第14話 2019/10/28 自爆とか

 本日は4時起き。犬の体調が悪いようだ。まあ寒くなったしな。少し様子を見よう。『なめらかな社会とその敵』は読み終わった。さて次は何を読むか。読むべき本はまだまだある。頑張ろう。

 今日は早起きしたわけだし、買物に行って来なければ。そろそろ冷蔵庫が空っぽになる。まあ時間はタップリあるのだ。ゆっくり準備するとしよう。


 昨日27日、アメリカのトランプ大統領は、例によって例の如くTwitterに、「とても大きな事が起きた!」(NHK)と投稿した。そのすぐ後、複数のアメリカのメディアが「ISの指導者、アブバクル・バグダディ容疑者が殺害されたのでは」と報じた。そして日本時間の昨夜10時過ぎ、トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に対して、米軍によりバグダディ容疑者の死亡が確認されたと明らかにした。

 最後は米軍の犬に追われてトンネルの中に追い詰められ、3人の子供と共に自爆ベストで自殺したらしい。果たして犬は無事だったのだろうか。遺体はDNA鑑定され、バグダディ容疑者本人の物であると確認されたらしいのだが、今回は信じて良いのかなあ。

 これまでにバグダディ容疑者の死亡説が出たのは、1回や2回ではない。アメリカ軍もロシア軍も何回か「殺害した」と発表しているはず。今回はさすがに慎重を期してDNA鑑定が出るまで発表を待っているから、信憑性は高いと思うのだが、もしかしたらもしかするかも知れない。

 それでなくとも、テロ組織は独裁国家とは違う。頭を潰したからといってすべての動きが止まる訳ではない。分裂し、あるいは頭をすげ替えて、また息を吹き返すだろう。実際、ビンラディンを失ってもまだアルカイダは存在している。ISもそうなるに違いない。

「バグダディ容疑者は泣き叫び、臆病者のように死んだ。世界はずっと安全な場所になった」(NHK)とトランプ大統領は述べたそうだが、いまの段階ではまだそうたいして安全にはなっていないと考えた方が良かろう。これから報復テロもあるかも知れない。すべてはこれからである。


 すべてはこれから。南米のチリでは暴動が続き、ピニェラ大統領への非難の声が高まっている。25日には参加者100万人とも言われる大規模デモが発生し、大統領の辞任を求めた。

 これを受けて大統領は26日、

「新たな要求に応えて新政府をつくるため、全閣僚に辞任を求めた」

「われわれは新たな現実の中にいる」

「チリは1週間前のチリではない」(以上AFP)

 と述べ、内閣の改造を発表した。違う、そうじゃない。

 ピニェラ大統領は昨年3月に就任したばかりなのだが、もうすでに過去2回、内閣改造を行っている。それでも効果がなかったから国民が不満を溜め込んでいるのに、閣僚の首をすげ替えればガス抜きになるとでも思っているのだろうか。自分自身の根本的な能力不足が原因だとは考えないのか。

 新しい内閣を作って、ここからリスタートとか言われても、国民は納得しないだろう。悲惨な結果にならなければ良いが。


 悲惨な結果と言えば、イギリスで起きたコンテナの中に39人が閉じ込められて死んだ事件、当初全員が中国人だと発表されたが、ここに来て大半がベトナム人だったのではと言われ出した。

 まあ、外見だけで中国人とベトナム人の区別をつけろとイギリス人に言っても、それはさすがに無理だろうし、間違えるのはやむを得ないとは思うのだが、そもそも何で中国人と判断したのだろう。誰かパスポートでも持っていたのだろうか。

 そもそも論を言うなら、まずコンテナの冷凍スイッチが入っていた事がわからない。運転手の男は殺人の容疑で逮捕されているが、故意にスイッチを入れたのだろうか。しかし仮にそうだとしても、殺してどうするつもりだったのか。39人もの遺体をどこかに隠す当てがあったとも思えないし。とは言え、事故や偶然が重なったにしては杜撰さを感じない。普通なら誰か生き残りそうに思うのだが、見事に全員死んでいる。

 事件の裏には人身売買組織が存在しているという報道もある。密入国の金は前金で受け取っているから、あとは口封じされたのだろうか。だが運転手が逮捕されたのでは口封じもクソもない。

 考えられる可能性としては、密入国組織に雇われた運転手がたまたま中国人かベトナム人に悪意を抱くシリアルキラーだった、とかあるが、さすがにそれは出来過ぎであろう。

 事件のインパクトに比べて、表に出て来ている情報が少ない。この先、謎が解かれる事はあるのだろうか。


 謎というか個人的に不思議なのが、トイレの盗撮である。他人の排便に興味を持つというのが理解出来ない。日本では中学校の男子トイレに教師がカメラを設置したという事件が、つい最近あったばかりだが、どうもこういうのは日本だけではないようだ。

 アメリカのサウスウエスト航空の客室乗務員夫婦が、裁判所に訴えを起こした。機内のトイレにカメラが設置され、それを操縦士らが私物のiPadで見ていたというのである。副操縦士はセキュリティのためであり、口外しないようにと言ったらしい。

 しかし妻の方がiPadの画面の写真を撮って同僚の乗務員らに見せ、管理責任者に報告したところ、同僚らとともに薬物検査などを繰り返し受けさせられ、夫の方が集中的な業務監査の対象になったのだそうな。ありがちな嫌がらせである。まあサウスウエスト航空は嫌がらせを否定しているし、トイレにカメラを設置した事もないと述べているのだが。

 もし会社側の言い分が正しいなら、トイレにカメラを仕掛けたのは操縦士か副操縦士という事になる。セキュリティのためでないなら、趣味なのだろう。だがそれを会社が処分したという事もないようだ。いまひとつ意味がわからない。この会社ではこの程度の事は頻繁にあって、こんな事でいちいち処分していたらパイロットがいなくなってしまう、という事だろうか。どんなクソ企業だ。


 そんな訳で買物にも行って来たし、犬の様子も何とか落ち着いている。さて、昼飯を食う用意でもするかな。

 次の本は『キリン解剖記』にする。これはさすがに、それほど頑張らなくても読めるだろう。専門家の仕事というのは、見ているだけで面白いのだ。存分に楽しもう。

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