第11話 リドルの魔法

「宴もそろそろ終わりかぁ」


リドルは宴が好きなようだ

というかお面職人パーティは

ギルドでも目立ってきて

リドルは個人的に奢ったりしてる


「お面職人パーティのリーダーはいねぇのか?お面職人のつら見せてくれよ」


「ん?翔か?呼べばくるけど。あいつ忙しいからな」


「神を呼び出せる男なんだろ?その顔見てみたいぜ」


「分かったよ。呼んでやるよ。奏。翔を呼んできてくれ」


「なんで初期メンバーの私がリドルに命令されるのよ!まぁいいわ。呼んでくる」


「お面職人パーティはギルドでも有名だが誰もお面職人の顔みてねぇつーからな」


「翔が召喚したのは1度だけだ。俺達のルールでほんとにやばい時しか召喚しないことになってる。1回目は恐らく俺達に実力を見せただけだろう」


「んでなにを召喚したんだ?お面職人は」


「ユグドラシルだ。地の神。伝記で知ってるだろ?」


「ユグドラシルだぁ?んなもん召喚できるのかよ」


「俺も初めは疑ってた。けど翔はホントに召喚して一瞬で戦闘を終わらせた」


「リドル!翔が来たわよ」


「あー。お面作ってたのに…呼んだやつ誰だよ」


「おう兄ちゃん!俺はリドルのダチだ。兄ちゃんがお面職人パーティのお面職人か?」


「あぁ。そうだが?」


「こんなやつに神が召喚出来るのか?リドル」


「ホントだ。翔はホントに神を従えてる」


「挨拶も済んだし。翔!宴やってかないか?もうお開きにするところだし少しだけ飲んでいけよ」


「俺酒あんまり好きじゃないんだよ。だから毎回いないんだ」


「お面職人さんよぉ。お面とやら見せてくれねぇか?」


「あんたがリドルの友達でもそれは出来ない。お面は神聖なものなんだ」


「なんだよはったりか?」


「信じなくても構わない。うちのパーティメンバーの話も信用出来ないならリドルの友達なんかやめちまえよ」


「おいおい2人ともその辺にしとけ。喧嘩しに来たわけじゃないだろ?俺のことは気にすんな。」


「ったく。とにかく俺がパーティリーダーだ。お面はやばい時にしか使わない。もしもこの街がやばくなればあんたにも見せてやれるよ」


「楽しみにしとくぜ兄ちゃん。さっきは悪かった。酒苦手なら肉でも食ってけよ!」


「あぁ俺の方こそ悪かった。肉か。そういやなんも食べてないんだ。どうせリドルの金だろ?俺も食べてくよ」


「ま、まぁこの金のほとんどが翔のお面の力で稼いだ金だけどな…好きなだけ食えよ!」


「リュグベルは怒らないのか?」


「あー。あいつは俺との付き合いも長い。慣れてるんだよ」


「全く。たまには酒でも飲むか」


「お!翔も飲むのか!なににする?」


「ベリーニだ」


「シャンパンか。好きなのか?」


「あぁシャンパンなら飲めるんだ」


「おし!ベリーニ1つ追加ー!!」


「んで。リドルの友達とやらよ。君はパーティに入ってるのかい?」


「まぁな。神を使うほど強くはねぇけどな」


「なんだ。入ってないなら誘おうと思ったんだが」


「お面職人パーティにか!?神の力とやらがどれほどのものか。俺には分からねぇがそんなすげぇパーティには入れねぇよ。誘ってくれた気持ちだけ貰っとくぜ」


「気を悪くしないでくれ。気持ちで十分だ」


「んで友達とやら。リドルの魔法ってそんなに強いのか?」


「お前リドルの力を知らないのか?こいつは大魔法使いだ。攻撃魔法ならほぼなんでも使える。もちろん得意不得意はあるがな」


「リドル…どういうことだ。俺にはそんなこと言ってなかったよな?」


「これ言うとクビにされると思ってな…すまない翔…」


「強いならそれでいいじゃないか。元々メンバーをクビにするつもりも見殺しにするつもりもない。」


「翔っていったか?お前良い奴だな」


「そうか?パーティに入ってくれた以上俺が全責任を負うのは当然だ。」


「こいつぁ…お面の力見なくても強いのが分かったぜ。重ね重ねさっきのことは詫びる」


「もういいよそんなこと。それより飲まないか?」


「いいぜ。ベリーニにもあることだし宴再開と行こうじゃねぇか」


「ベリーニ。日本で飲んで以来だな。美味い。」


「翔と奏はニホン?ってところから来たんだよな?」


「あぁそうだ。前も言ったろ。話が長くなるからそのことは話さないと」


「いつか詳しく聞かせてくれよ」


「あぁいつかな。。」


リドルの本当の実力が明らかになった

お面職人パーティの旅は続く

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る