第10話:応募作序盤を書いてふと思う。会話率とかのお話。

 書いているうちに分からなくなってきました。私ははたしてライトノベルを書いているのだろうかと。なにを書きたいのかと。なんど読み返しても純文学寄り。そしてミステリー寄り。


 ついつい筆が乗って描写が厚くなり過ぎていたようです。恋愛要素だけは「魅力的なヒロイン」をかくために意識しているので良い塩梅だったのが救いでした。


 これはマズいと思い、くどい描写を大胆に削って、文体やセリフのミステリー色もかなり薄くしてなんとかライト文芸レベルにはなったかなと一息つくことができました。


 このままいけば完全なカテゴリーエラーでした。危ない危ない。まぁそれでも、キャラクター文芸部門だからライト文芸でもいいかなと妥協しているわけでして、まだまだライトノベルよりは硬いイメージがある。


 と、そんなことをしているうちにふと気になって、会話率を測ってみると今のところ30%強。ネットで調べると純文学の会話率は20%前後が多い。ライトノベルは平均して30%程度。


 まあなんとか会話率でみればライトノベルと言い張れないこともないと、自分に言い聞かせて続きを書いていこうと思う次第です。


 この会話率。十万文字強で完結させるためには測っておいたほうが何かと便利な数値です。


 会話率30%の場合、セリフを三万文字書けば、地の文と合わせて十万文字になります。


 つまり、先に会話だけで三万文字強を書ききって完結させれば、地の文を足して十万文字を超えるわけですから、規定分量に足りないってことで悩む必要が無くなるわけです。


 もちろん途中で区切っても問題ありませんよ。たとえば会話文五千文字先に書いて、地の文をつけ足して一万二千文字弱で会話率30%になります。


 こうやって書いていくと意識して会話率をコントロールできるんですよね。メリハリをつけるのにも便利だし、会話や地の文で必要不必要を判断する際にも会話率を意識すれば迷いにくくなる。


 ということで、皆さんは会話率って意識してますか? 私は書籍化の改稿で意識するようになりました。たまに筆が乗りすぎて忘れますけどね。


 今回はココまでです。

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