第1部を読ませて頂きました。感想やアドバイスです。
〇良かった点
・2つのVRMMORPGのプレイヤーが戦うという設定は魅力的だと思います。戦闘スタイルが違うのも面白いです。
・一番魅力を感じたキャラクターはアルクでした。ゲーム内で口調を変えるっていうのは良いですね。頼れる先輩プレイヤーという雰囲気が描けていると思います。
・戦闘描写の技量に第1部の前半と後半で差がありますね。メイドさんの戦闘シーンは迫力がありました。
★アドバイス(悪かった点)
・序盤の情景描写がくどかったです。文章を読めば読者も「そこがどういう場所」か想像してくれます。ある程度は想像に任せ、必要最低限の描写に抑えられると良いかと思います。
・良かった点に書きましたが、設定は面白いと思います。しかし、プレイヤー同士の戦闘が始まるのは第1部の後半で、そこまでの話に魅力が薄く、長いです。「序盤からプレイヤー同士の戦闘が発生していて、死人が出ている」くらいのほうが緊張感もあり、次を読みたくなるのではないかと思いました。
・舞台が多いです。2種類のゲームに、現実世界。作者の頭には明瞭な舞台設定がありますが、読者は読みながら頭に舞台を構築します。それは容易ではありません。第1部では描写する舞台は1つに絞ったほうが良いと思います。3つ載せるとしても、せめて順番にしたほうが読者が整理できると思います。個人的には、アヴァロン→タイタン→PVP→現実の順に書くべきかなと思いました。
・登場人物が多いです。そういう作品なのだと思いますが、キャラクターを覚えられても愛着が湧きません。アルクは気に入りましたが、そのアルクも序盤しか出てこないので残念でした。ライトノベルで最も重要なのはシナリオでも舞台でもなく「キャラクター」です。世の中の作品を見ればわかるかと思います。いくら個性的でも、愛着が湧かなければ飽きてしまいます。愛着がないと、蒔田の殉職するシーンのような重い場面で、読者へ与える衝撃が薄くなってしまいます。
・作品を通して緊張感がないです。デスゲーム物のはずなのに(読者の予想としては)、強敵にやられたのに生き返ったり、デスゲームをしかけた側がプレイヤーを助けたり。いつになったら人が死ぬのだろうと思いきや、第1部の戦闘後にランダムで300人。これが序盤にあれば、緊張感が出るような気がします。
☆その他気になった点
・マグナムは弾丸の種類です。
・レベルの上がる速度が早すぎる気がする。
・PVP痔のフィールドが数字なのは、読んでいて情報整理が難しい。
・メイドさんのシーン良かったですが、なんでレオが勝てたか納得できない。
・剣姫つよすぎる。
・後半の文章力が向上しているように感じたので、一度最初から校正してみると改善点が色々見つかるかもしれません。
・ユウの性格が強気だったり弱気だったり、安定していない気がしました。
・現実編は第2部以降にしてもよいのではないでしょうか。
以上です。今後の作品づくりの参考になれば嬉しいです。
ありがとうございました。
作者からの返信
応援コメントとアドバイスありがとうございます。
指摘のあった序盤の部分を大きく書き直してみようと思います。
それとマグナムが銃ではなく銃弾の名称とは驚きました。
その他、色々と書き直してみようと思います。
第一章まで読了しましたのでコメントさせていただきます。
アヴァロン、タイタン、現実編と全部面白いのがすごいです。
VRMMO、ファンタジー、SFとすべてに造詣が深くないとこのクオリティの作品は書けないですね。
デスゲームなのに死なないなぁと思っていたら、制圧戦後に300人だけ帰れて、300人死ぬというのが明かされた時や、ユウの口調を花田が指摘するシーンなどサプライズがあるのもいいですね。
2章以降も楽しみです。
作者からの返信
感想ありがとうございます。
なぜデスゲームが始まったのか。そして現実編の時間では他のプレイヤーはどうなったのか。
2章以降はそういった点を重視しています。