7 捜索
『あらすじ』
テトラドの会へ潜入
司祭の佐参
儀式は本物
***
消灯時間を過ぎた深夜。
俺は物音を立てないように、割り当てられた寝床から抜け出した。
テトラドの会では能力開発を集中的に行うために、
特に入会直後の信者は、最低でも1週間は本部の施設に拘束される。
人数が多いとは言え、さすがにみんなまとめて床に雑魚寝ではない。
カプセルホテルのような、布切れ1枚で遮られた小さなパーソナルスペースを与えられた。
こんな状況下で寝泊まりするなんて、正気の
別に寝床の環境の悪さに文句を付けている訳ではない。
たとえ魔法を使わなくても、人の心を操ることはできる。
外界との関りを断ち、食事や睡眠といった生活の要素を掌握することは、マインドコントロールの初歩だ。
しかも新たな属性に目覚めるという奇跡に立ち会った信者達は、冷静さを欠いており、誰一人疑う素振りはなかった。
長期戦になれば、信仰に興味のない紫苑や俺だって、精神を蝕まれるかもしれない。
物理的な警戒に限らず、精神面でも四六時中気を張らなければならない。
短期決戦に持ち込むためにも、体力回復より
礼拝の直後は派手な動きを避けるしかなかった。
下手に行動してしまうと、代弁者へと祭り上げられた子供達の警護が増すと判断して、先にマッピングに力を注いだ。
新人では立ち入ることのできない部屋はいくつかあるが、おおよその見取り図は完成している。
外観からここが2階建ての建造物であることは分かっており、階段や昇降機も2階までしかない。
確認できていない部屋の寸法から、子供達を収容できるようなスペースはなさそうだ。
礼拝の時以外は、代弁者らはこの敷地にいないのかもしれない。
しかし重要な人材を外部に置くなんて大胆なことをするとは考えられない。
地上に隠せないならば地下というは、サスペンスで良くある話だ。
凛花先輩がいれば魔法で探知できるが、俺ができるのは直感を頼りに怪しい場所を順に調べるだけだ。
ちなみに紫苑とは、昼の一件から1度も話せていない。
礼拝の後も互いに独自に動いている状態だ。
日中に回収した荷物の中から、通信機器を渡してあるので、会話がなくても情報の共有はできている。
しかし夜の探索については伝えていない。
俺1人の方が動きやすい。
紫苑が真価を発揮するのは物量戦であり、救出の際に活躍してもらう。
とりあえず夜の捜索のスタート地点は礼拝堂の出入り口。
子供達を連れて行った司祭の退出時の足の向きから、捜索範囲を敷地の半分に絞ることができる。
さらに一般信者では立ち入ることのできない場所として、候補は限られている。
俺は息を潜めて自身の気配を殺す。
さらに周囲に対する警戒を強める。
魔力による身体能力の強化は、視覚と聴覚に割く。
これにより暗い場所でも、色の識別まではできなくても、大まかな
さらに死角に誰かが隠れていても、呼吸の音を拾うことで先手を打てる。
この能力のサポートがなければ、俺の隠密活動はステイツの部隊で最低基準を満たす程度しかない。
捜索を続けながらも、何度か一般信者の巡回をやり過ごした。
入信したばかりの紫苑や俺には、巡回ルートや当番を知らされていない。
ある程度信頼された人間だけで回しているのだろう。
身内による巡回は、捜索をする俺にとっては都合が良い。
いくら信仰心があっても、警備として素人であることには変わりない。
やり過ごすことはとても簡単で、捜索のペースを少し抑える程度だ。
そんな中、素人の警備をやり過ごしたばかりなのに、再び誰かが接近して来た。
真っ直ぐな廊下の曲がり角の先。
まだ視界に捉えられない。
他の部屋に入って身を隠すことを検討するが、すぐに無駄だと悟った。
向こうも俺のことを察知したようで、呼吸音が変わった。
ならば慌てて隠れようとして無防備を
腰元に装備していたワイヤーを両手で持ってピンと伸ばす。
威圧感や魔力はあまりないが、俺のように意図的に隠している訳でもない。
接近する足音が聞こえているのに、懐中電灯の明かりが見えてこない。
普通ではないと思っていたが、やはり通常の巡回ではなさそうだ。
幸いなことに灯りがないならば、顔を隠す必要がない。
壁に背中を預けた俺は、曲がり角に差し掛かったターゲットへと迫る。
伸ばしたワイヤーで相手の両腕を巻き込むように上半身を拘束しようとする。
しかしすぐにその力を緩めることになった。
「後輩君、
「(夜這いちゃうわ!)」
「相変わらずツッコミの初速がいいわね。しかも声を小さく抑えているとこは抜け目がないね」
「(あんたのせいだろ!)」
なんだかこういうやり取りは久しぶりな気がする。
昼以降は互いに素っ気ない態度だった俺達だが、突然の接触のせいで、ついいつものノリで返してしまった。
「どうせ後輩君は
捜索には戦力外だと判断した彼女に先を越されていた。
自由になれた時間から逆算するとかなり早い手際だ。
運に恵まれたのか、それとも何かしらの手段を使ったのだろうか
「私に探知系の魔法が無いとでも思った?」
紫苑が使う魔法は本人の自己申告によると固有魔法“指輪の騎士達”のみだが、単純な魔力だけでの身体強化、物質固定、砲撃、広域攻撃、自己回復など様々なことを器用にこなす。
俺は資料で読んだだけだが、昨年の生徒会
ステイツの分析では、この際に相手を捕捉するために探知魔法を使った可能性を示唆していた。
しかし探知にはリスクがある。
周囲に魔法使いがいると、こちらの存在を知らせることになりかねない。
まさに“深淵をのぞく時……”と同じという訳だ。
「探知なんてやって大丈夫なのですか?」
「女は秘密を着飾って……えっとなんだっけ」
締まらないが、とりあえず大丈夫なようだ。
「それにしても地下への通路を見つけたならば、メールで伝えてくれればいいものを……」
その為にわざわざ隠していたスマホを回収して、彼女に渡したのだが通信機器の意味がない。
「だって後輩君に教えたら、1人で勝手に行っちゃうでしょ」
それは否定できない。
彼女と一緒に行動すれば、トラブルを呼び込む可能性が倍増する。
地下へ向けて出発する紫苑に続き歩き出そうとする。
しかし彼女は急に振り返り、顔を近づけて俺の耳元で
「私はまだ、不機嫌なんだからね」
女ってやつは怖いなぁ。
いや、これでは世の女性に失礼だな。
俺が怖いのは、九重紫苑という女だけか。
それでも会長の方から歩み寄ってくれたような形だ。
***
「見張りは2人のようね」
会長の見つけた地下通路の先にあったのは、地上施設に等しい広大な空間だった。
テトラドの本部は学校と斎場を組み合わせたような建物だが、この地下は病院とか研究所といった雰囲気だ。
飾り気のないコンクリートの壁と、通路からでは覗くことのできない窓のない部屋が続いていた。
そして厳重な警備を想定したのだが、かなり拍子抜けな状況だ。
秘密ということもあって、地上で行われていたような信者による巡回はなかった。
会長が口にした通り見張りは2人だけ。
まだ俺達の存在に気付いていない。
通路の真ん中にいる彼らは、両側の壁に背を向けるように、パイプ椅子に座り談笑している。
幸いなことに、地上からの階段を降りてすぐの位置は、彼らから死角になっていた。
さらに両人共に上位の魔法を発動できる程度の魔力を保持している。
対人戦の訓練をしている東高に限らず、荒事を得意とする魔法使いは武装していることが多い。
なぜなら
しかしそれは裏を返せば、こちらが不意打ちをする際に魔法による反撃を考慮する必要がないということでもある。
「後輩君、作戦コード
(いやっ、知らねぇし)
俺が静止の言葉を口にする前に、会長が警備の片方へと真っ直ぐに突撃する。
状況が始まってしまった以上、覚悟を決めるしかない。
俺は残るもう1人へと距離を詰める。
後ろを取ることができない以上、正面から最短での制圧しか手はない。
警棒を握った相手に対して、先端に適当な
相手の肉体に接触したワイヤーは腕を巻き込んで2周、3周する。
奇襲に対して敵も冷静であり、即座に拘束を断ち切ろうと詠唱を始める。
しかしその隙に俺は一気に組み伏せる。
まず片手で敵の口元を塞ぎ、もう片方で関節を
ジタバタされるが、逃がすつもりはない。
本来ならば締め技で気絶させる方が適切なのだが、相手が魔法使いならばこれで十分だ。
できる限り体を密着させることで、魔力の吸収効率を高める。
急激な魔力の低下による失神を確認したのは数秒先だった。
すぐに会長の方を確認するが、そちらも迅速な制圧に成功していた。
魔力を奪った俺に対して、彼女は魔力を流し込むことで相手の意識を刈り取っていた。
かなり行き当たりばったりの行動だったが、とりあえずは安全を確保できた。
「読者にとっては、胡桃ちゃんと校長以来の戦闘シーンだったけど、あっけなかったわね」
「何を言っているのですか。潜入ミッションなので戦闘は極力避けるべきです」
「私が悪いみたいな言い方しないでくれる?」
「完全に会長の独断先行でしたよ。ところで作戦コードβって、何なのですか?」
「βは各自突撃よ。ちなみにαが一斉に突撃で、γが状況を見て突撃。そしてΔが気分次第で突撃よ」
(全部突撃じゃないか! いや、気分次第で突撃ってなんだよ)
血の気が多いのは会長なのか、それとも第5の連中みんななのか。
少なくとも凛花先輩も静流先輩も力ずくで問題を解決しようとする強引な側面がある。
改めて見張りを制圧した地下区画の捜索を開始する。
全てのドアには電子錠が掛かっていたが、地下通路発見に引き続き、再び会長様が活躍した。
彼女の持っていたスマホには、強力なハッキングアプリがインストールされていた。
厳密には凛花先輩の組んだ違法プログラム。
開錠程度ならば、難しい操作をしなくとも自動で処理してくれる。
しかも警備システムとの接続を勝手に切ってくれるほどの初心者仕様だそうだ。
部屋の中を順に確認したが、特に人の気配はなかった。
地下に入って最初に抱いた印象通り、医療関係の研究施設のようだ。
実際に診察室、手術室やリハビリルームの様なものがあった。
そして薬品や顕微鏡も並ぶが、ステイツの科学者のクレアさんの仕事場で目にした魔法関係の機材も設置されていた。
もちろん夜間なので利用者はいないが、誰のための施設なのかはなんとなく想像できる。
十数分ほどの捜索の末に、俺達は探していたものを見つけた。
部屋に入った瞬間、すぐに分かった。
酸素カプセルのようなものがズラリと並んでいる。
その数は20を超え、半数が稼働しているようだ。
照明を点けるべきか
警備の2人を気絶させてから10分以上経過していることので、慎重さよりも迅速さを選ぶのは悪い判断ではない。
カプセルの上半分は、ガラスのような透明な素材で光を透過させている。
電源の入っている全ての中に、人の姿が見えた。
最も近くのひとつには見覚えのある顔があった。
礼拝堂で奇跡を引き起こすために、何らかの代償を支払った代弁者の少年だ。
あの時と違って、目隠しと手錠はされていない。
安定した呼吸のリズムで寝ているようだ。
「後輩君、こっち」
会長に呼ばれた先のカプセルに、第1目的の少女がいた。
料亭で須藤さんから渡された写真で見た沙耶ちゃん。
少し癖毛のある彼女は同年代の少女に比べると、痩せすぎのように見える。
先ほどの少年と同じく眠っているようだが、頭部と両手に何らかの機材が取り付けられている。
そしてカプセルの隣では心拍数、呼吸、体温、血圧といったバイタルがモニタリングされている。
これらが医療目的なのか、あるいは研究目的なのか俺では判断できない。
とりあえずスマホのカメラで2、3枚撮影する。
第5公社の仕事なので、クレアさんには相談できないが、凛花先輩の意見を伺うのに使える。
場合によっては、沙耶ちゃんが軟禁状態であることを補強する証拠になる。
これだけでも1日目にしては大きな収穫だが、可能ならば彼女本人の意思を確認したい。
「後輩君って機械得意?」
「さすがに医療機器は扱ったことありませんよ」
「だよね。じゃあ仕方がないか」
仕方がないと諦めた会長は、適当にボタンを押し始める。
この人の思いっきりの良さにはいつも驚かされる。
とりあえず“OPEN”と書かれたボタンを押すと、モーターの駆動音と共にカプセルの透明な上半分が開いた。
リアルタイムで表示されているバイタルを見る限り、特に問題はなさそうだ。
会長様が沙耶ちゃんの身体に触れると、少女はもぞもぞと動き出す。
どうやら薬物の投与で誘導された睡眠ではなく、自発的なもののようだ。
会長は大きな刺激は加えずに、優しく沙耶ちゃんの目覚めを促す。
目覚めてすぐに会長と俺の姿を認識した少女の顔には、驚きと怯えが浮かんだ。
たとえ子供でなくても当然の反応だ。
「私は紫苑。お名前を教えてくれるかな」
彼女は沙耶ちゃんの目線に合わせるように腰を低くしている。
いつも強引で大胆な会長様だが、こういう所で気が回るのはとても彼女らしい。
「さ、さや……菅野、沙耶です」
聞き取るにはとても細くて小さい声。
「沙耶ちゃんだね。私は須藤さんに頼まれて、あなたのことを探しに来たの。今すぐここを出て孤児院に戻ろっか」
会長は沙耶ちゃんに取り付けられた機材を外していく。
まだ寝起きで少し反応に乏しいようだが、外傷などは特に見当たらない。
一方俺は誰か来ないか警戒しながら、証拠集めをする。
誘拐事件の被害者なんかだと、男性恐怖症になる女性は少なくない。
俺が手や口を出すと、余計なことになる可能性があるので、沙耶ちゃんへの対応は会長に任せる。
他の子ども達も助け出したいが、現状手に余る。
まずは沙耶ちゃんを救出できれば、警察、さらには魔法公社総出で突入できる。
沙耶ちゃんは会長にされるがままで、体に自分の意思が乗っているように見えない。
額や両腕の配線を外すと、会長はカプセルの中の少女の手を引こうとする。
「いや!」
明確な拒絶。
時間を気にするあまり、強引過ぎたのかもしれない。
10に満たない少女に味方であることを信じ込ませるのはとても難しい。
それでも会長のここまでの対応はとても丁寧で、保護のお手本のように思える。
「お母さんとお父さんが一緒じゃなきゃ、嫌!」
沙耶ちゃんの産みの親のことは知らないが、おそらく孤児院から引き取った新たな両親のことを言っているのだろう。
彼らはテトラドの信者であることは分かっているが、潜入してから未だにその姿を見せていない。
「親って言っても、まだ一週間でしょ。それよりも須藤さんの所に行きましょ」
会長のそれは
たとえ数日だとしても、親というのは子供にとって無条件に頼れる
それを否定してはいけない。
1度拒絶を示した沙耶ちゃんは、もう会長と目を合わせようとしない。
俺達は警察ではない。
テトラドの会が黒に近いグレーだとしても、決定的な証拠がなければ、強引な手を打つことはできない。
審査を簡略化されていたとしても、養子縁組に関しては正式な手続きだ。
依頼主の須藤さんよりも、沙耶ちゃん自身の自由意思や、彼女の両親の考えが優先されてしまう。
孤児院側が彼らを里親として相応しくないと判断したとしても、正規の手続きを踏まなければ保護できない。
もちろんステイツのエージェントとしてならば、違法行為も
「会長、今日はここで退きましょう」
「駄目よ。沙耶ちゃんをこのまま置いておけないわ。先に他の子達の解放をお願い」
彼女の指示は更なる悪手としか思えない。
もしかしてムキになっているのではないか。
沙耶ちゃんの両親は、おそらくこの施設のどこかに軟禁されているのだろうが、残念ながらその証拠はない。
少なくとも今すぐ彼女達の身に危険が及ばないならば、一旦退くのは失策ではない。
「ほら行くわよ」
会長様が強引に沙耶ちゃんの手を引いた。
少女がいくら拒絶したとしても、相手は絶対強者だ。
「い、やー!」
その瞬間空気が変わった。
場面転換の表現などではなく、魔法的な変化だ。
先ほどまで普通だった沙耶ちゃんの内側から魔力が
いくら本気じゃないとはいえ、小さい子が会長の意思に反することなど尋常ではない。
なぜ今まで気づかなかったのだろうか。
目の前の少女から危険を感じる。
礼拝堂で見た3人の代弁者とは違う何かだ。
魔力量そのものは会長に及ばないが、それでもこの年で凛花先輩クラスを上回っている。
何よりも俺の直感が、彼女が人間なのかを疑っている。
力と存在がアンバランス過ぎる。
彼女も代弁者なのか。
そもそも代弁者とはなんなのか。
しかし状況はさらに悪くなる。
騒ぎすぎてしまったようで、サイレンのような警報が鳴りだした。
時間切れだ。
1度退くか、ニホンで犯罪者になるかの2択しかない。
依頼失敗は問題ないが、指名手配は九重紫苑の今後の護衛に支障をきたす。
今度は俺が強引に会長の手を引いた。
証拠
俺達がやって来た階段の方から複数の足音がする。
隠れられそうな部屋を頭の中で検索する。
「2人ともこっちだ」
聞き覚えのある声。
俺が判断に迷った一瞬で、会長が先頭へと代わった。
階段とは逆方向からの声に導かれて走りだす。
その先には降りて来たのとは別の階段があり、地上へと駆け上る。
「ここは俺に任せて、今日は寝床に戻りなさい。明日の朝にはこの施設を出なさい」
俺達を助けたのは、司祭姿の佐参だった。
この場を彼に納めてもらうのが最適なのかは分からないが、他に選択肢がない。
地下から脱出した会長と俺は、いつでも逃走できる準備をしてから解散した。
証拠としては弱いが、カプセルの中に入った沙耶ちゃんの写真を撮ることができた。
俺達は佐参の言葉に従って脱出するつもりはなく、明日からは彼女の両親を捜索するつもりだ。
それにカプセルのある部屋に入ってから、会長は冷静じゃなかった。
理由は分からないが、また同じようなことになれば、俺がフォローしなければならない。
だけど夜はまだ終わらない。
今回は見逃してくれた佐参だが、どちら側の人間なのかはっきりさせる必要がある。
***
『あとがき』
ようやくの目的の沙耶ちゃんの登場です。
強引に連れ出して終わりではありませんでした。
次回は会長抜きで、佐参と相対します。
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