第19話 2019/11/2 リセットとか

 本日は7時起き。と言っても、昨夜は午前1時過ぎまで起きてたので眠い。それでもまあ、眠い目をこすりながら午前中にいくつか作業をこなした。やはり時間に余裕があるのは良い。もっとも余裕がありすぎると、かえって時間の無駄遣いをする傾向があるのだけれど。


 その仕組みも何も知らないが、何となく雰囲気で理解している言葉の一つに、『免疫』がある。ウイルスや細菌などの病原体により罹患すると、体内に免疫抗体ができ、再度その病原体にさらされたときに、発症しにくくなる、という程度に理解している。免疫細胞という言葉も知ってはいるが、どう働くかなど説明はできない。

 とは言え、ワクチンによる予防接種がこの免疫機能を利用したものである事くらいはわかる。しかし21世紀の現代になっても、いや21世紀の情報化社会であればこそなのだろうか、ワクチンを『けがれ』のように考える反ワクチン主義者の声も大きくなっているように見える。アレは単なる宗教だと思うのだけれどな。

 しかしそんな反ワクチン主義者に朗報だ。ワクチンの普及によって人類が獲得した免疫の数々を、消滅させる事が可能なのだという。どうすれば良いのか。それは簡単な事、はしかに感染するだけだ。

 アメリカの科学誌『サイエンス』に1日発表された、ハーバード大学などの国際チームによる論文によると、はしかのワクチンを接種していない子供がはしかにかかった場合、血中の抗体が11~73%消去され、事実上免疫がリセットされる事が確認されたという。サルを使った実証実験では40~60%の抗体が消去されたそうだ。

 これは凄いな。ちょっとしたバイオウエポンである。もしかしたらそう遠くない将来、はしかウイルスをベースにした、人類の免疫をすべて消し去るウイルス兵器が開発されるかも知れない。もちろん特定の国の人間にだけ感染させる事は難しいので、国家が保有する兵器には採用されないだろうが、テロ組織には使えるだろう。アメリカやヨーロッパで拡散させれば、風邪をひいただけで死ぬ人間が大量に発生する。

 あー、いま思いついた。大規模テロを画策しているテロリストがアメリカに潜入、それをCIAの捜査官が追い詰めたとき、そこでは人類絶滅を企むカルト教団が免疫を破壊するウイルス兵器を開発していた。さあどうする、みたいな話。面白いとは思うのだが、虫けらには書けそうにない。誰か書いてみないだろうか。

 何にせよ、はしかは怖い。はしかのワクチンの無料接種とかいう話はどうなったのだったっけ。何か有耶無耶になっていないか。調べたら自治体からクーポンが届くそうだが、みんな知ってるのか、これ。宣伝が下手すぎないか厚生労働省。とりあえず虫けらはクーポンが届いたらすぐ打ちたいと思うところ。


 宣伝といえば、レオパレスの宣伝広告の量に対して国交相が苦言を呈したのだそうな。施工不良で問題となっていたレオパレス21が、施工した全棟を調査したところ、全体の約76%で大なり小なり何らかの施工不良があったとの報告を受けた赤羽国交相が、1日の閣議後の記者会見で以下のように述べたという。

「極めて非常に多くの物件で不備が確認された。何を考えているのか。大変遺憾に思う」

「ずいぶん宣伝(CM)に経費を掛けていると記憶している」

「肝心要の安全を軽視することは言語道断だ」(以上産経新聞)

 まあ宣伝を打つ事自体は問題ではない。ただ国交相の言うように、安全を軽視して工事の手を抜き、浮いた金を広告に向けていたのだとしたら言語道断である。レオパレスとしては、この辺の金の流れも今後明らかにして行く必要があるのかも知れない。いわゆるツケが回った、という状態であるな。天網恢々疎にして漏らさず、という事だろうか。


 広告がらみでもう1つ。『血の日曜日』と呼ばれる事件は多数ある。Wikipediaにはとりあえず12の例が載っているが、おそらく世界中を細かく探せば、もっとあるのではないか。

 さて、先月末はハロウィーンだった訳だが、ポルトガルのマクドナルドではそれに合わせて「サンデー・ブラッディ・サンデー(Sundae Bloody Sundae)」と銘打ちデザートを宣伝した。これはU2の曲「サンデー・ブラッディ・サンデー(Sunday Bloody Sunday」をもじった物と思われるが、これをアイルランド人の旅行客がSNSに投稿したところ、大きな反発が起きた。それはそうである。U2の曲は1972年に北アイルランドのロンドンデリーで起きた、血の日曜日事件を歌った物なのだから。いかにポルトガルから見ればアイルランドは海外であるとは言え、ちょっと無神経だったのではないか。

 これが単にBloody Sundaeだけなら、まだ言い訳はできたかもしれない。何せ血の日曜日事件は世界中で起きているのだから。しかしU2の曲名を想起させれば、自動的にアイルランドの血の日曜日事件もイメージさせてしまう。これはさすがに生々しい。

 結果としてポルトガルのマクドナルドは、全店から広告を撤去、謝罪に追い込まれてしまった。鎖国でもしているのなら構わないのだろうが、人が国境を越えて行き交う時代には、海外の事情まで考慮に入れた広告が求められる。おそらくは創作の世界も、そのうち海外事情を考慮に入れなければならんようになって行くのだろう。面倒臭い時代だが、まあ後戻りもできないだろうし、仕方ないのではないか。


 当たり前だが『想定内』『想定外』という言葉は昔からある。しかしマスコミなどで盛んに使われるようになったのは、ホリエモンのフジテレビ買収騒動あたりからではなかったかと思う。

 9月11日、運転代行業者の男性が、中型トラックを運転した。酒を飲んだ運転手が依頼したのだろう。ところが男性は中型免許は持っていたものの、中型1種免許だった。つまり運転代行業に必要な2種免許を持っていなかったのだ。このため10月28日、愛知県警はこの男性と運転代行会社の社長を道交法違反で逮捕した。

 しかし31日、検察から県警に問い合わせがあった。道交法の規定する「代行運転普通自動車」にトラックは含まれないのではないかと。そう、この規定ができた時点では、まさかトラックの運転手が運転代行を依頼するとは想定していなかったのだ。結局愛知県警は2人を釈放し、謝罪する羽目となってしまった。

 時事通信はこれを誤認逮捕と報道しているが、こういうのも誤認となるのだな。正直、これに関しては愛知県警を非難するべきではないように思うのだが、おそらくは叩かれるであろう。ちょっと可哀想な気がする。


 1日、IOCと東京都、そして組織委と五輪相の4者協議が行われ、オリンピックのマラソンと競歩は札幌開催に決定した。「合意はしないが邪魔もしない」とは小池都知事の弁。まあベストではないがベターな決定ではなかったか。橋下徹氏は「オリンピックやめますと言えば良いのに」と話していたそうだが、金の絡む話だからな、そうも行かんのだろう。

 とにかくクソ暑い真夏の東京でマラソンを走らなくて済んだ選手の方々の肉体的には良い話ではないか。あと1年もないのに準備が間に合うのかどうかは知らん。決めたIOCが何とかするのだろう。頑張ってもらいたい。


 金もないのにまた余計な物を買ってしまった。いわゆるVRゴーグルというヤツだ。もちろんPCにつないだりするのではなく、スマホを差し込む安いヤツである。Amazonのポイントを使ったら1100円くらいで買えたので、つい。まあ、たいした事に使える訳ではない。ただのオモチャである。でもスマホ持ってるだけで、普段はまったく使わないからな。何か利用法がないかと思っていたのだ。楽しめれば良いのだが。

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