第16話 2019/10/30 サプリメントとか

 本日は8時起き。結構冷え込んだ。まあ明後日からはもう11月だからな、仕方ない。鳥部屋ではストーブを炊いている。人間はまだ厚着で対応可能だ。いつ頃まで耐えられるだろうか。

 さて昨日の夕方から、カクヨムロイヤルティプログラムが始まった。どんな感じかと思っていたのだが、まあ、この程度なら問題ないのではないか。あまりに広告が悪目立ちするようなら非表示も考えていたのだけれど、さして気にはならない。

 あと『章とエピソード』のページに、「最新話へ移動」「第一話へ移動」のリンクが出来たのは便利である。どちらかと言えば、広告よりこちらの方が有り難い。いちいちスクロールするのは面倒臭いので。


 犬や猫の家畜化が始まった時期は、現代においても不明である。犬の祖先が数万年単位で人間に近い場所に暮らしていたのは間違いないようだが、人間に飼育されるようになったのはここ数千年の出来事らしい。猫が人間に飼われるようになったのも、似たような時期だという説があるそうだ。もしかしたらその時代、犬や猫の側ではなく、人間の側に大きな生活上の変化があったのやも知れない。

 2018年の時点で、日本において飼育されている犬の数は約890万3000匹、猫は約964万9000匹だという。無論、集計に引っかからない犬猫も居るだろうから、実際にはこれ以上の数が飼われている可能性もある。何にせよ、合計2000万匹近くの犬猫が人間と共に暮らしている訳だ。

 かつて庶民の家庭においては、犬は番犬が仕事であり、猫はネズミを捕るのが仕事だったが、金持ちや支配者階級では愛玩動物として飼育されていた。いま飼育されている犬猫は、ほとんどが愛玩目的だろう。たまに駅長やったりするのも居るけど。

 そんな昨今であるから、犬猫は家族の一員であり、健康にも気を遣うようになっている。動物病院は繁盛し、ペット用のサプリメントが飛ぶように売れる。人間の子供を育てるのと同じか、場合によってはそれ以上に金をかけるのだ。そして金の集まるところには悪いヤツが寄ってくるのも、人間の場合と同じだ。

 29日、大阪府警生活環境課は、神奈川県横浜市旭区の販売会社『ベストライフデザイン』の社長を逮捕した。医薬品医療機器法違反の容疑である。この会社は冬虫夏草を含むとされる犬猫用サプリ『プライオ』を、ガンに効くと表示して販売したのだ。いや、正しくはいまも販売している。楽天でもYahoo!でも、45g 7980円で絶賛販売中である。何とも面の皮が厚い。

 実際のところ、この会社は昨年の3月と今年1月の2度、神奈川県から広告方法について行政指導を受けていたにもかかわらず、それを無視して販売を続けている。社長が逮捕されたくらいで販売をやめるつもりはないのだろう。それを削除しない楽天もYahoo!も共犯である。「場を貸しているだけだから無関係」などという言い訳が通じるとでも思っているのだろうか。

 犬や猫のガンに効くなら、人間のガンにだって効くだろう。そんなもの、医薬品認定されていなければおかしい。逆を言えば、医薬品認定されていないサプリメントがガンに効くはずがない。これは飼い主の不安な感情につけ込んだ悪質な詐欺である。犬を飼っている者の一人としては、厳罰に処してもらいたいところ。


 犬ついでに1つ。警視庁は都内に住む64歳の会社員の男を書類送検する方針を固めた。容疑は狂犬病予防法違反。去年の8月に、この男の飼っている犬が人を咬んだのだが、その犬に狂犬病の予防接種を受けさせていなかっただけでなく、自治体にも登録していなかったのだという。これで晴れて前科持ちだ。まったく頭の悪い。

 やれ狂犬病の予防接種は獣医師が儲けるためだとか何とか難癖をつけて、予防接種を受けさせない馬鹿がいる。日本は島国で周囲を海に囲まれているから狂犬病が発生するはずがない、とか真顔で主張するのである。気が狂っているとしか思えない。

 島国であろうと、伝染病が侵入するルートはある。税関や検疫所が必死になってそういうルートをしらみつぶしにしているから、現時点では狂犬病が侵入していないのであって、それが明日破られる可能性はゼロではないのだ。そしてもし狂犬病が日本に入ってきたならば、予防接種を受けた記録のない犬は、殺処分である。いったい何のために、わざわざそんなリスクを背負い込む必要があるのだろう。

 日本では狂犬病が発生しないというのは、念仏を毎日唱えていれば戦争は起きないというのと同レベルの発想である。単なる程度の低い宗教だ。そんなモノを信仰するのは、とてもじゃないがマトモではない。撲滅されてしかるべきだと思うところ。


 動物つながりでもう一つ。フィンランドの電力会社が、いま馬糞に注目しているそうだ。馬糞を燃料として燃やし、電気を発生させるのだという。しかし、こういう話は世界中にある。家畜の糞を燃やしたり、そこからメタンを取り出して燃やしたり。だがどれも小規模発電である。酪農家が家電製品を動かすのには役立つが、それ以上にはならない。

 もちろん小規模発電であっても、すべての家庭が発電するのであれば、大規模な火力発電所や原子力発電所は必要なくなる。安全でエコな未来像が描けるかも知れない。フィンランドの電力会社は、馬2頭分の糞があれば、家一軒分の暖房はまかなえると言っているそうだ。

 しかし実際のところ、馬2頭を飼えるだけのスペースは都市部では用意出来ないだろう。馬の体調によって糞は増減するし、いかに暖房だけとは言っても、安定的に発電するのなら2頭は少ないのではないか。ならば余計、田舎にある豊かな農家しか馬糞発電は採用できない。

 そうではなくて地域中から馬糞を一カ所に集めて中規模火力発電を行うのだ、というのかも知れないが、それなら様々な輸送コストがかかるし、仮に二酸化炭素の発生が石油や天然ガスより少なかったとしても、灰が出ない訳でもなければニオイだってある。イメージするほどクリーンでもグリーンでもないのではないか。

 まあ、否定ばっかりしていたのでは何も始まらないというのは理解出来る。それにお国の事情というのもあるだろうしな。フィンランドには馬が多いらしいし、一定の効果を生むのかも知れない。日本だと北海道くらいしか出来そうにないが。


 次に書くのは何になるだろう。いまのところ、ミステリーが優勢である。一番アイデアが溜まりやすい。ファンタジー系は進まないし、児童文学はまた止まってしまった。まあ、幾つも並行して書ける訳ではないので、ミステリーで良いかとは思っているのだが、頭の同じ部分を使ってばかりいるのも面白くない。何か自分でビックリするようなネタが思いつかないものかと毎日頭をひねっているところ。

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