第23話 2019/11/6 ボイジャー2号とか
本日は9時起き。もうこれくらいなら仕方ないかと諦めがつくようになった今日この頃。しかし、朝が寒い。そろそろ人間にも暖房が必要かも知れない。室温18℃以下は体に悪いとか言われているらしいし。それでも今月いっぱいくらいは何とか頑張れないものかとも思うのだけれど、さて。
技の1号、力の2号と言えば仮面ライダーだが、惑星探査機ボイジャーにも1号と2号がある。別に腕の白線で見分けが付いたりはしない。1977年8月20日、先に2号が打ち上げられ、約2週間後の9月5日に1号が打ち上げられた。
ボイジャー1号は1979に木星、1980年に土星に接近して探査を行い、2012年8月頃に太陽圏を出て恒星間空間に至った。一方2号は1979年に木星、1981年に土星、1986年に天王星、1989年に海王星に接近して探査を行い、そして2018年11月、同じく太陽圏を離脱した。
この2号が太陽圏を離脱した際に得られたデータを解析した5件の論文が、イギリスの科学誌『ネイチャー・アストロノミー』に発表された。
太陽圏とは、太陽磁場と太陽から放出される電離したプラズマ粒子の太陽風で形成される、太陽系全体を包み込む荷電粒子の泡状構造――もちろん、意味など理解せずに書いている――なのだが、要は外部からやって来る宇宙線に対する保護膜のような役割をしているのだそうな。
その外縁部には『ヘリオポーズ(太陽圏界面)』と呼ばれる、いわゆる磁気バリアが存在すると、かねてから理論上で言及されており、ボイジャー1号によってその実在が確認された。そして今回2号でも、それが確認されたのだという。ここでは太陽風と恒星間風が衝突しているらしい。
しかし1号が太陽圏から出た時には、外から太陽圏内部に向けて進む宇宙線が確認されたのだが、今回2号が出た時には、太陽圏から外部に漏出する粒子が観測されているとのこと。太陽活動との関係が考えられる模様。
なお、ボイジャー2号が太陽圏から出た距離は、太陽から約177億キロの地点で、これはボイジャー1号の時と約4億5000万キロしか離れていなかった、とNHKの記事にはある。何ともスケールのデカい話である。ちなみに地球と太陽の距離が1億5000万キロほどなので、その3倍くらいの差があるのだが、宇宙ではその程度の差異は『しか』と言われるようなレベルの、いわゆる誤差の範囲なのだろう。NHKの記者に科学的素養がないなどと考えてはいけない。
と、何も理解出来ないままにAFPとNHKの記事を元に、WikipediaやAstroArtsを見ながら書いてみた。このやり方は小説を書くときにも使っている。資料に書いてあることを理解出来るまで待ってたら、いつまで経っても作品が出来上がらないので。表面をなぞるだけでもそれなりの形にはなる。こういう練習をしないとな。
西欧や中国では近い将来、内燃機関の自動車を廃止して電気自動車に移行する方針を打ち出しているが、問題は山積である。
まずは充電場所の問題。インフラとして充電ステーションを街の各所に作らなければならないのだが、誰が作って運営するのか。電気自動車が全体に普及した後なら有料充電ステーションを作って商売する事は可能であるものの、まだほとんど電気自動車が走っていない現時点で充電ステーションを作っても、まるで商売にはならない。商売にならないのなら手を上げる企業はなかろう。しかし充電ステーションがないのなら、電気自動車は広がるまい。卵が先か、鶏が先かである。
次にバッテリー容量の問題。現在のバッテリー容量でも電気自動車をただ運転するだけなら、何とか使用できなくはない。近所の買い物くらいにしか車を使わないのなら、自宅の駐車場で充電するだけでも一応は事足りるだろう。しかし快適に運転しようと思えば、たとえば冷暖房などを使えば、航続距離はグンと短くなる。日常の運転ともなれば、オーディオやカーナビも使うかも知れない。そうすると、ますます航続距離は短くなるのだ。ここでも充電ステーションが必要とされる。
そして充電時間の問題。仮に充電ステーションを多数作っても、そこに車を停めて30分や1時間かかるのであれば、それは便利とは言い難い。充電時間は、より短くならなければならない。しかし充電時間を短くしようとすれば、一般家庭に引かれているような100Vや200Vでは難しい。より高圧の専用線を引っ張ってこなければならない。その分コストがかかる。それを使う電気自動車がほとんど走っていない段階でそのコストを支払うのは誰なのか。結局最初の議論に戻るのだ。
さて、その議論を前に進められるのだろうか。アメリカのペンシルベニア大学の研究チームは、10月30日付けの学術誌『ジュール』に掲載された論文において、「すべての電気自動車につきまとう重要な懸案事項の一つの解決につながり得る技術的ブレークスルーを成し遂げた」(AFP)と発表した。
簡単に言えば、10分間の充電で、最大320キロを走れる急速充電を可能にしたというのだ。ただし、これを実現するためには400キロワットの大電力を急速に取り込めるバッテリーが必要、と注釈は付いているが。AFPの記事には、これを実現するには10年かかるだろうという専門家の意見も添えられている。
しかし10年後、本当に10分の充電で320キロ走れるようになれば、電気自動車が一気に普及する可能性はなくはない。まあそれでもバッテリーの劣化という問題はまだあるのだが、10年経ったら何らかの解決策が存在している可能性もある。10年後に期待したい。
とはいえ虫けらとしては、10年や20年ではガソリン自動車はなくせないだろうな、と思っている。もしすべての自動車が電気自動車になった場合、その増加する電気使用量に対応するには発電所を増やさねばならない。どんな発電所を作るのだ。原子力か、火力か、それとも再生可能エネルギーか。
原子力には核廃棄物の問題があるし、火力にはCO2排出の問題がある。再生可能エネルギーは24時間安定供給ができない。総合的に考えれば、車の中でガソリンエンジンを使って発電機を回してモーターで走行する、現行のハイブリッド式が一番問題が少ないように思うのだが、それでも電気自動車にこだわる理由は果たして何なのだろう。
今日はこんなところで。今朝はブルゾンを着て犬の散歩に行った。もうジャージでは外に出られない。メダカもリクガメも餌を食べなくなっている。そろそろ冬眠の時期か。やれやれ、嫌な季節がやってきた。
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