14 精霊殺しの剣

『あらすじ』

魔法狩りが強制発動

精霊を倒し沙耶を救う

短剣によって暴走が止まる

 ***


「お母さん、お父さん!」


 俺達の目の前で、沙耶ちゃんが彼女の両親へと飛びついた。


 ここは警察病院の個室。

 彼女達を助け出してから親子の面会が叶うまで3日を要した。


 沙耶ちゃんの体の方は一晩の休息で十分に回復したが、精神面ではまだ不安が残っている。

 会長の見立てによると、沙耶ちゃんを介してこの世界に顕現した精霊はもういない。

 もう感情のたかぶりで、再び精霊が暴走する心配はないそうだ。


 しかし警察としてみれば、何も対処しない訳にもいかない。

 死傷者こそ出なかったものの、テトラドの施設を瓦礫がれきの山にした少女を野放しにはできない。

 ちなみに半分くらいは会長と俺が暴れたせいなのだが、記録が残っていないことをいいことに、黙ったままにしてある。


 沙耶ちゃんのおは、新たな魔法使いへと引き継ぐ案もあったが、会長によって却下された。

 そもそも本当にヒト型の精霊が再来するならば、並みの使い手では対処できない。

 警察側も実績のある俺達への指名依頼を希望した。


 結果として俺達は東高のあるトウキョウに戻ることなく、この病院で生活している。

 ちなみに衣食住は警察が面倒見てくれているし、日当まで出る。


 そしてこの3日間で沙耶ちゃんの検査が完了した。

 医療の観点だけではなく、魔法に精通している医師複数によって、術式の自壊が始まっているおり、すでに意味を成していないことを確認できた。

 これにて会長と俺の役目も完了。


 もう退院しても問題のない沙耶ちゃんだが、両親と共に帰ることはできない。

 養子縁組について、いくつかの疑惑が残っている。

 それに菅野夫妻には、今回のテトラドの事件の実行犯として容疑が掛かっている。


 全てが解決するまで沙耶ちゃんは、もともと住んでいた孤児院で暮らすことが決まっている。

 しかしそれほど悲観的になる必要もない。


 3日ぶりに再会した両親は、しっかりと沙耶ちゃんの目を見られている。

 今のところ不起訴になる見込みだし、娘との面会についてもいつでも許可されている。


 ここから先は会長と俺には何もできない。

 それにこちらも解決しなければならない問題がたくさん残っている。


 まずは包帯が巻かれている俺の右腕。

 短剣を突き刺した傷は深く、骨まで達していたが、会長が魔法で治療をしてくれたおかげで、傷口が塞がっただけでなく、筋肉や腱も正常に戻っている。

 おそらくこれも、いずれかの騎士の能力なのだろう。


 問題なのは、暴走した魔法狩りが解除された後も、魔法式が消えていないのだ。

 黒く浮き上がった模様が動きを止めて、まるでタトゥーのように残ってしまった。

 あまり他人に見られたくない代物だし、さらに次いつ勝手に発動するのか分からないまま。


 とりあえず包帯でぐるぐる巻きにして魔法式を隠してある。

 他にも理由があって、俺の意思とは関係なく魔法狩りが発動した場合は、真っ先にこの布切れが分解されるのでいち早く知らせてくれる。

 ついでに包帯が分解されると同時に小さなベルが地面に落ちて鳴るようにも仕込んである。

 近いうちにステイツで魔法式の研究をしているクレアさんに診察をお願いしたい。


 右腕以外にも決着が済んでいない問題がある。

 会長の目を盗んで、ステイツの上官であるフレイさんに今回の一件について報告したが、いくつか懸念事項が出てきた。


 まずは精霊殺しの剣について、俺自身が精霊を斬ったことも含めて報告してある。

 たしかに佐参の召喚した馬と魚の混ざった精霊は殺せたが、沙耶ちゃんがゲートの代わりになって顕れたヒト型の精霊にはまったく歯が立たなかった。

 特別な神器じんぎであることには間違いないが、想像と違って精霊王相手に役立つとは思えない。

 もしかしたら俺の使い方に問題があったことを疑ったが、ひっ迫した状況で会長が何も口にしなかったので、その可能性は小さい。


 未だに俺の手元にある短剣だが、この期間にステイツの人員に受け渡すチャンスはいくらでもあった。

 しかし九重紫苑との関係を悪化させてでも奪取すべき代物なのか難しい決断だ。

 任務開始してから、ステイツにおける彼女の評価は上昇し続けている。

 九重紫苑と第5公社の勢力の監視を怠ることはできない。

 ステイツの上層部は今頃揉めに揉めているだろうが、じきにミスターが判断を下すことになる。


 それ以上にステイツがざわついているのは、テトラドの会の地下で行われていた研究について。

 精霊王以外の精霊の存在。

 さらには子供を触媒にしてこちらの世界へと顕現させる術式。

 俺は、ローズを名乗っていた主任研究員が持ち出そうとしていたポーダブルハードディスクの確保に成功している。

 こちらに関しては、在日ステイツ軍の連絡員へと渡しており、データはすでに本国へと送られてある。

 今ごろは向こう魔法の研究班が総出で検証しているだろう。


 ステイツがテトラドの会同様に人体実験を行う可能性は十分にある。

 しかしミスターならば社会に混乱を招くような使い方はしないだろう。


 そして俺が殺人を犯したことについても伝えてある。

 とりあえず護衛任務は続行で、警察に疑われた時点で脱出するように命じられてある。

 俺が任務で殺しをしても捕まらないのは、ステイツの地だけ。

 すでにいくつかの国で指名手配されているが、顔や名前は表になっていない。

 ちなみにテトラドの施設は戦闘によって大破したので、地下施設にある遺体はまだ見つかっていない。

 もうしばらく猶予がありそうだ。


 ちなみに佐参は警察の事情聴取の合間に逃走した。

 モグリの魔法使いをしていた彼には、後ろ暗いことがあってもおかしくない。

 以前から顔見知りだった会長だが、彼女自身は何も言及していない。

 俺としては彼に証言されてしまうと、殺しの嫌疑を掛けられるのが早まる可能性があるので、同じく黙っている。


 今回のあらましを一通り報告した俺だが、魔法狩りでヒト型の精霊を殺したことは伏せてある。

 このことがステイツに知られたら、精霊殺しの剣の代わりに俺の身柄を抑えられるリスクがある。

 最悪の場合、契約者への当て馬にされる可能性も否定できない。

 直属の上官のフレイさんを除いたら、信用に値する人物はほとんどいない。

 ミスターも尊敬できる人格者だが、ステイツ全体の利益のためには個人を切り捨てる冷徹な顔を持っている。

 少なくとも電波に乗せて話すようなことではない。


 最後に未解決な重大案件として、ここ3日間会長とまともにコミュニケーションできていない。

 もちろん仕事のための事務的な会話はしているが、いつもの他愛もないやり取りは1度もない。

 暴走した沙耶ちゃんの処遇を巡って対立した俺達は、初めて正面からぶつかり合った。

 途中で精霊が割って入ったせいで、決着は曖昧なまま終わってしまった。

 その結果互いの間で微妙な空気が流れている。


 さて少し距離がある状態の会長と俺だが、仲直りできるとしたら、沙耶ちゃんが両親と再会したこの場だろうか。

 しかし口火を切るのは俺ではなく、いつも彼女の方からだ。


「後輩君。ありがとう」


 彼女が俺に礼を口にするのはとても珍しいことだ。

 簡単には騙されてはならない。

 警戒なしに飛び込んで、痛い思いは何度もしている。


「怒っていないのですか?」

「どうして? 私はワガママを口にするだけで、何もできなかったわ。結局、彼女を救ったのは後輩君でしょ」


 たしかに暴走した彼女を止めたのは俺だが、それは結果論でしかない。

 むしろ俺は沙耶ちゃんが死んでも構わないと思って行動した。

 会長が彼女の無事を願って俺と対立したからこそ、救い出す道が開けた。


「たまたまですよ。救えたのは会長が最後まで諦めなかったからです」

「そんなことない。そんなことないよ! 後輩君だって頑張ったよ」


 俺は裏表のない彼女の言葉を否定せずに素直に受け入れる。


「会長のおかげで、俺は間違わずに済みました」

「後輩君なんだから間違ってもおかしくないわ。それを正すのがお姉さんの役目ね。さぁ、よしよししてあげよう」


 会長は背伸びしながら、俺の頭をくしゃくしゃと撫でてきた。

 彼女のことをお姉さんだと認めるつもりはないが、今だけは自由を許す。


 いつの間にか頭を撫でることに飽きた会長は、包帯を巻いた俺の腕を優しく抱きしめて、少しだけ体重を寄せてきた。

 元気いっぱいの彼女にしては、珍しく甘えるような行動。


 これはどっちなのだろうか。

 彼女なりの労いなのか。

 それとも俺を油断させるための罠だろうか。

 この状況から投げ飛ばされたとしても、今更驚きはしない。


 しかし何も起きないまま、時間だけがゆっくりと流れた。


 ***


『しおんお姉ちゃん。ふようお兄ちゃん。ありがとう』


 別れを告げて出立する際に沙耶ちゃんが残した言葉。

 結局、最後まで会長や俺に懐くことはなかったが、感謝の言葉だけで十分だ。


 それに俺はほとんど彼女と関わっていない。

 積極的に彼女の気を引こうとしていた会長は、少し寂しそうだった。

 むしろ会長の方が別れを惜しんでいるようにすら見えた。


 会長との帰路は、テトラドに潜入してから何度もあったギクシャクした空気はもうなくなっていた。


『後輩君。お土産は何にする? 見て見て、ホタテ味のカントリー真亜夢まあむだって~。あぁ、こっちのグラシャラボラスのストラップ可愛いわ』

『後輩君。窓際は私よ。富士山撮るんだから』

『後輩君はチョコレート味にしなさいよ。私はバニラ味にするから半分交換してね!』

『後輩君。招待ボーナス欲しいから、インストールして1回だけログインして』

『後輩君。コーラ味の野菜ジュースだって、買ったけど美味しくないから代わりに飲んでよ』


 ここ数日大人しかった分のストレスを爆発させるかのように、いつもの3倍以上に絡みがウザかった。


 東高に帰ってきた頃にはどっと疲れが溜まっていた。

 このまま寮のベッドに飛び込みたい気分だが、生徒会ハウスに寄ることになった。

 出立前にいくつかの荷物を置いたままにしてしまったいたのだ。

 また明日でもいいのだが、会長と話しをしていたら別れるタイミングを逃してしまった。


「そういえば、今回の仕事の報酬がまだよね」


 エントランスで靴を脱いだ頃に、彼女が新たな話題を振ってきた。

 沙耶ちゃんを救出する今回の依頼は、孤児院職員の須藤さんからもたらされたもので、報酬は前払いとして高級料亭でご馳走になっている。


 また救出後の病院での付き添いは、警察から後日別途振り込まれることになっている。

 こういう起用は珍しくなく、魔法絡みの事件ならば、警察が公社を介して要請をする。

 依頼料については警察と公社で交渉することになっているが、基本的には手間を省いて慣例に従うことになる。


「ねぇ。何か欲しいものはないの? お姉さんに甘えてもいいのよ」


 仕事終わりでやけになっているのか、日が暮れているのに会長のテンションは未だに高い。

 そのせいもあって校門で別れることができなかったのだが。

 アルコールでも入っていないのか疑いたくなるが、呂律ろれつはとても流暢に回っている。


 駄目もとでも、試しに口にしてみるか。


「右腕の懸念もあるので、精霊殺しの剣をこのまま持っていてもいいですか」


 ここ3日間に考えていたことだが、不自然ではない道理が通っている要望。

 魔法狩りが暴走した理由は精霊との接触だと予想しているが、確証はなければ検証もできない。

 そして今回は精霊殺しの剣で自傷することによって、食い止めることができた。

 ステイツからの指令とは関係なく、手元に確保しておきたい。


 俺の要望を耳にした会長は予想していなかったのか、目を白黒させている。

 しかし再起動すると、急激に高まる。


「もう! ご褒美といったら、ほほへの口づけって相場が決まっているでしょ」


 どんな相場だよ。

 需要がないことはもちろんだし、どうせ供給もないのだろう。


 ちなみに国によっては、頬や手の甲に対する口づけは親愛の証に過ぎない。

 各国を渡り歩いた俺からしてみれば、それほどハードルの高いものではない。

 彼女のことは嫌いではないが、今回の特別手当として考えるとキスでは割に合わない。


 冷める俺に対して会長が続ける。


「冗談よ。でもちょっと残念だな」


 もちろん本気になどしていない。

 それにしても残念というのは、俺が引っ掛からなくてという意味だろうか。

 ならば沈黙は正解だったということか。


「精霊殺しの剣だっけ。ついてきて」


 生徒会ハウスの中へと進む彼女に、どのような企みがあるのかは分からたないが、文句を言わずに俺も続く。

 2階建ての洋館のエントランスは、各部屋へのアクセスがとてもよい。

 事務室に会議室、リラックスするための談話室、さらにはキッチンへの扉もある。

 そして階段を上がった先は居住スペースになっている。


 彼女が向かったのは放課後の定位置である事務室。

 今は誰もいない部屋には、デスクトップPCが備え付けられた机が並んでおり、両端の壁側にある本棚には資料がぎっしりと収納されている。

 生徒会メンバー全員分の机を置くスペースはないので、1年生には固定の座席が決まっていなかったが、役員に選出された由佳と俺には専用のデスクがある。


 会長の行動が予測不能なのはいつものことだが、こちらから歩み寄ろうとしてもこの先の展開が読めない。

 彼女は本棚の真横に立つと両手を突いて押し始める。

 動かすことを前提にした作りではない棚は、ギリギリと床と擦れる音を奏でる。


 隠し部屋か。

 こういうのはスイッチを押したり、特定の本に触れたりすると勝手に動き出すのがお約束じゃないのか。


 会長が動かした大きな本棚の後ろに現れたのは壁。


「あれっ、間違えた。いつもは凛花が動かしてくれるから」


 改めて床を見たら、これまでに本棚を動かした痕跡がない。


 結局部屋にある4つの本棚全てを左右に動かして、隠された道を発見した。

 2階へと繋がる梯子はしご


 たしかに建物の外観から間取りを推定すると、1階に空いているスペースはほとんどない。

 一方2階に関しては、会長達3人のパーソナルスペースなので、あまり上がったことがない。

 さらに空き部屋だって存在する。


「後輩君達が入学する前に、2階を吹き飛ばしちゃって、学校からは自分達で直すように言われたから、改造したのよ」


 会長が暴れて壊した生徒会ハウスを何度も修繕していることは知っていたが、彼女らならば余計な部屋を付け加えていてもおかしくない。

 そして彼女達がこの先に何を隠しているのかはとても気になる。


 会長は丈が長いとはいえスカートを履いているのに、先に梯子を上り始めた。

 俺も彼女が到着して、上階の照明が点けられるのを確認してから、手を伸ばす。


 その先では、レンガの様なブロック状の壁が、蝋燭ろうそくの灯を連想させる暖色系の照明で照らされている。

 まるで中世の城の宝物庫のような演出。

 しかし納められていたのは宝などではなく、数々の武器。

 ほとんどが斬撃もしくは打撃武器だが、火薬兵器も混ざっている。

 しかも一点物ではなく、同じ形状の剣や槍がいくつも壁に立てかけられている。

 会長はその一角でゴソゴソとあさっている。


「あったわ。これよ」


 そう言って彼女が持ち上げたのは、さやに入った西洋の剣。


「えっと、こちらは?」

「だから精霊殺しの剣よ!」


 何かが噛み合っていない。

 俺は懐の中から実際に2体の精霊を斬った短剣を取り出した。


「それは精霊殺しの短剣でしょ。後輩君が剣の扱いは苦手そうだったから」


 そういえば彼女は、俺の持つ短剣について一度も“精霊殺しの剣”とは呼んでいない。

 そもそも精霊殺しの剣とは精霊を害する想像上の武器の俗称ぞくしょうであって、その姿形が剣とは限らない。

 しかし会長の口振りからすると、任務に持ち込んだ短剣も、彼女が手にしている剣も精霊殺しのようだ。


「他にもあるよ。何がいい? 第5の備品だからあげることはできないけど、一個くらい貸し出しても構わないわ」


 情報が滝のように流れてきており、頭の中の整理が追いつかない。

 それでも会長様は止まらない。


「えっとね。精霊殺しの剣と、精霊殺しの槍と、精霊殺しの斧、棒、手甲、弓矢、鎖鎌、縄跳び、メイス、ヌンチャク、モーニングスター、ピストル、ライフル、酒、etc.エトセトラ


 会長の不自然な発音のエトセトラに気を取られて流しそうになったが、縄跳びじゃなくて、それは鞭だろ。


『Dear Ms.フレイ


 九重紫苑はステイツの想定を超える認識を、さらに超えておりました』



“4章 精霊殺し 完

 SSを経て、間章 夏休みへ続く”


 ***

『あとがき』

徐々に物語の全貌が見えてきたでしょうか。

これにて4章の長編は完結となりますが、この章の謎がまだ残っております。


芙蓉は研究主任を殺した犯人としてニホン警察に追われるのか。

さらに死んだ彼は本当にローズとは無関係だったのか。

孤児院の須藤はどうやって紫苑に今回の依頼を出したのか。

そして暴走した“魔法狩り”の対策は……

長編に含めるか迷いましたが舞台がころころと変わるので、SSの扱いにします。

次回“SS1 英雄の凱旋”。


 ***

『今後の展開』


0章 プロローグ

1章 入学

2章 林間合宿

3章 新人戦

4章 精霊殺し←長編完結

間章 夏休み

5章 東西対抗戦

間章 生徒会長戦拳

終章 裏切りの騎士


芙蓉と紫苑の物語もようやく半分でしょうか。

残す長編は『東西対抗戦』『裏切りの騎士』のみですが、多くのSSを予定しております。

夏休み、生徒会長戦挙といった大きなイベントも控えております。


『東西対抗戦』ではようやく西高生徒会長の登場。

慣例では生徒会役員は対抗戦に参戦しないはずだったが、一ノ瀬ノエルの提案で7thバトルの1 on 1でのみ特例になる。

西の“絶対王者”は、東の“絶対強者”に対して、指を1本立てて騎士に成りたいと公の場で宣言する。

その意味を理解した芙蓉は、とある決断をすることに。

いよいよニホン最強の高校生を決する祭典が始まる。


『裏切りの騎士』では芙蓉が自身のルーツ、そして紫苑の正体へと迫る。

さらに第5公社、精霊王、ローズの3勢力の戦いが開幕。

どれが勝利しても紫苑の死は不可避だが、番外者のはずだった芙蓉の決断で結末が変わる。

しかし彼が正しい答えを選ぶとは限らない。



毎度のことながら達成できるか分かりませんが、以下は4章SSの候補です。

SSでは今回出番がほとんどなかった生徒会メンバーも登場します。

また1話で完結できない中編を多く予定しております。


・英雄の凱旋!?

テトラド後の東高。

芙蓉は右腕に浮かび上がったままの魔法式を隠すために包帯を巻いて登校。

教室で注目されることを危惧していたのだが……


・九重院(全2話の予定)

テトラド編の真の依頼者が登場。

そして紫苑の過去の一部が明らかに。

さらに高宮陽菜たかみやひなに続く年下キャラ九重久遠ここのえくおんの登場。


・ステイツへの一時帰国(全5話の予定)

暴走した魔法狩りの検査をするために一週間の一時帰国をする芙蓉。

東高を離れたはずなのに彼の受難が止まらない。


・工藤カンパニー訪問

蓮司は由佳と共に、凛花の会社へと呼び出される。

用件は最新魔法デバイスの被験者テスター

それは新たな時代の夜明け。


・奥州魔獣討伐戦(仮タイトル)(全3話の予定)

東北地方での魔獣討伐の公募依頼に、蓮司と由佳が参加。

魔獣の脅威に比べて、ここ最近の魔法使いの死亡率が上昇していることを受けて第5公社として調査に赴く。

相対する魔獣の中には、霊峰で苦戦を強いられたオーガの姿も。

しかしそれ以上の敵と戦うことに。


・歌姫降臨

ハイプリが突如の来日公演開催。

チケットを取り損ねた芙蓉。

救世主として現れたのは従弟の飛鳥


・珍獣&珍味ハンター部活動日誌その2

今回は目覚めたらジャングルの中(洞窟に変更するかもしれません)。

さらには新入部員も参戦。


・会長の恋人

校内で噂に。

芙蓉がいよいよ就任か?!


・工藤凛花親衛隊 VS. 草薙静流ファンクラブ

東高の4大勢力、生徒会、風紀委員会、工藤凛花親衛隊そして草薙静流ファンクラブ。

その勢力図が大きく変わろうとしていた。

親衛隊の副隊長に橘由佳、ファンクラブ副会長に冴島由樹が新たに就任。

真っ二つに分かれる生徒会の面々。

芙蓉は全面戦争を止められるのか!?


・ステイツの留学生

東高の留学生の中で最大派閥。

彼らは、会長の番犬でありステイツからの帰国子女でもある芙蓉への接触を試みる。


・期末試験の勉強会

学園ものの定番。

勉強は得意のはずの芙蓉だが、会長のせいで授業を欠席しすぎてピンチに。

凛花先生と由樹先生の出番。


・第5公社の総長

いよいよ登場。


・ドローン代理戦争

由樹が飛ばしていたドローンが女子寮付近にて、胡桃の式神に墜とされる。

男子寮と女子寮でドローン対決をすることに。


・肝試し大会

紫苑の思いつきで開催。

全校生徒強制参加。

霊能系の学生+紫苑が脅かす側。

紫苑が連れて来た怪物によって、エリート高校生が次々に刈られていく。


・徹夜で恋愛シミュレーションゲーム

タイトルの通りです。男子寮です。3人です。ヒロインの好みが分かれます。


・由樹の大浴場突撃作戦

第2弾。

シチュエーションは前回とほぼ同じですが、今度は芙蓉も警戒しております。


・静流さんの緊急ミッション

芙蓉と紫苑が休日にお出かけ。

静流さんは尾行を決行。


・召喚獣

由樹が魔獣召喚の儀式に挑戦。

現れたのは……


・さとりのしょ

賢者に転職するためのあれです。由樹が読んでしまいます。


・コスプレ企画

かつてフレイが送ってきた衣装。

生徒会女性陣がコスプレコンテスト。


・夏休みの予定は海? 山?

生徒会での夏季合宿を企画。

海を主張する凛花。

山を希望する静流。

2人に詰め寄られる芙蓉。

しかし決定権を持つのは会長様。


・会長による4章登場人物紹介


*料理研究部との対決

時系列的にはこの辺りなのですが、紫苑の1年生編を書くまでは見送るかもしれません。


他にもスピンオフのアイデアがありますが、余力がないので当分先です。

どの作品も暴走系ヒロインという点は共通です。


・由樹と芽衣 始動編

2人の過去が紐解かれる物語。


大人びた小学3年生の冴島由樹は、風の精霊王の加護を受けた神童。

そんな彼の通う魔法塾に、幼馴染の野々村芽衣が入塾する。

自信過剰だった由樹は芽衣にKOされ、強制的に舎弟にさせられてしまう。


そんな2人は地元で起きた神隠し事件に挑むことに。

その影に潜む陰謀はあまりにも大きかった。

由樹は秘術を成功させ、芽衣の命を繋ぎ止めるが、代償として多くを失う。

さらに救ったはずの芽衣すらも、その体に宿るのは別の魂だった。

悲劇のままでは終わらないが、東高入学までの道程も平坦ではなかった。

新たなスタイルを模索する由樹は、異世界の知識を持つが故に狙われることになるメイを守るために暗躍する。


・由樹と芽衣 完結編

芙蓉が東高を去った後、再び物語が動き出す。

由樹は復讐のため、そして芙蓉と交わした最後の約束を果たすために、人知れず王に立ち向かう。


・紫苑1年生

2章で描かれた凛花の過去編の続き。

彼女が静流と共に、紫苑との絆を紡ぐ物語。

最後には2人が指輪の騎士として誓いを立て、土の精霊王へと挑む。


・春雨と咲夜

総合格闘家を自称する高宮春雨は、中学生の時点で名門富士の高宮家で敵無し。

さらには地下闘技場の花形ファイター。

そんな彼だが、高宮家当主によってそろそろ魔法と向き合うようにと、強制的に東高へと入学させられてしまう。

自身の力を証明するために、魔法に頼らず己の肉体だけで東高の頂点を目指す彼だが、すぐに出鼻を挫かれることになる。

生徒会副会長でありローズの弟子、錬金術師の咲夜の奸計に巻き込まれて、生徒会の雑用係へ。

肉体派の春雨と頭脳派の咲夜、伝説のコンビの物語。

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