第4話:ヒロインの人物像――続き

 ヒロインの顔はちょいブス設定に決まりました。今回は性格その他を決めていきます。


 とはいっても、なんの指標もなければどう決めればいいのか分かりません。そこで、どんな女性に惹かれるのかを、顔以外から考えてみます。前回のように思いつく限り列挙していきましょう。


 頼ってくれる女性、傍にいてくれると落ち着く女性、自分を一番に見てくれる女性、媚を売らない女性、絶対浮気しないと確信させてくれる女性、一途な女性、エロい雰囲気の女性、ドキッとするようなギャップを見せてくれる女性、一生懸命な女性、守りたくなる女性、聞き上手な女性、悪口や陰口を言わない女性、肌に艶があって健康的な女性、笑顔が多くて愛嬌がある女性、自然体で親しみやすい女性、感情を表に出してくれる女性、完璧すぎず隙がある女性、プラス思考な女性、精神的に強い女性、自分の価値観を押し付けない女性、配慮ができる女性、清潔な女性、ダメなものはダメとハッキリ言える女性……


 まだまだあるでしょう。でも、これらの特徴を全て兼ね備えている女性がいたら? 私なんかは逆に敬遠してしまいます。完璧すぎるんです。人としての次元が違うんです。格上すぎるんです。意外性がなくて面白みがないんです。萌えないんです。嫉妬しちゃいます。自分が矮小男に思えてしまいます。


 だから欠点が必要になります。多くの男は相手の女性と同等か、それより少し上にいたいと思っているはずです。中にはそんなこと気にしない聖人君子や、支配されるのが好きなM男君もいるでしょうが……。


 だからといって、致命的な欠点があったらダメでしょう。とんでもない悪人だとか、どうしようもないクズだとか。救いようがない無能だとか。なにごとにも限度があります。見極めは難しいんですけどね。


 ということで、魅力的な点をいくつかピックアップしてそれを強調するような欠点を考えていきましょう。逆に欠点から考えてもいいです。今回はちょいブスという欠点が初めから決まっています。まずはそれを補いうる魅力を考えてみましょう。


 ちょいブスという欠点を持っていたとして、それを誇りに思っている人はほぼいないと思います。逆に、自分に自信を無くしていたり、自分はモテないと思っていたり、素敵な恋愛をあきらめていたりするかもしれません。そう考えると今あげた要素は立派な欠点になると思います。


 ヒロインは自分がブスだと自覚していて、モテないと思って自信を失い、恋愛も諦めている。


 これだけだったら、どこにでもいそうな暗い女性になってしまいます。プラスの要素をいくつか選んで上乗せしていきましょう。多分この作業にセンスが出ると思うんですよね。


 気を紛らわせるために一生懸命仕事に打ち込む。努めて明るく振舞う。嫌味が出ないように化粧には気を遣う。みたいなことを加えると差し引きゼロでしょうか。


 ココからさらに魅力となる点をつけ足していきましょう。


 傍にいてくれると落ち着く女性、自分を一番に見てくれる女性、エロい雰囲気の女性、ドキッとするようなギャップを見せてくれる女性、一生懸命な女性、肌に艶があって健康的な女性


 くらいでしょうか。ちょっと自信はありませんが進めます。


 ヒロインは自分がブスだと自覚していて、モテないと思って自信を失い、恋愛も諦めている。しかし仕事には一生懸命で、たまにドキッとするようなギャップを見せてくれる。仕事柄歩くことが多く、体に余計な贅肉は少ない。肌に艶があって健康的。体型は安産型で彼女はマイナスポイントだと思っているが、実はエロさを醸し出している。主人公と関わりあううちに彼に惹かれていき、一途な面を見せる。主人公は彼女が傍にいるとリラックスできる。


 難しいですがこんなところでしょうか。あとは執筆しているときにバランス調整すればいいのかなと思っています。


 ということで今回はココまで。次回は主人公の人物像を決めていきます。

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