定していてもらいたいところ。


 今年の漢字は令和の「令」なのだそうだ。面白味も意外性も何もないな。わざわざ発表する意味があったのか。

 一方アメリカのメリアム・ウェブスター英語辞典(英英辞典)は10日、今年の単語は「they」であると発表した。これは中学校の英語の時間に習った「彼ら」という意味ではなく、自らの性を男性でも女性でもないと認識する人、いわゆるノンバイナリーな人物を指すときに使うのだそうだ。つまり日本語には該当する訳がない使い方である。だがそうなると使い方はthey isになるのだろうか。英語は苦手だったので、その辺が良く理解できない。

 まあ、言葉は時代と共に変化するものである。その時代を生きる者はついていくしかないのだろう。


 国民民主党および社会民主党と合流を模索している立憲民主党(民主党ばっかりだな)の枝野代表であるが、彼は新年に伊勢神宮と出雲大社を参拝する事を検討しているのだそうだ。ところがこれに、党内や支持者から反発があるとのこと。

 初詣くらい好きにさせてやれよ、と思うのだがどうなのだろう。これに反発する党員や支持者というのは、いったい日本人のどれくらいを代表しているのか。かなり特殊な層の人々なのではないか。

 曲がりなりにも、嘘でも政権交代を掲げるのであれば、こんなごく少数の意見に振り回されるべきではない。少数の意見を無視しろとは言わないが、それに縛られるのは論外である。政治家は国民全体を見てもらいたいと思うところ。


 世の中にはまったく意味のわからない行為というのがあるものだ。先月29日、アメリカのアリゾナ州フェニックスを走る電車の中で、26歳の男が女性から車椅子を奪う事件が起きた。しかし他の乗客が車椅子を奪い返し、男は逃走したものの、防犯カメラに顔がバッチリ映っており、後日逮捕された。

 車椅子である。金目の物ならまだわからないではないが、車椅子など奪って何をどうするつもりだったのだろう。まあ自転車のサドルを集める変態も世の中には存在するので、車椅子を欲しがる変態がいる可能性もあるとはいえ、ちょっと想像の範疇から外れている。

 弱い者いじめをして楽しむ嗜虐的な趣味があったのかも知れないが、白昼堂々電車の中でそれを行うというのは、頭が狂っているとしか思えない。まあ実際狂っているのだろうけれど。アメリカも大変だな、と思う次第。


 脳が疲れている感じはまだ残ってはいるものの、かなり改善されてはいる。書いてまた疲れたらまた本を読もう。読むべき本はまだ残っているからな。しかし読んだ内容がまるで頭に残っていないのは、もったいないような気がしないでもない。ただこういうのって、残ってないように見えて何かの拍子に出てくるからな。そのときが来るのを楽しみにしていようと思う。

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