異世界転移先でお面職人という職業を選んでしまった件。有り得ないチート能力で神々を従え戦う最強のお面職人パーティの日常

第23話 シャトー最上階での談義

「翔がギルドに？」

「うむ」

「どうしてだ？」

「おぉ。リドルとやら。翔はなんか用があると言っておったぞ」

「翔いないんですかー？」

「そうみたいだ。リュグベル」

「おはよう。あれ？また俺が最後か。」

「トリート。おはよう」

「あぁ。奏。おはよう」

「トリート。補給剤いる？」

「いや。もうだいぶ回復したからいいや」

「そう。」

「それにしても翔がいないなんてあまりないことよね」

「そうだな」

「我は主らと話もいいが。お面に戻っておるぞ」

「じゃあね。クロノス」

「うむ」

「それで神がいなくなったけど。俺ら4人で何か翔に出来ないかな？」

「というと？」

「日頃の感謝だ。俺やトリート。リュグベルもか。パーティに入れてもらってろくなお礼もしてねぇからな」

「確かにそうだけど翔が喜びそうなものって私もわからないわ」

「どーして？奏と翔って初めから一緒でしょ？」

「そうだけど出身地が違うのよ。私と翔は突然この世界に転生させられたのよ」

「なんか伝記で見た事あるけど神を従えるものが現れるとか書いてはあったな」

「もしかしてそれが翔なのか？」

「私はこの世界の伝記はまだ読んだこともないから分からないけど。もしかしたらそうかもね」

「奏は翔と会った時そんなことを聞いてたのか？」

「お面を作る団体にいたことは知ってたけど。神を従えるなんて力聞いてないわ」

「翔は違う世界でもお面職人だったのか？」

「それは分からないわ。トリート。趣味かもしれないし。本格的にやってたのかもしれない」

「まじないについては聞いているけど。それで神を呼べるとはな…」

「私もユグドラシルを召喚した時は驚いたわよ」

「懐かしいなユグドラシル」

「あれが初クエストだったな」

「懐かしいわね｣

「それから俺たち。トリートも含めて成長したよな。奏も単独クエスト成功してるし」

「そうね。翔だけの力じゃないことは確かだと思うわよ」

「っても俺は魔法思いっきりやったことないしなぁ」

「最近俺の魔剣七星剣の出番多いよな」

「それ魔剣でしょ。トリートの実力じゃないじゃない。」

「いいだろ！強いんだから！最初は最弱の剣士ってあだ名だったけどもう最弱とも呼ばれないし」

「魔剣使いのバカに肩書きが変わっただけよ」

「リュグベル！厳しいなぁ」

「とりあえず翔の為になにかするんでしょ？」

「そうだ！翔になんかプレゼントしようぜ！」

「いいわ。みんな行きましょ」

次回翔へのプレゼントは何になるのか！？