世界観まとめ読み (ネタバレなし)

『まえがき』


ここまで読んでくれた読者の方々、ありがとうございました。


世界観を整理しました。

元々はここまでに書いていた内容でしたが、あまりにも多いので、物語の進行に合わせて説明することにしましたが、まとめて読みたい方はこちらでどうぞ。

wiki・e・iaの感覚で利用してください。

楽しんでくれれば、嬉しいです。


1部先取りしている物もありますが、本編のネタバレになるものはございません。

***


*19世紀以降の魔法使い

 紀元前より人間社会の裏では、魔法使い達が暗躍していた。

 歴史の表舞台に出ることはなく、魔界から侵攻してきた魔獣の退治や、要人の護衛に暗殺や、都市の建設など、その活動は多岐に渡る。


 しかし19世紀に入って、魔法使い達と社会の関係は一変した。

 4柱の精霊王が人類に四元素魔法を授けた。

精霊王たちの目的は分からないが、誰にでも四元素魔法の会得の可能性が与えられた。

 それにより魔法は公のものになり、各国は魔法使いの育成と確保を競いあった。

 しかし2度の大戦で魔法使い達を多く損耗したため、各国は魔法使いを戦力として保持しないことを条約で結んだ。

 それを機に魔法使い達の中核となったのが、魔法公社。

 魔法公社は、中世ヨーロッパのギルドのようなもので、どの国家にも属さず、魔法使いの仕事の窓口はこの公社が一手に担うこととなった。


 国家とは独立した魔法使いの自助組織である魔法公社は魔法絡みの仕事の9割以上をシェアしている。

 第1から第4までの魔法公社には、四元素それぞれの精霊王との契約者がいて、他の魔法組織は正面から逆らえず、取り込まれて今の大勢力になった。

 芙蓉達のような裏の組織でなければ、魔法使いとして働くには魔法公社の傘下に入ることになる。


 職業として正式に魔法使いを名乗るには、魔法公社からライセンスを得る必要がある。

 古くからある魔法組織は、頭目が魔法公社からライセンスを得ることで、存続を認められ、魔法公社に取り込まれていった。


*東ニホン魔法高校

 東ニホン魔法高校は魔法公社の下部組織にあたる教育機関で、通称『東高ひがしこう』。

 ニホンには魔法公社運営の魔法高校は、第1公社運営の東高と、第2公社運営の西高のみ。


 東高の特色は、魔法使い同士の決闘に重きを置いている点。

 本来魔法使いは戦場で遠距離砲台として扱われるので、魔法使い同士が顔を合わせることはほとんどない。

 しかし東高はランキング戦という1対1の決闘によって学生達が順位を競っている。

 現代の魔法使いの活躍の場は、魔獣退治、災害救助、要人の護衛、重機の入れない建設現場など多岐にわたる。

 魔法使いの負傷は現場の混乱を招くため、いざというときに、自分の身を守ることができる魔法使いは、意外と重宝される。

 そのため東高は世界的にも注目されており、腕に自信のある魔法使いの卵が国内外から集まっている。


 この東高のランキング戦は、基本的に正面から向き合っての決闘方式なので、現場での強さがそのまま順位に直結する訳ではない。

 特に近接戦に秀でた者が有利になってしまう。

 そのためランキング戦で上位にいるものは、様々な工夫をしている。


 1年生は入試の結果で暫定のランキングが与えられる。

 5月末に行われる新人戦が終わるまでは、1年生同士でランキング戦が行われ、それ以降は学年無差別の校内ランキングに組み込まれる。


 生徒会長は、生徒会戦挙・・で決まる。

 立候補者たちのバトルロワイヤルで、勝者が生徒会長とランキング1位の座を獲得する。


 東ニホン魔法高校では、入学時点で1学年に1クラス40人前後が8クラスの編成で、多くの魔法使いの卵が集められている。

 このうちに入学前に頭角を現している者は50名前後だが、そうでない学生でも魔力が常人より大きかったり、複数の属性に適正があったりする。

 魔法を使ったことのない者も少なからずいる。

 クラスごとの実力は均等になるように割り振られている。



*四元素魔法と固有魔法

 精霊王から伝えられた魔法が四元素魔法で、火、水、風、土に分類される。

 複数に適正のある者や、どれにも適正がない者、後天的に適正が現れる者がいる。

 契約者だけが使える精霊王の顕現は強力だけど、使用した術者は魔力を永遠に失う。

 四元素魔法以外の魔法はすべて、固有魔法に分類される。

 血筋や特別な修練や魔法具などが必要で、会得が難しい。

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