第13話
箱の中一際清浄な空気を纏った部屋
白銀の猫足の椅子が2脚
白銀の透かし模様の丸テーブル
白いポットとティーセット
銀のスプーンに
薄くサクサクの
スコーンのようなお菓子
向かい合うように座り
紅茶のような飲み物は
蜜のような甘さがあった
なんてことのない
懐柔策なんだけどね
なんてことは一言も漏らさずに
幸せそうに顔を緩め
これが何か訊いてきたので
「天上の食べ物だよ」
「趣向品なのだけどね」
尋ねられた事に
無難に答えておく
まぁ飲食は必要ではないし
で肝心な事を聞いてみる
生命の泉少し持っているかと
で、分かった事は
破損した時に少し取り込んだこと
分析した結果
視認出来ないほど
小さいスライムが多数いること
ミジンコというよりは
バクテリアみたいな
聞いた話だとそんな感じ
後特殊な成分が混ざり合って
回復と言うよりは
由来にあるものに復元
形造るいや創るかな
事に特化しているんじゃないかと
それが本当なら
赤い水って竜に関するものって
可能性が高くなったけど
ただの水が
皮の透けた
ピンクの
鰐みたいなものになったし
それだとこっちの水で
天敵の金鶏・・
いやガルーダ
カルラか
になったのもわかんないし
神鳥から
闇を纏ったドラゴン
堕天・・
堕ちたか
6枚羽ってさ
あれも猛禽の顔してたっけ
あー牛頭
話変わるけど
2本角
牛頭系ってさ
精神生命体が受肉した
もしくは憑依した時の特徴でさ
オリオン系
高名な神様も多いけど
主に男神系の
主神クラスとか
変身物語とか
いろんな物に姿変えて
何処にでも現れるし
女神も多いけど
どっちかっていうと
角より胸に特徴がでやすいから
あんま気がつかないけどね
悪魔とかも精神生命体だから
よっぽどの対価ないと
受肉ってか現界しない
精々憑くくらいか
オリオン系は
意外と海人系に多くて
角持ってたり
鬼に間違えられたり
某3姉妹とか
竜人も親戚みたいなもんだから
んでシリウス系
狼とか犬と相性悪かったと
狼は山の神
そして森の神
鳥類とは仲が良い
犬系は土地神が多い
狐とか豊穣神だし
土との相性から蛇とも仲が良い
牛も農耕神なんだけど
犬系は苦手で
蛇を倒す英雄とか
牛系の血が入ってるの多い
んで龍とか2本角でしょ
蛇に角が生えてる
ドラゴンも角生えてるし
竜もめったに受肉しないし
妖精の仲間みたいな
精霊みたいな存在だし
んで鳥類は蛇系
ナーガとかの天敵だし
2本角系の天敵は
羽生えてるの多いじゃん
天使とか悪魔の天敵だし
牛系の天敵も鳥類
鳥類の祖先は恐竜らしいけど
鰐のいくつかの骨は
鳥類と類似してるらしいし
そんな
不確かな
オカルトめいた思考に
没頭しながら
表面上は穏やかに
午後のお茶を楽しむ
二人だった
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