第18話再びの単独クエスト
「翔ー!行ってくるわね」
「おう。単独クエスト頑張ってこいよ」
「ギルドに言って単独クエストでもこなせるようなクエスト多めに発注してもらったから」
「翔になんでそんなことができるの?」
「お面職人パーティは今やこの街最強パーティになってる。それくらいは出来る」
「確かに常に神がいるパーティだもんね…」
「まぁそんなところだ。楽しんでくるといい」
「わかったわ。行ってくるわね!」
「さて。翔が言ってたように簡単なクエストが増えてるわね」
「スライム討伐すら失敗してるから今回はちゃんと成功させたいわ」
「狼討伐?1匹でOKか…これにしましょ」
移動移動
「狼がいるのはこの辺かしら…」
「ぐるるるる」
「1匹でOKとか書いてあったけど狼って複数行動するんだった…これじゃ話が違うわよ…」
「とりあえず1匹ずつ倒していくしかなさそうね」
「剣戟 流転!」
「とりあえず1匹と…あと4匹いるわね」
「闘技場で密かに鍛えた技使ってみるしかないようね」
「剣戟!桜の舞!」
奏の剣が分身したように見える
それだけ速い連撃だった
「必殺技でやっと4匹倒せるって私もまだトレーニングが足りないようね…」
「でもまぁこれで単独クエスト成功ね!」
「ギルドへ戻ろ」
ギルドにて
「奏さん!単独クエスト成功おめでとうございます。単独クエストは報酬が1人に払われるのでお金は稼ぎやすいんですよー」
「そうなの?それで今回の報酬は??」
「本来なら銀貨1枚ですけど今回5匹の狼を倒されたので金貨2枚に銀貨も2枚です」
「倒した数でそんなに報酬あがるの?」
「群れで襲ってくるのはギルドとしては想定外でした。そのお詫びも込めてということです」
「ありがとう。私はシャトーに戻るわね」
「また頑張ってくださいねー!」
帰宅した奏
「お、奏。どうだった?」
「単独クエスト成功よ!」
「おめでとう奏!単独クエスト成功はお面職人パーティ初の快挙だ!」
「リドルとか強いのになんで単独クエスト受けないの?」
「どーしても稼ぎが安くなるからな。あいつも行きたがらないしいいんだ」
「奏を単独クエストに行かせたのは理由があるんだ」
「理由?」
「闘技場では死ぬことはない。実戦でどう戦うか身につけてほしかったんだ」
「結果的には成功したけどこのパーティで私って最弱なのよね…」
「それは間違いだ奏。誰も言ってこないが最弱は俺だ」
「翔が最弱な訳ないでしょ!」
「よく考えてみてくれ。おれは神の力で戦ってるに過ぎない。神の力がなかったら最弱もいいところだ」
「ま、まぁそうだけどお面被ったら強いじゃない。それこそ最強よ?」
「それも神の力だ。装備もお面だけって見た目だけでも最弱だ。だから奏はそんなこと気にするな」
「そうだけど…」
「奏は奏にしか出来ないことがある。それでいいだろ。違うか?」
「それもそうね。今回報酬多かったからまたリュグベルに預けるわ」
「おう。とにかくおめでとうな。奏」
単独クエスト初成功!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます