第10話 神の力を使わない戦闘

「アマテラスのお面出来たぞ」


「おぉー!!」


「クエスト受けようぜ!翔!」


「んー。まぁいいけどアマテラスは切り札だ。使わないぞ」


「リドルの魔法を主力に剣士2人で援護するって作戦でいこう」


「私もいよいよ戦闘要員ね。頑張るわ」


「トリートに選ばせるとろくなクエストにならない。今回は練習程度のクエストにするぞ」


「リュグベル。選んできてくれ」


「わかりました!」


「これなんてどうですか?トード10匹討伐。星3です!」


「こーゆーのでいいんだよー。よしこれを受けよう!」


移動移動


「ここかー。うさぎっぽいあれか?」


「そうです!あれがトードです」


「いきなり魔法でってのはつまらないから剣士2人。トリートと奏でいってくれ」


「了解したわ」


「俺もいくぜ」


「魔剣よ俺に力を…くっ。かなりきついが準備完了だ」


「私はもう1匹倒したわよ」


「奏早くない!?」


「1太刀かましてやるぜ」


ぶぉん!! 大地が割れるような衝撃が

走っていた


「これが魔剣…って何匹倒した?」


「9匹よ…ほぼ魔剣の力だけど私と2人で討伐したことに変わりないわ」


「翔のところに戻りましょ」


「トリート!見てたぞ!すごいな!最弱剣士卒業だな!」


「俺の魔法で一掃出来た感もあるけどまぁ。トリートが強くなってよかった」


「早速ギルドへ戻ろう」


「リュグベル。金銭管理は全てリュグベルに任せる」


「奏もそれでいいだろ?」


「そうね。宿の手配とかしてもらってるし」


「リュグベルが報酬貰ってきな」


「はい!わかりました!」


「思ったんだけどリュグベルって俺に対して話す時と翔と話す時言葉使い違くね?」


トリートが疑問に思う


「そうですか?私は意識してなかったですけど… 」


「絶対違うね!俺の事バカにしてたんだろー 」


「そんなことはないですけど…」


「私目上の人には敬語なんですよ」


「俺結構歳上だよ!?目上だよ!?」


「トリートさんはなんというか話しやすくて…」


「そ、それならいいけどな」


「報酬もらってきました!金貨5枚です!」


「おぉ。これで余ってる金はどれくらいになったんだ?」


「約金貨12枚程です。実はリドルと奏からもパーティの為にと前回の金貨を預かってるんです」


「みんな考えることは同じって訳か」


「まぁ俺もお面の材料買ったけどほぼ余ったからリュグベルに預けたんだけどな」


「私は闘技場での練習にお金がかかっちゃって全部は渡せてないけどね」


「無駄使いしてないならいいんじゃねぇの?」


「どっかで魔剣を無料で貰ってくるバカもいたしね」


「それ全部俺のことだよね!?奏さん!?」


「まぁいいわ…トリートは魔剣のせいで体力を消耗してる。だからリュグベル。トリートに回復アイテムあげなさい」


「先程渡しておきました!飲みやすいタイプの回復アイテムを!」


「宴でもやるか?」


リドルが言う


「そうだな…俺の力を使わないで勝つことが出来たんだしたまにはやろうか」


「奏もそれでいいか?」


「構わないわよ」


「宴だー!!!騒ぐぞトリート!!」


「翔…テンション高ぇな…俺もテンション上がってきたぜ!」


こうして翔の力を使わなくても

そこそこのクエストならこなせるように

なったパーティメンバーであった

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