第24話 2019/11/7 ハイジャック警報とか

 本日は9時半起き。もう何もやる気が起きない。部屋の掃除もしなきゃいかんのだけどなあ。全然その気にならない。何とも自堕落。ああ、もうちょっとシャキッとしないと。これでは何も進まないではないか。

 と言いつつ、小説はちょこちょこ書いている。だがまだ本調子ではない。頭の中でスイッチが入れば、またイロイロ変わるのだろう。たぶん。


 カクヨムでは作品中検索ができないので――まあ他の小説投稿サイトでもできないのだが――引っ張り出せないのだけれど、カリギュラ効果については何度か書いたはずである。やってはいけないと禁止されると、かえってやりたくなる心理現象の事だ。映画『カリギュラ』がその過激さ故に各地で上映禁止となった事実が、かえって世間の好奇心を喚起し、映画館に人が押し寄せた事に由来する。実際にはそうたいした過激さではなかったらしいが。

 6日、オランダの首都アムステルダムにあるスキポール空港で騒ぎがあった。スペインの航空会社エア・ヨーロッパの旅客機からハイジャック警報が発せられ、空港は一部閉鎖、旅客機の周りを警察や救急の車両が取り囲む事態となったのだ。

 しかし実際にはハイジャックは起きておらず、エア・ヨーロッパは、ハイジャック警報が「誤って」発せられたと釈明している。まあ、間違いなら仕方ない。うっかりミスは誰にでもある事だ。と、思いきや。

 AFPの報道によると、ハイジャック警報はボタン一つを押しただけでは発せられず、4桁のコードを管制塔に送らねばならないらしい。果たしてちょっと間違ったから、あるいはうっかりミスをしたから、もしくは何かの勘違いで、そこまでやるヤツがいるだろうか。

 誰がやったかまではわからないが、これ、わざとだろ。ハイジャック警報を出したらどうなるか、以前から気になって気になって仕方なかったのではないか。気持ちは理解出来ないでもない。誰だって気にはなるし、カリギュラ効果もあって、禁止されると余計やってみたくなる心理も想像に難くない。だが普通の精神状態の大人なら、実行しないものだ。

 操縦士か副操縦士か知らないが、この旅客機のコクピットには、精神面が極めて不安定な人物が搭乗していたのではないだろうか。無論、誰だって不安定になる事はあるが、操縦桿を握る立場の人間のメンタルに問題があるなら、会社として対処が必要だったろう。報道を見る限りでは、そのまま出発させたように思えるのだ。

 航空機で操縦士のメンタル問題といえば、日本では『逆噴射事件』がある。1982年の2月9日、日航機が着陸直前に逆噴射し、羽田沖に墜落した。機長が精神疾患による妄想から操縦中に異常行動に出たとされる。まさかとは思うが、このエア・ヨーロッパ機でも同様の事が起き得る状態になってはいなかったろうか。航空機の墜落が続く昨今である。万全の上にも万全を期していただきたい。


 いわゆる『藪蛇』、つまり『藪をつついて蛇を出す』というのも、ある意味カリギュラ効果によるものなのかも知れない。もっとも、蛇ならたいした問題にはならなかったろうが。

 6日、鳥取県八頭町に住む男性から、「裏庭の柿の木にクマがよじ登って柿を食べている」と、地元の猟友会から町を通じて警察に通報があった。そこで駆けつけた警察官や町の職員が付近を捜索したのだが、クマは見つからない。ならばこのまま山に追い返してしまえ、という訳で、クマを驚かすために打ち上げ花火を上げた。するとそれに驚いたクマが、山に帰るのではなく警察官に襲いかかってきたのだそうな。

 結果、警察官2人が負傷し、クマはその場で猟友会に駆除されたらしい。悲しい事だが、こればかりは仕方あるまい。相手は野生動物である、人間の想定通りには動いてくれない。ただ、ならばこそ、人間の生活圏を縮小できないものかと思う。

 日本人の数は減少している。特に地方はどんどん住民がいなくなっているのだ。何とかして人間の暮らす場所を集中させ、可能な限り自然環境を野生のままに残せないだろうか。交通の便の良い都市部に暮らす方が、高齢者にも便利だと思うのだが。

 山間部の農家は都市部近郊に代替農地を用意する、というのは無理か。現状耕作放棄されている都市部の農地をいったん国が買い上げて整理し、再分配しても良いのではないか。そして山間部を国立公園に組み入れ、手入れをする者を雇用すれば、多少なりとも経済が回るのでは。地方は放っておけば無意味に衰退するだけである。自然と上手く付き合う事が、地域社会にとっても国にとってもメリットを生むのではないかと考えるところ。


 短いが、本日はこんなところで。

 ああ、明日病院か。また面倒な。どうせ薬もらうだけなのだから、電話で済まないだろうか。無理か。無理だな。

 しかし、明日病院に行ったら、その次はもう12月だ。早い。そしてまた無意味に1年が過ぎ去ってしまうのだ。まあ1年に意味を持たせるのも持たせないのも、自分次第ではあるのだけれど。

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