かかってこい、桜がすべて散ろうと。
数えきれない夢の中から
数えきれるほどの目標を定めて走る
人波から離れて努力に耽ることも
努力から逃げたくて人波にまぎれることも
しかしながら、どこにいてもちらつく努力
近道だと思っていたら回り道だったということ
回り道だと思っていたら近道だったということ
振り返るまでわからない
その失望 この感動
ありとあらゆる感慨
季節が変わろうとも 諦められない夢がある
時代が変わろうとも 捨て去れない目標がある
だから
今日も僕はこうして何かしら綴っているんだろう
今日も君はそうして何かしら作っているんだろう
繰り返すだけじゃ近づけない
なぞるだけじゃ成長も成功も遠いまま
自覚から芽生える自核が磨き上げていく愚直
少しずつ工夫を増して減らして溶かしてく
下手な芸術家よりも芸術家らしい粘り強さで繰り返す工夫
少しずつ試行を足して引いて混ぜ合わせる
下手な科学者よりも科学者らしい粘り強さで繰り返す試行
「いつかできっと」と思いながら
そのいつかが、今日の「今」であっても動じないように
そのいつかが、今日の「今」であっても構わないように
一瞬一瞬に一歩一歩を刻んで備えていく
「どこかできっと」と思いながら
そのどこかが、目の前の「ここ」であっても動じないように
そのどこかが、目の前の「ここ」であっても構わないように
一瞬一瞬に一行一行を刻んで備えていく
どこからでもかかってこいよ
あの日から描き続けている夢よ
こっちは準備万端さ
あのあなたにも届くようにと
僕は繰り返し綴っていく
ただの繰り返しじゃない繰り返しを研ぎ澄ます
いつからでもかかってこいよ
あの日から繋ぎ続けている目標よ こっちは準備万端さ
あのあなたにも届くようにと
君は繰り返し作っていく
ただの繰り返しじゃない繰り返しを磨き上げる
桜が咲き始めても 慌てすぎなくていい
桜が咲き誇ろうと 嫉妬しなくていい
桜が散り始めても 気にしなくていい
桜がすべて散ろうと あきらめなくていい
夢が枯れることはない
確かな夢が灯となって照らし続ける道を歩み
僕は、繰り返し綴る僕を信じ抜いていける
無数の叶わなかった夢を見つめ
成長するとは限らないこと
神様の悪戯もあり得ること
成長だけが全てではないことを痛感しながら
目標が枯れることはない
確かな目標が目印となって照らし続ける未知を歩み
君は、繰り返し作る君を信じ抜いていける
無数の叶わなかった目標を見つめ
成功するとは限らないこと
確率の悪戯もあり得ること
成功するだけが全てではないことを実感しながら
燦々とした太陽からの慈悲を全身で噛みしめる道
散々な豪雨から学ぶ厳しさを全身で噛みしめる未知
綴る本能的な喜びを
繰り返し噛みしめながら
この一瞬一瞬を綴る時
僕は誰よりも 本当の僕であれるだろう
作る衝動的な楽しさを
繰り返し抱きしめながら
その一瞬一瞬を作る時
君は誰よりも 本音の君であれるだろう
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【 初出 】
詩のブログ
橙に包まれた青
2015年03月11日
かかってこい、桜がすべて散ろうと。
http://komasen333.blog.jp/archives/2725974.html
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