和野しおり

※新キャラは『なろう』にて応募頂いたサカキショーゴ様からのキャラ提供にて書かせて頂きました。

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私の親戚には少し変わった人達が結構居る。

まぁ、それは何となく知ってると思う。

まー……みんな割と人間辞めてるからねぇ………。ホント、何で古代文明の石製の仮面も無しにあそこまで人間辞めれるんだろう?

で、そんな中には無論私くらいの歳の若者も居て、如何にもな『THE武術の達人‘s』ばかりじゃない。




親戚の集まり、道場で。


殺造おじさんの足首を『アンクル・ブレイク』で粉砕しようとしたところ、『伝家の宝刀:怪異メリーさん殺しのエルボー』が地面スレスレまで何故か一瞬で瞬間移動して、あっという間に腕を道場の床下に減り込まされて私は負けた。

道場から出る、高らかに笑うおじさん。

悔しさの最中、道場から出ると、縁側には少女が居た。


上等な墨で染めた黒い絹糸の様な黒髪を三つ編みにした少女。

華奢な手で本を持ち、縁側で太陽を灯りに楽しそうにそれを読んでいる様だった。

「なんだ、しおりも来てたんだ。」

その声にピクっとなって少女がこちらを見る。

綺麗な黒い瞳に柔らかな微笑みをこちらに向ける。

「オォ!矢張り八華殿も来ていたでゴザルか!」

元々笑ったような顔が更に綻び、満面の笑みをこちらに向けた。

「久しぶり、矢張りって事は、私が来てるって気付いてたの?」

「勿論でゴザル。

道場の方で何やら闘争の気配。少し気になってここで待っていれば、爆音と道場から出て来た殺造殿。

八華殿が以前、『殺造殿を仕留める為の技を考える!』と息を巻いていたのは知っていたでゴザルからな。恐らく直ぐに来るとは思っていたからここで待っていたでゴザル。」

そう言って手に持った本をヒラヒラさせた。


彼女は和野やわらのしおり


私の一ッコ下の女の子だ。


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