やわらかSoft

接続(せつぞく)


「どこにでもあるようなものでも、全部自分のものにできる。自分にあるものとは、他の誰にでもあるようなものだ。」

(横、水平の繋がり)


フランス、イギリス、アメリカ、ドイツやオーストラリアに住む人々にも。僕のなかで育ったものなら、国外の人であっても取り扱うことができる。(単なる発言/発想)

しかしながら、これは枝肉の重量のように、牛1頭から取れる肉の量みたいなもんだ。肉を買い求めに来る客がいて、ある程度の大きさを欲しがっているところに成り立つ。僕のなかで育ったものだからといって、独占できるわけではないんだ。僕のなかで育ったものが小さいわけではなく、小さいものだと客に知ってもらう必要がある。(限られているものはきっと、共有するべきだという考え方)


僕はそういうところを感じている人間だ。僕には贅沢を好むところがあって、常に贅沢をさせろと要求するところがある。この時、贅沢という言葉から金品や装飾品を連想する人がいるだろう。また、発展や進歩を思い起こす人もいるかもしれない。僕は思う、これらと僕の感想は少し違っていると。それは、顧客を満足させることでは決してないだろう。むしろ、顧客に要求するところにあるのかもしれない。僕が魅了されている「贅沢」とは何だろうか。(享受への切断)


「目に入るものから我々は多くを学ぶものだ。自分は質問をして、相手に喋らせている。相手を見て、微笑むだけ。」


冷蔵庫のなかを見れば分かるが、冷たい空気の流れがあり、ふさわしい場所に合わせて食材が置かれているだろう。まるで決まり事でもあるかのようで、考えてみると面白い。お腹が空いていなくても、その気になったら口に運ぶ人を見ているだけで、観察してみると面白い。思い出しているだけで、楽しい気分になることもある。こうして僕が気づいたのは、僕は楽しんでいると思う。


こんな話は、橋谷さんを困惑させるかもしれないから、申し訳なくなってくる。


それでも知って貰いたいと思うから、また僕から我儘を言っているのだと思うから。


それでも、僕は悩んでいることを実生活に上手く取り入れていきたいと思っているから、これを悩まずにはいられない。この流れを止めることは出来ない。だから、この流れを上手く接続する事を可能にしようとしているのだと思う。僕が橋谷さんのためには、接続するしかない。(接続のための接続)






リチャードリンドナー「機械と少年」

ジルドゥルーズ「アンチ・オイディプス」



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