斬り刻み…


『ポイズンスライム』

肉体の全体が毒性の有るゲルで構成されたスライム。

毒性が強い挙句に割と土壌汚染するらしいので、結構ブラックリスト入りしているモンスターらしい。

というか、そもそも毒が有るし、スライムだし、危険じゃん!ヤバイ奴じゃん!

しかも、よく見てみると、その周りにワラワラワラワラスライムが居る。しかも、そいつらも緑色。つまりポイズンスライム!

何あの毒スラ騎馬戦⁉

ヤバくない?ヤバくない?

いや、カエンタケとか夾竹桃くらいならイケるけど、普通に親戚の宴会に出てたけど!

流石に異世界の未知の毒、あの草が枯れる級はいきなりガッツリ浴びたら不味くない⁉

毒の耐性得る迄は流石に全身浴は不味い。というか………

「テミスちゃん巻き添え喰らうじゃん!」

「お姉ちゃん、如何するの?」

不安で顔を曇らせるテミスちゃん。

このままテミスちゃんを抱えて逃げるのは一番手っ取り早いけど、それはそれで厄介事が王都にやって来て危ない。

何より、その結果、私達が面倒事を持って来たトラブルメーカーとして目を向けられ落とした城の方から見つけられかねない。


「結論として!この場でこいつ等を全員撃滅しなくっちゃぁならないッ!」


ワラワラ湧いてくるスライム。下手には触れない。獲物のバールに付着させるのも不味い。

『空爪』

ならば話は簡単。触れずに斬り刻むだけよ!

空気の刃が緑色のゲル生物を斬り刻んで…………アレ?

斬れなかった。



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