第19話久しぶりのパーティクエスト
「よっし。いろいろ準備完了っと」
「クロノス。今日はクエスト受けにいくからみんなを呼んできてくれ」
「主よ。分かったぞ」
「お!久しぶりにクエストかー!いいな!」
「俺はまた魔剣に血液取られるのか…」
「それについてはこっちで手配してリュグベルに渡してある」
「マジックアイテム 補給剤です!」
「補給剤?あれ血液補給にはならないだろ」
「翔がまじないをかけた特別な補給剤なんです!」
「そーいや翔はいつからまじない使いになったんだ?」
「俺か?この世界に来る前からお面を作るグループにいてな。その時から丹精込めて作ってたんだ」
「それで?」
「お面に命を吹き込む瞬間。まぁ前いた世界では厨二病だとか言われたけどその時この世界で言われるまじないを使えることに気づいた」
「この補給剤はそれの応用って訳だ」
「血液取られることに変わりないんだけどなぁ」
「嫌なら来なくてもいいんだぜ?」
「うっせーな!リドル!いくよ!!行けばいいんだろ!」
「奏も行けるか?」
「えぇ。行けるわよ」
「よし!今回は少し難しいクエストを受けよう」
「星いくつくらい?」
「20だ」
「ボストロルが10だからその倍じゃない!」
「奏はそう言うと思ったよ。けどトリート以外誰もビビってないだろ?」
「それもそうね。みんななんで怖くないの?」
「いやぁ俺とリュグベルは星30まで受けたことあるからな」
「これで分かったか?奏。俺は今回のクエストをただの金稼ぎだとは思ってない。お面職人パーティの本当の力を測る為のクエストだ。」
「なるほどね。そーゆー訳か…」
「んじゃあこのトロイア討伐にしよう」
「わかったわ。受付に出してくる」
移動移動
「リュグベル!トロイアはどこにいる?」
「西の方に2km行ったところです!」
「前から気になってたんだがその探知スキルの効果範囲ってどれくらいなんだ?」
「約10kmが限界ですね」
「なるほど」
「クロノス!また乗せてくれよ!」
「我は神だぞ?主はともかく他の4人も乗せる神がおっていいものか」
「細かいこと気にすんなよ。この前もみんな乗ってたじゃねぇか」
「うーむ。それなら仕方ない。皆乗れ!」
「クロノスが移動手段と化してるわね…」
「知の神なんてこれくらいしか役に立たねぇの。」
「主よ。神も傷つくんだぞ…」
「てかなんで翔はクロノスのお面作ったの?」
「他のメンバーは知らないが俺は底辺大学に通ってた。知力不足は戦闘で不利だからな」
「なるほどね。私は平均くらいよ」
「そのダイガク?とやらが分からないが俺も学校は卒業してるぞ!」
「自分もです!」
リュグベルとリドルはそこそこらしい
「んで。トリートは?」
「俺は魔法学校中退…1日でな…」
「くそみたいな学歴だな…」
「うるせぇな!魔法使えなかったんだよ!最初の適正検査で落ちたけどなんとか入っていじめられたんだよ!」
「察するわ…」
「主よ。着いたぞ」
「あぁ。クロノスありがとう」
「今回もクロノスも戦うの?」
「いやクロノスはこの鏡を持っていてくれ」
「主よ。これはまたマジックアイテムか?」
「クロノスが天界に戻った話を聞いてから、天界のクロノスの友達に俺らの活躍を見て欲しくてな。これは録画機能がついてるから今度天界に行く時に持っていくといい。」
「主よ。我々神の為にそこまでしてくれるのか…」
「んまぁ力借りてるお礼だ。今もきっと見守ってるんだろ?」
「それは違いないが…」
「天界から見るのとこの距離で撮影したものはまた違うだろ?だからクロノスはカメラマンだ」
「うむ。引き受けた」
「それで翔はどうやって戦うの?」
奏が聞く
「言ったろ?俺が最弱だと。俺は見守ってるしかねぇよ」
「でもいざとなったら…やる訳でしょ?」
「隠してたのバレたか…アマテラスのお面があるからそれで戦うさ」
次回!お面職人パーティの実力は如何に!
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