第33話
キューブ
エメラルドキューブ
見えていた表層部分がそうだ
実は地面に埋まっていたほう
衝撃で漏れた中身が重要で
キューブそのものは
簡単に複製が出来た
中身に関しては不安定で
固形だけど動きがある
なので写し取ったその時々で
効果が違う
いろいろやった
鏡に映す
同じ成分にしてみる
熱を加える
冷やす
形に拘ってる内は無理だった
動く緑の物体
水に入れると増える
蛍光のあれに似てると
スライムに
毬藻のような形にして
水河さんの泉に投入
後に大変な事になるのだが
今はこれで中身の増殖を謀る
キューブの修復は済んだので
謁見後伝説のドラゴンに会いに行く
ミミに呼ばれて箱の中
内密に話したい事って何?
ミミ曰くエリンの秘宝がどうたら
ブリュンヒルデがどうたら
アホの子だと思ってたけど
やっぱりアホの子だったかー
ミミ恐ろしい子
でそれ誰かに話した?
誤解されてないよね?
本当に大丈夫?
わかっています
誰にも言っていません
内緒なんですよねって
何にもわかってないじゃん
特にあの思い込みの激しい
ちっこいのとか
気がついたら多分泣くぞ☆
赤の女王の活動体作らなきゃ
いけないんだからさ
アホな事言ってないで
考えてよほんとに
水を入れる壷
水瓶に大釜
ゴネストロップの大釜を
魔金の合金で
緋妃色金を作り
表面が赤で中がピンク
魔力を通すと光る
絵巻を改変し
赤の女王と泉
木の枝の生えた蛇
薬草を煎じて薬とし
豊穣の角のように
食べ物が無限に湧く
赤き復活の泉
薬と食物と復活
杖と生命への賛歌
神官と心臓=ハートのマーク
柘榴石
聖銀
翠玉
魔金
紅玉
と挟み込んで
ハートの精霊石を造った
が上手く機能しないので
翠玉をエメラルドから
ベヒーモスの翠甲から
削りだした物に変えた
紆余曲折し結論から言うと
ドラゴンはお気に召さないらしい
なのでガルーダの妖精体
人型の黒い羽を魔金で挟み
紅玉=ルビーで
ハート型にコーティング
人型ガルーダの予備を
聖樹の樹液に漬けて
スキルや竜化など諸々抜いて
精霊石を交換
分離可能な形で
樹液を満たした
ゴネストロップの大釜を
血肉に溶かし
祭事にご利用くださいと
メモ書きを添える
肉体のパーツを
赤の女王に合わせ改変
赤髪に白い肌
紅い目に
胸元に紅いハート
羽の変わりに
薄紅の透き通った素材の
天の羽衣
紅いドレスに
金糸の刺繍
紅玉のヒールに
魔金の細工
聖樹の杖に
ミスリルの細工
薬草を百と八
赤いベルベットに
金細工の袋に入れ
腰ベルトに通す
これでようやく
謁見の準備が整った
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