ごきげんよう、難しい問題ですね、家族の情愛の問題。
芙蓉くんも、会長さんも、それぞれ違う形ではありますが、親と子の関係に関しては一般とは違う思いと情念がありますものね。
あとがきに書かれていたようにそれぞれの過去の記憶や想いを、それぞれが沙耶ちゃんに重ねているので、合意形成は難しいし、合意を形成する必要もないのでしょう。
ただ、沙耶ちゃんの意思は尊重すべきでしょうし、菅野夫妻の想いも(その資格の有無は関係なく)考慮すべきなのでしょう。
やはり芙蓉くんのプロとしての考え方の通り、当初目的の達成だけを狙う(ついでに他の子供たちも、というのは状況によりあり得るのでしょうが)のが一番の近道でありリスクの少ない方法なんでしょうね。
会長さんと芙蓉くんがどんな手法をとるのか、ドキドキしながら次回をお待ちしていますね。
作者からの返信
おだ しのぶ様
いつもコメントありがとうございます。
たしかに難しい問題ですね。
関わった人物の数だけ答えがあります。
菅野夫妻が沙耶ちゃんと向き合おうとしていることは救いでしょうか。
今回は芙蓉の判断が優先されましたが、紫苑との意見の対立は今後も避けられないかもしれません。
将来2人は子育ての方針で揉めそうですね。
親を全く知らないと、どんな事情であれ育ての親がいるとでは、部分的には同じでも、確実に違いますねえ。
そして、以前に出て来た実験施設がこの会の前身でしたか。
会長様は、今回かなり私情入っているみたいですねえ(-ω-;)
作者からの返信
水守風火=ミズモリ様
いつもコメントありがとうございます。
親子のデリケートな問題ですね。
戦いでは強い芙蓉と紫苑ですが、精神面では未成熟です。
今回の仕事そのものが会長の私情のようなものなので、不安要素がありました。
ようやく芙蓉もそのことに気がついたようです。
どんなに強力な能力者でも、こと、親子関係に関しては、まだまだ、冷静になるには難しい年ごろなのでしょうね。