第8話:ヒロインの魅力を伝えやすい人称と視点を選ぶ
ネタバレになるので人称と視点の話は伏せようと思っていたんですが、決めた経緯とその補足だけは公開しておこうと思います。
最初から話は逸れてしまいますが、Web小説を読んでいると、よく見かけるのが一人称主人公視点ですよね。次いで三人称主人公視点。三人称神視点もたまに見かけます。
なかにはごっちゃになって一人称と三人称が混在し、しかも神視点になったり主人公視点になったりとフリーダムな作品もあります。
私はあまり気にしないほうなんですが(誰がしゃべっているか分かって面白ければそれでいい)、たまにうるさ型の人が批評しているのを見かけます。
小説賞で一次通過以上を狙うなら、俗にいう小説作法(人称と視点も含む)を守る必要があると思いますが、小説作法に喧嘩売ってるような作品にも面白いのは沢山あります。
だから読むときに小説作法は気にしません。あまりにも読みにくいのは敬遠しますけどね。たとえばWebの横書きで行間ぎっしりの作品なんかは、どんなに小説作法が完璧な作品でも一行も読まずにブラバします。視点がコロコロ変わる一人称の作品で、視点が変わったことを読者に伝えない作品もブラバ対象ですけどね。
繰り返しますが、誰がしゃべっているか分かって、面白ければそれでいいと前述した中の『面白い』には、読みにくくないということも含まれています。
だって読みにくいとイライラするじゃないですか。もうそれは面白くないのと同意です。私にとって。
前置きはこれくらいにして、人称と視点は面白さに直結すると私は思っているんです。
私はどんな人称でも誰視点でも書けるように勉強してきたつもりです(もちろん完ぺきではありませんよ)。だから逆に迷いが出ます。この作品はどの人称で誰の視点を選ぶべきか。
まぁ、それは置いておくとして、考えてみてください。
例えば『涼宮ハルヒの憂鬱』という名作がありますよね。もしこの作品がハルヒ視点の三人称で書かれていたら?
ウリの一つであるキョンの心情(一人語り)がカットされて、まったく別の作品になってしまいます。それはそれで読んではみたいですけど、面白く書くのは凄く難しいんじゃないでしょうか。
だから私が作品を書くときは人称と視点はすごく大事にします。特に視点が重要です。世に売られているラノベはその多くが一人称か三人称主人公視点です。どちらも視点は主人公ですよね。これは主人公に共感できるように、そうなっているんだと思います。
つまりなにが言いたいのかというと、今回の作品ではヒロインの魅力を最も伝えられる視点で作品を書く必要があります。ココまで書いてしまったら想像できると思いますが、私がどんな人称で誰の視点で書くかは伏せておきます。
今回はココまで。
近況報告:ヒロインに魅力を持たせようと思ってセリフの雰囲気づくりや言葉選びに四苦八苦しております。早くもペースダウン。まぁ、まだ時間があるからダイジョウブ?
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